3m超え？ 公式が販売したありえない超巨大フィギュアたち 買うために引っ越さなきゃ

「巨大フィギュア」憧れますよね。人気のホビー系YouTubeチャンネル「Challenge Clay Craft」で『ジョジョの奇妙な冒険』（著：荒木飛呂彦）に登場する空条承太郎の等身大フィギュア動画が公開され、話題を集めたのは記憶に新しいところです。こちらは非公式でしたが、フィギュア大国日本においては、公式が本気を出して制作販売した巨大フィギュアもたくさんありました。これまで発売されてきた、公式巨大フィギュアたちを振り返ります。

　まず2022年に発売されたものだと、『鬼滅の刃』（著：吾峠呼世晴）の『箱入り禰豆子 びっぐさいずフィギュア』です。タイトル通り、竈門禰豆子が箱からひょっこり這い出る瞬間を立体化した巨大フィギュアで、しゃがんでいる姿勢ながらも高さは約44cm、箱を含めれば約64.5cmもありました。

　「ジャンプ」キャラの公式巨大フィギュアは、以前より人気です。例えば『キン肉マン』（著：ゆでたまご）の等身大フィギュアは、全高台座込みで約190cm。陰影くっきりの肉体美と「肉」の字をいただく表情のギャップが、凄まじい存在感を放ちます。また『北斗の拳』（原作：武論尊　作画：原哲夫）からは、「ケンシロウライフサイズフィギュア」も発売されています。こちらは全高198cm。精悍な顔つきと筋肉で大きく盛り上がった背中、部屋に飾ったら圧倒的な緊張感が漂うに違いありません。

　公式の等身大フィギュアでいえば、『新世紀エヴァンゲリオン』の綾波レイはこれまで何度も発売されてきました。ここ最近だと、2021年にフリュー株式会社が「綾波レイ 1／1スケール 等身大フィギュア」を181万5000円で販売。こちらは台座含め約161cmで、「一番かわいい綾波レイを創る」の意気込みで制作されただけあり、そのクオリティが話題を集めました。

　さらにさらに……「エヴァンゲリオン初号機 ヒューマンスケールフィギュア」も同時に発売されています。こちらはお値段なんと、300万3000円。そしてサイズは全高234cm。一般家屋の天井の平均的な高さが240cmから250cmとされていますので、引っ越しも辞さない構えで購入する必要がありそうです。

　さて特撮に目を向けましょう。ウルトラマンや怪獣など、かりに等身大フィギュアが制作されてしまえば、それはもう「建立」です。現状、そこまでいかずとも、それでも超巨大フィギュアは発売されていました。代表的な例でいえば、2016年に株式会社バンダイより限定発売された「Human Size ゴジラ（1991 北海道 ver.）」です。こちらは1991年公開の映画『ゴジラvsキングギドラ』に登場したゴジラを、造形作家の酒井ゆうじ氏がプロデュース。撮影で使われたスーツサイズの再現を掲げており、極限までリアリティを追求した逸品です。気になるサイズですが、高さは全高約185㎝、尻尾を含む全長は約305cm。ついに3m超えです。お値段も驚愕の448万2000円となっています。全生涯を、怪獣王とともに暮らしたい、もはやゴジラ以外視界に入れたくない、そんな方にオススメです。

　巣篭もり需要もあってか、ここ数年でこうした巨大フィギュアの発売決定を知らせるニュースも増えてきました。ちなみにお台場にある「実物大ユニコーンガンダム」は高さ19.7ｍ。巨大フィギュア、と言えるのかはわかりませんが、圧倒的です。はたして、これが一般販売される日はくるのでしょうか。

（片野）