雄度高すぎ!武器相手でも素手で戦うキャラ3選 防御すら拒否!ヒグマも背負い投げ?
マグミクス / 2022年9月11日 20時50分
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■強者として生まれてさらに鍛えるのは「卑怯」とすら考える唯一無二の男!
マンガに登場する剣や銃などを相手に徒手空拳で戦うキャラは、明らかに不利ですが、あえてそれを貫く姿勢に信念と美学を感じ、応援したくなります。そんな徒手空拳キャラは、ルフィや悟空、ケンシロウら主役キャラはもちろんのこと、サブキャラでも作中での存在感はとても大きく、読者に強い印象を残しています。
●「刃牙」シリーズ…規格外のタフネスと握力と精神力、侠客として信念に生きる・花山薫
主人公以外の素手で戦うキャラといえば、格闘マンガ「刃牙」シリーズに登場する喧嘩ヤクザ・花山薫を最初に思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。同シリーズのメインキャラは己の肉体と格闘術を一番の武器として戦うのが基本ですが、そんななかでも花山は「才能に恵まれた自分が格闘技を習得することは、強者が拳銃を持つようなもの」という信念で、トレーニングもせず、格闘技も身につけず、常に「生(き)のまま」で戦っています。さらに、どんな攻撃でも、銃火器であろうとも避けずに受け止めるスタイルを貫いており、同作において唯一無二の存在です。
そんな花山を象徴する戦いは、第2部『バキ』の「最凶死刑囚編」のvsスペック戦です。怪物的身体能力に加えて何でもありのスタイルで戦うスペック相手に、花山は拳銃の弾を口内突っ込まれて頬を吹き飛ばされ、銃で両膝を撃ち抜かれ、閃光弾で視力を失っても、どこまでも素手、非防御での戦いを貫きます。攻撃を食らわすたびに「まだやるかい?」と問いかける姿は、スペックに格の違いを見せつけるほどの雄々しさにあふれていました。
そして、スペックとの激闘に勝利した花山は、両膝を打ち抜かれた足で、支えもなしに立ちあがります。その信じられない光景を見た警察官は、後々振り返って「それが花山薫なんですねェ……」と一言。まったく説明になっていないこの言葉がすんなり腑に落ちるほど、花山薫の姿には「雄」があふれていました。
さらに4部『刃牙道』では、花山は史上最強の剣豪・宮本武蔵相手に、いつも通りのファイトスタイルで挑みます。最強の斬撃を拳で食い止め、剣豪の顔にアイアンクローを食らわせ、一度自身の手に渡った刀を武蔵に返す「純粋(きれ)い」な戦いを貫きます。そして、最後は背中の「侠客立ち」で斬撃を受け止め敗北。武蔵から「稀有な武士(もののふ)なり」と、最大級の賛辞を受ける名勝負を見せました。負けても戦士としての格が上がる、稀有なキャラです。
●『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』…「悪」一文字を背負う喧嘩屋・相楽左之助
実写映画も話題になった『るろうに剣心』にも、素手で戦うキャラが登場します。明治時新政府から「悪」という汚名を着せられて処罰された「赤報隊」に所属していた相楽左之助です。新政府へのうらみを忘れられない左之助は、「悪」一文字を背負い、巨大な斬馬刀を振り回す「喧嘩屋・斬左」として登場。その後、剣心に敗れた左之助は喧嘩屋をやめ、天性のパワーと打たれ強さを活かして、徒手空拳で戦うスタイルにシフトしています。その後、左之助は「京都大火編」で悠久山安慈から必殺技「二重の極み」を伝授されて恐ろしい破壊力を手にし、志々雄真実との最終決戦にも素手で参戦しました。
そんな左之助の印象的なエピソードは多々ありますが、「人誅編」のラスボス・雪代縁との決戦前に描かれた「男の背中」は外せません。神谷薫の偽装死体によって失意の底に沈んだ剣心と喧嘩別れし、生まれ故郷へと戻った左之助。そこで憂さ晴らしのために買った喧嘩代行の相手は、権力者をバックに持つヤクザと揉めている、実の父親だったのです。
理想のために命をかけたり、かけがえのないものを必死で守っている「イイ人」が、心置きなく闘えるように、巨大権力が相手でも喧嘩する。そのために、「悪」一文字を背負い続ける。
自分を勘当した父親が、権力を相手に必死に家族を守っている姿をみた左之助は、「悪」一文字を背負う意味を見つけます。「ひねくれた不良」から「信念を持った男」へと成長した左之助の背中は、とても雄々しいものでした。
※ここから先の記事は『ゴールデンカムイ』未アニメ化のエピソードの内容を含みます。ご了承の上お読みください。
■性欲が玉に瑕?だけど強さと優しさを兼ね備えた最強の柔道紳士
牛山も描かれたTVアニメ『ゴールデンカムイ』キービジュアル 第2弾 (C)野田サトル/集英社・ゴールデンカムイ製作委員会
●『ゴールデンカムイ』溢れ出る雄の香り・牛山辰馬
明治末期の北海道と樺太を舞台に、アイヌ秘蔵の金塊をめぐる戦いを描いたマンガ『ゴールデンカムイ』。銃火器による戦いがメインの同作にも、雄度高く、素手で戦う牛山辰馬(うしやま・たつうま)が登場しています。
金塊の在り処を示す刺青を彫られた囚人のひとりである牛山は、圧倒的なパワーとタフネスを持つ柔道家で、「不敗の牛山」と呼ばれていました。そんな牛山は、陸軍最強の第七師団の精鋭たちはもちろん、ヒグマまで投げ飛ばし、どんな壁でもぶち破るなど、培った柔道の技と怪物的フィジカルで何度も大暴れしています。捕まった原因も師匠の妻を寝取った挙句の殺人で、性欲に支配されがちな下ネタキャラとしても印象深い牛山ですが、通常時は意外なほどの常識人で、女子供に優しい紳士でもありました。ヒロインのアシリパ(リは小文字)からは、「チンポ先生」と呼ばれるようになるほど慕われています。
終盤の第七師団との戦いでは、さすがに遠距離戦で銃を使う場面もありましたが、やはり彼の真骨頂は近接格闘です。汽車のなかで第七師団と鉢合わせた瞬間には、いきなり数人を車外に水平に投げ飛ばすなど、怪物ぶりを発揮。ひとりで数十人を戦闘不能にします。さらに、戦いの終盤、月島軍曹が投げた手榴弾が、アシリパの近くに落ちかけると、牛山は迷うことなく手榴弾に飛びついて、彼女をかばいました。爆発によって上半身を大きく吹き飛ばされた牛山は、アシリパの無事を確認すると、満足げな表情で最期を迎えます。最後まで作中最強の男として、読者を魅了しました。
他にも、武器を持ったヤクザをあっさりと蹴散らし、銃弾すらかわす『名探偵コナン』の最強空手家・京極真、どんな恐るべき暗殺拳や武器が出てこようともボクシングでの戦いを貫いた『魁!!男塾』のJなど、徒手空拳キャラは憧れてしまう要素満載です。なかでもやはり「刃牙」シリーズは、範馬勇次郎、愚地独歩、ビスケット・オリバ、渋川剛気など一口に「徒手空拳」といっても戦闘スタイルはバラバラで、それぞれに魅力があふれています。現実で真似したら危険極まりないですが、どうしても憧れてしまう戦い方です。
(SU_BU)
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