技術発展しても関係なし? 実写化ほぼ無理な強烈キャラたち 適役は人類にはいない…
マグミクス / 2022年8月31日 15時10分
![技術発展しても関係なし? 実写化ほぼ無理な強烈キャラたち 適役は人類にはいない…](https://media.image.infoseek.co.jp/isnews/photos/magmix/magmix_109049_0-small.jpg)
■骨格が激怒している俳優は…いない?
近年、映像技術の進歩によって実写化不可能とされてきた人気マンガが続々と、しかも高クオリティで実写映画、ドラマ化されています。映画「キングダム」シリーズ(原作:原泰久)は、邦画最大規模のスケールで戦場も再現し、原作ファンからも高い評価を獲得しました。さて、いかに技術が進歩しようと、今なお難しいのが配役(キャスティング)の問題です。原作のビジュアルインパクトや性格が強烈であればあるほど、生身の身体を持った俳優さんたちとのギャップが生まれてしまいます。この記事では実写化された際の適任俳優が想像し難い、というよりおそらくそのまま再現するのは無理そうなキャラ紹介します。
まず、「刃牙」シリーズ(著:板垣恵介)に登場する、範馬勇次郎はその最たるものでしょう。どのキャラも筋骨隆々すぎる同シリーズのキャラは全体的に実写化は難しそうですが、特に主人公・範馬刃牙の父親にして、「地上最強の生物」の異名を持つ彼の容貌は完全に人間を超越した「オーガ(鬼)」そのもの。背中の筋肉に「鬼の貌」が宿る常人とは異なる筋肉構成の肉体はCGを使っても再現が難しそうですし、骨格そのものが「激怒している」とまで形容された恐ろしすぎる形相、たまに見せる強烈な顔芸など表情筋だけでも常人離れしすぎています。勇次郎を演じられる俳優さん、というか人類は存在するのか……思わず考え込んでしまいます。
他に、国民的知名度を誇りながらも、これまで実写化されてこなかったキャラクターとして『クレヨンしんちゃん』(著:臼井儀人)の野原しんのすけが挙げられます。日本一有名な5歳児といっても過言ではないしんのすけですが、あの飛び抜けたハレンチぶりを実在の子役が演じることは難しく(というかやらせるわけにはいかず)、かといって実力派の俳優が演じるとなると今度は「園児」という年齢の壁にぶつかります。
かつて、映画『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ アッパレ!戦国大合戦』が2009年に『BALLAD 名もなき恋のうた』と翻案され実写映画化されましたが、しんのすけに当たる子供は「川上真一」という臆病な小学生という、かなり普通寄りの設定に変更されました。リアル・野原しんのすけは今後登場することがあるのか……いたとしたら演じる子役は逸材間違いなしですが、それはそれで心配になります。
■刺青囚人でいちばん実写化不可能なのは……
実写化のハードル高すぎ!五条悟が笑う『呪術廻戦』前半クールOPカット2 (C)芥見下々/集英社・呪術廻戦製作委員会
その他、近年人気絶頂のキャラはどうでしょうか。大人気マンガ『呪術廻戦』(著:芥見下々)のなかだと、呪術高専の担任である五条悟はその人気ぶりからなかなか実写映像にする際のハードルが高そうです。最強の自負からくる余裕と、狂気をまとった雰囲気。目隠しを外したときの超絶イケメンぶり。作中屈指の人気キャラということで、その映像化における配役は一筋縄ではいかなそうです。
なお、『呪術廻戦』は2022年夏に舞台化されており、その際は五条悟役は『仮面ライダーオーズ/OOO』のアンク役などで知られる三浦涼介さんが抜擢されました。舞台と映像ではキャスティングの文法が異なるとはいえ、実写化への期待が一気に高まります。
さて、実写映画化が決定し話題になった『ゴールデンカムイ』(著:野田サトル)は、22年4月の発表時からネットでキャスティング予想が始まりました。例えば、主人公・杉元佐一役に鈴木亮平さんや間宮祥太朗さん、またアイヌの少女アシリパ役(リは小文字)に橋本環奈さん、芦田愛菜さんなどの名前が挙げられています。
明治の北海道が舞台のウエスタン風味のマンガで、比較的リアリティのある設定の作品ながら、実写化は難しそうな強烈キャラばかり出てくる『ゴールデンカムイ』。そんななかでも、特にキャスティング予想がしづらいのは、刺青囚人のひとり・海賊房太郎です。原作の初登場が23巻なので、いきなり実写1作目からは出てこないと思いますが、もし登場させるなら一番難しいキャラなのではないでしょうか。同作のキャラのなかでもトップクラスの高身長であり、足まで届きそうな長髪に海苔を縦に貼りつけたような眉と髭、それでも美形という絶妙なバランスで構成されたキャラデザです。おまけに手足は異常に大きく、手の皮は水かきのようになっていて30分近い潜水が可能、さらに髪の毛を手足のように操って戦うなど、相当バケモノじみています。手足や毛髪は特殊メイク、泳ぎの訓練を相当やりこまなければ再現できなさそうです。
色々書いてきましたが、実写化の妙は配役にあるのは間違いありません。「カイジ」シリーズの藤原竜也さんのように、ビジュアルは似ていなくてもハマリ役になるなんてことはざらにある話です。果たして今後はどんなキャラが実写化されるのでしょうか。
(片野)
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