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「人生の半分以上損してる」←大きなお世話! 超偏食なOLに共感集まる

マグミクス / 2022年9月17日 11時10分

「人生の半分以上損してる」←大きなお世話! 超偏食なOLに共感集まる

■食べるか食べないか、決めるのは私です。

 主人公・桐切蛍(きりぎり・ほたる)は、「嫌いな食べ物が多い」超がつくほどの偏食です。ある日、新人の衣袋覚志(いぶくろ・さとし)に「食べないなんて人生半分損してる」と言われてしまって……。

 木綿八十子さん(@momenyasoko)による『桐切蛍の嫌いな食べもの』がTwitter上で公開されました。嫌いな食べ物が多い桐切蛍に「分かる!」と共感の声が多数あがっており、いいね数も1.1万を超えた作品です。ほかにも「嫌いでも定期的に食べれるようになってるか確認する」「からあげとビールが欲しくなる……」など、コメント欄で盛りあがりを見せていました。『桐切蛍の嫌いな食べもの』の作者・木綿八十子さんにお話を聞きました。

ーー木綿八十子さんの漫画家としてのデビューの経緯を教えて下さい。

「イブニング」という雑誌で『リーガルエッグ』というマンガの作画担当をさせていただいたことがデビューのきっかけです。原作の河本ほむら先生の物語からたくさんの刺激をいただいたこと、この作品を見て今の担当さんにお声がけいただいたことなど、いろいろな意味で自分にとって大切な作品です。

ーー主人公が超偏食家、という斬新な切り口が話題です。『桐切蛍の嫌いな食べもの』を描くに至った経緯を教えてください。

「嫌いな食べもの」をテーマにしたマンガはいつか描きたいと、ずっと前から考えていました。人と食べものの好き嫌いについて話をするとき、好きな食べものについてのお話を聞くのももちろん好きなのですが、嫌いな食べものの話を聞くと好きなものより印象的な回答をいただくことが多かったんです。その人の少し影の部分というか、秘密に触れたような感覚を覚えました。

「なぜ食べられないのか」、それはもちろん味や食感・匂いが原因の時もあれば、幼少時代の強い思い込みやトラウマ的な思い出などエピソードきっかけのときもあり、本当にさまざまで、その人のバックグラウンドを垣間見たような気持ちになったんです。

 嫌いな食べものの話題はネガティブなイメージのため、好きな食べものについての気持ちほど大っぴらに語られる存在ではないですが、その人を表す大事な個性のひとつではないか、この感覚を表現したい、そう思い、この作品を描きました。

『桐切蛍の嫌いな食べもの』第1巻 (C)少年画報社/木綿八十子

ーー食に異常なまでのこだわりを見せる主人公に「嫌いな食べ物」をいかにして口にさせるかがおもしろい本作ですが、木綿八十子さん自身のこれだけは譲れない、「食」へのこだわりや、作品を通じて読者に伝えたいメッセージがありましたら教えて下さい。

 私事なのですが、今は食べることが好きですが、小さい頃はひどい偏食で、完食を求められる給食は苦手でしたし、摂食障害の時期もありました。そしていまだに口にしたら胃がひっくり返ってしまいそうになるくらい、体が受け付けない食べものがいくつかあります。食べられないもののひとつに「ネギ」があったのですが、大人になってから勧められて克服できたときがありました。その瞬間とてもうれしかったんです。

 第1話は後輩の衣袋のすすめによって蛍はからあげを食べられましたが、話が進むにつれて食べられないものが登場します。人間食べられるときもあれば、当然食べられないときもあります。なので、単行本内では「無理に食べなくてもいい」というメッセージに加え、蛍には必ず「自分で食べる・食べない」という選択ができる展開にしてあります。

 食べものをすすめるというのはアレルギーの問題や相手との関係性、言葉選びで相手に不快感を与えてしまう可能性がある、ちょっと難しい問題だと思うので「無理やりにならないように」ということは留意しながら描いています。

 デリケートなテーマですが、ネガティブになり過ぎないように、読者さんが自分の嫌いな食べものや思い出を頭に浮かべながら前向きに楽しく読んでいただけることを心がけて制作しています。

ーーたくさんの感想が寄せられていますが、特にうれしかった感想の声、印象に残った読者の声について、教えて下さい。

「自分もこの食べものがこういう理由で食べられない!」というお声をたくさんいただきました。どれも大変興味深かったです。

 また、単行本1巻の第8話に「ブレンド米」が出てくるのですが、マンガ食堂さんのブログにて再現をしていただいたことがあります。自分のマンガに出てくる二次元の絵を、食材を使って三次元で表現していただいたのが本当にうれしかったです。

ーー今後、Twitterで発表される作品については、どのように活動していきたいとお考えでしょうか?

 いまは連載中のためなかなか描けないのですが、女の子を描くのが好きなので、いろいろなタイプの女の子が描きたいです。

(マグミクス編集部)

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