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『ウルトラマンデッカー』癒やされたい人続出? 歴代隊長にはなかったムラホシの魅力

マグミクス / 2022年8月27日 6時10分

『ウルトラマンデッカー』癒やされたい人続出? 歴代隊長にはなかったムラホシの魅力

■新シリーズの隊長は癒し系のメガネ男子?

 本年7月9日からテレビ東京系列で好評放送中の『ウルトラマンデッカー』。前作『ウルトラマントリガー NEW GENERATION TIGA』の世界観を引き継いだ、ウルトラシリーズでは珍しい続編です。

 本作の見どころ、注目ポイントはさまざまありますが、筆者としてはウルトラシリーズ初となるメガネをかけた隊長のムラホシ・タイジが気になりました。なぜなら、ムラホシ隊長はこれまでのウルトラシリーズにはいないタイプの隊長だと思ったからです。

 いつもニコニコしていて、基本的に温和な性格であるムラホシ隊長。隊員たちにも敬語を使い、「○○の天才」という言い回しで、その個性を尊重する面が見られます。物腰が柔らかく、人をほめて伸ばすタイプのリーダーでしょう。

 もちろん優しいだけでなく、厳しい面を見せたこともありました。しかし、頭ごなしに怒鳴るのではなく、理路整然と過ちを正します。この時、メガネをはずしていたところから、このスタイルがムラホシ隊長の怒りモードだったのかもしれません。

 他にも、自らGUTSファルコンに乗って戦い、隊員たちを守るために盾になる勇敢さも持っていました。そして、時にはジョークを言って緊張をほぐす気遣いも見せ、隊員のコンディションを整える姿勢も忘れない。理想の上司と言っても過言ではありません。

 もっとも失敗をしないわけではなく、副隊長のカイザキ・サワの留守中に誤った指示を出して、エレキングを暴走させるきっかけを作ったこともありました。この時、カイザキ副隊長に叱られる逆転現象を見せています。もっとも、この姿が可愛いと思う方もいるようで、ムラホシ隊長の人気は徐々に上がっている模様。

 このムラホシ隊長を演じるのが、黄川田雅哉さんです。劇場版『仮面ライダー THE FIRST』と『仮面ライダー THE NEXT』で本郷猛/仮面ライダー1号、『騎士竜戦隊リュウソウジャー』でマスターレッド/先代リュウソウレッドを演じていたことから、ウルトラ、ライダー、戦隊の日本三大TV特撮に登場することになりました。

 奇しくも本郷猛は高校の生物教師、マスターレッドはリュウソウレッドを育てる師匠、ムラホシ隊長はTPU訓練校の校長と、先生役という共通点があります。それだけでなく優しさがベースになっている演技が特徴的で、黄川田さんの得意とするキャラクターなのかもしれません。

 これからの展開がどうなるかはわかりませんが、今後もムラホシ隊長に癒されたいと思うファンは少なくないでしょう。筆者もそのひとりです。

■他にもいるウルトラシリーズの個性的な隊長たち

ウルトラシリーズ初の女性隊長が登場した『ウルトラマンティガ』。画像は『ウルトラマンティガ Vol.1』DVD(バンダイビジュアル)

 ムラホシ隊長が今までにないタイプと前述しましたが、筆者セレクトでウルトラシリーズに登場した他の隊長たちを何人か振り返ってみましょう。

 まず、歴代最初となるのが『ウルトラマン』に登場した科学特捜隊のムラマツ・キャップです。隊員たちからは「キャップ」と呼ばれ、厚い信頼を寄せられていました。冷静沈着な判断力と、科特隊の使命には忠実なプロフェッショナルな面を持ち、時には冷徹な判断を下すこともあります。

 普段は温和な面もありますが、責任感の強さから隊員を叱責する姿をたびたび見せていました。また、科特隊の専用機ビートルの操縦や、基本装備であるスーパーガンの扱いにも長け、肉弾戦ではダダを一方的に叩きのめした実績もあります。

 続いて印象的だったのが、『帰ってきたウルトラマン』に登場するMATの伊吹竜隊長。前任の加藤勝一郎隊長に変わり、二代目のMAT隊長になりました。

 一言で言うと「鬼隊長」というイメージが強く、強面の顔も相まって一見すると近寄りがたい雰囲気のある隊長です。しかし内面は厳しくも優しく、激情家に見えるのはシャイな性格を表しているのかもしれません。

 そんな性格の持ち主だからか、「怪獣にくれてやった」と休暇を一度も取らずにMAT隊長の激務をこなしていました。また戦闘力も相当なもので、ニューヨークから転任直後にゴキネズラ戦でパイロットとしての腕前を見せ、単独でゼラン星人を射殺するなどの活躍も見せています。

 ウルトラシリーズ初の女性隊長となったのが、『ウルトラマンティガ』に登場するGUTSのイルマ・メグミ隊長でした。責任感があって隊員たちから強い信頼を寄せられている点は、これまでの隊長たちと変わりません。むしろ女性特有の物腰の柔らかさが、隊長としての厳しさをだいぶ緩和しています。

 普段、前線での戦いは副隊長のムナカタ・セイイチに任せ、基地からの指令に専念しています。しかし最終回や劇場版など、ここぞという時は戦闘機ガッツウイングに乗り込んで最前線で戦う勇ましさを見せていました。ただしプライベートでは、シングルマザーとしてひとり息子との関係に悩む一面があるなど、完ぺきではない一面を見せることもあります。

 最後に近年でもっとも目立つ活躍をしたのが、『ウルトラマンZ』に登場したストレイジの隊長ヘビクラ・ショウタでしょうか。いい兄貴分というイメージで、クセの強い隊員たちの個性に添った作戦で任務を遂行します。

 その正体は『ウルトラマンオーブ』に登場したジャグラス ジャグラーで、本来ならウルトラマンと敵対する側の人物でした。しかしオーブとの戦い以降、紆余曲折あって死んでしまった本来のヘビクラと入れ替わり、ストレイジの隊長となります。

「自分の正義を絶対だと思う者たちに、その正義の危うさを思い知らせる」という目的のため、正体を隠して秘かに暗躍していました。しかし、その目的よりも時にはストレイジの隊長としての任務を優先、結果的にはストレイジ隊長として最終決戦に挑んでいます。その飄々とした性格と行動パターンが魅力となって、作品の人気を盛り上げた一因となりました。

 以上が筆者のセレクトした歴代ウルトラシリーズの隊長たちですが、ご紹介できなかった隊長のなかにはもっと魅力的な人物もいます。みなさんはどの作品の隊長が、好みのタイプでしょうか?

(加々美利治)

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