賛否両論 ハリウッドで実写化された和製マンガ・ゲームの成功&失敗例 別物としてはアリ?
マグミクス / 2022年9月11日 19時40分
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■原作マンガ、ゲームのファンの意見は?
海外でも人気の日本のマンガやゲームは、ハリウッドで実写化されることも少なくありません。しかし、ファンから絶賛されている作品がある一方で、賛否が分かれて議論になる作品もあるようです。そこで今回は、ネット上で話題にあがっている、ハリウッド実写版の成功例と失敗例をご紹介します。
まず、ゲームの実写化で近年の成功例としてよく挙げられるのが、ピカチュウと一緒に謎を解くシネマティックアドベンチャーを映画化した『名探偵ピカチュウ』です。興行的にも日本で30億円越え、世界では4億ドル越えと大成功を収めており、ファンからも、「実写化のクオリティが高い」「キャラが忠実に再現されていた」「ポケモンたちがイキイキしてて、細かい毛の表現まで素晴らしい」「ピカチュウの声にライアン・レイノルズが予想外にハマってた」「謎解きモノとしても普通に面白いから原作ゲームファン以外にもおすすめ」と大好評です。
またセガの人気ゲームキャラクター・ソニックの冒険を描いた『ソニック・ザ・ムービー』は、予告編に登場したキャラクターデザインの不気味さから当初は大ブーイングが巻き起こりました。しかし、のちにCG修正を経て、コロナ禍公開にもかかわらず2020年に大ヒットを記録(世界興収3億ドル越え)し話題に。ネット上では、「実写化としては優秀」「最終的に原作へのリスペクトを感じられた」「ジム・キャリーの悪役演技最高」「動きだけでなくしゃべりのトーンもハイスピードでソニックらしい」という声が寄せられています。続編製作に至り、2022年8月19日から日本でも『ソニック・ザ・ムービー/ソニックVSナックルズ』が公開されました。
他にも、SFアクションマンガ『銃夢』を実写化した『アリータ:バトル・エンジェル』は興行的には失敗とされていますが、続編製作を願う声も多い人気作。原作に惚れこんだ巨匠ジェームズ・キャメロンが20年以上温めた脚本を、『デスペラード』や『シン・シティ』のロバート・ロドリゲス監督が引き継いで映画化し、随所に原作愛を感じられる仕上がりと評判です。映画は主人公アリータがノヴァとの戦いを決意するところで終わったため、ネット上では「続きが気になる」「2作目製作を熱望」など、続編を期待する根強い声が多数あります。アリータ役のローサ・サラザールさんの演技力と、パフォーマンス・キャプチャーで原作に寄せて再現されたビジュアルも見どころです。
一方、残念ながら失敗例としてよく挙げられるのが、世界的人気作『ドラゴンボール』を実写化した『DRAGONBALL EVOLUTION』です。映画公開後には脚本家が謝罪声明を出すほどの不評となり、ファンからは「制作陣が原作を読ん出るとは思えない」「鳥山明先生も関わっておきながらどうしてこんなことに……」「悟空が普通に高校通ってるし、設定がアメリカンすぎる」といった批判の声が……。公開時のオフィシャルトレーラーでは、原作者の鳥山明氏は「別次元の『新ドラゴンボール』として鑑賞するのが正解かもしれません」とコメントしていました。ネット上でも「原作とは別物だと思って観れば意外と面白い」「ブルマはかわいい」と一部で擁護の声が寄せられています。
その他、シンが拳銃をぶっ放すところから始まるハリウッド版『北斗の拳』や、50億円近くをかけた超大作ながら制作費の半分も回収できず、マリオとルイージが双子ではなく年の離れた兄弟でピーチ姫に当たるヒロインの名前がデイジー……など謎の改変も多い『スーパーマリオ 魔界帝国の女神』、「バイオハザード」シリーズを成功に導いたポール・W・S・アンダーソン監督&主演ミラ・ジョヴォヴィッチ夫妻タッグで作られるも大コケしてしまった『モンスターハンター』など、正直失敗作、珍作と呼ばざるを得ない例もいくつかあります。しかし、「違いを楽しむのも面白い」「チープな味わいが病みつきになる」「もともと失敗作と聞いたうえで見たから案外面白かった」「モンスターハンターじゃなくて異世界怪獣映画として見れば良作」などの意見もあり、今でも一定数の指示を得ている部分もあります。
今後も映画、ドラマで『ワンパンマン』『聖闘士星矢』『ONE PIECE』『進撃の巨人』などがハリウッド実写化予定です。まだどのような作品になるかは未知数ですが、上映時間の都合などによる改変やお国柄の違いが出るのはある種仕方ないことなので、別物として楽しむことも想定しつつ待つのが正解かもしれません。
(マグミクス編集部)
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