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「私、メリー」捨てた人形が来る? 恐怖の都市伝説のはずが「まさかのハッピーエンド」

マグミクス / 2022年9月8日 11時10分

「私、メリー」捨てた人形が来る? 恐怖の都市伝説のはずが「まさかのハッピーエンド」

■捨てた人間のもとに近づくはずが「ここどこ?」メリーさん迷子に!

 ある日、学校でフランス人形を見つけた男子は、特殊能力をもつ女子から「その人形から不吉な力を感じる」と、今すぐ捨てるように言われ、ゴミ捨て場に捨てました。その夜、男子の携帯に電話が。出ると、小さな女の子の声で「私、メリー。今ゴミ捨て場にいるの」と言われ……。

 漫画家・井上とさずさん(@tosazun)による創作マンガ『方向オンチのメリーさん』がTwitterで公開されました。本作は「ヤングキング」にて連載中の『学校の推せる怪談』からの一編。「メリーさん」とは都市伝説の一種で、捨てられた人形が怪異となり、捨てた人間のもとに電話をかけてだんだん近づいてくるという恐怖のお話ですが、本作のメリーさんはひと味違うようです。

 読者からは「かわいい」「迎えに行きたい」「面白い」「こんなに怪異と仲良くしてるマンガ見たことない」「まさかのハッピーエンド」などの声があがりました。Twitter投稿は1.5万いいねの話題作となっています。

 作者の井上とさずさんに、お話を聞きました。

ーー『方向オンチのメリーさん』のお話はどのように生まれたのでしょうか?

 メリーさんは、簡単にいえば「自宅にだんだん近づいてくるのが怖い」っていう都市伝説なので、しっかりと目的の場所に到着しなくちゃいけないと思うんですけど、方向オンチのために全然目的地にたどり着けずに同じ場所をウロウロして、そのうちに自分がいる位置さえ見失って不安を感じ始めたりするメリーさんだったら、怖いどころかめちゃくちゃカワイイんじゃないかな、と思って作ったのがこのお話です。本来重要であるはずの部分がちょっとズレてたりぬけてる子ってカワイイ気がします。

ーーたくさんの感想が寄せられています。特に印象に残った読者の声について、教えて下さい。

「方向オンチのメリーさんかわいい」というお声をいただいて、やっぱり方向オンチのメリーさんはかわいかったんだ! と確信しました。ありがとうございます。

『学校の推せる怪談』単行本が2巻まで発売中(少年画報社)

ーー『学校の推せる怪談』の単行本が2巻まで発売中です。お話のあらすじや見どころなどをご紹介いただけますか?

『学校の推せる怪談』は、忘れ去られようとしている七不思議や都市伝説の怪異の魅力を、「怖い」ではなく「かわいい」でプロデュースして、アイドル的な魅力として「推す」ことで怪異たちのファンを増やそうとする、五寸釘子という女の子が主人公の学園怪異コメディです。

「トイレの花子さん」や「口裂け女」、「首なしライダー」などのおなじみの怪異を、『方向オンチのメリーさん』同様、精いっぱいかわいく描いていますので、そちらもご覧いただければ幸いです。その他にも、「イヌ人間」や「首だけ令嬢」というようなオリジナル怪異や、超怖がりな生徒会長などなど出てきます。

ーーTwitterで精力的にマンガやイラストを公開なさっています。創作するうえでの原動力になるものはありますか?

 見て下さる皆さまのご感想やリツイート・いいねが原動力です。やっぱり反応があるとうれしくなります。

(マグミクス編集部)

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