名前に「ひろし」がつくキャラといえば？ 有名キャラの数にビックリ！

■アナタの「推しひろし」は誰？

　世の中にはたくさんの「ひろし」がいますが、アニメ・マンガの世界においてもそれは同じ。主人公の「ひろし」、父親の「ひろし」、実は下の名前が「ひろし」とさまざまです。

今回、そうそうたる「ひろし」たちのなかから日本を代表する「ひろし」たちをピックアップし、その魅力や特徴を振り返ります。

●知名度ナンバーワン？『クレヨンしんちゃん』野原ひろし

　正直、現在の「ひろし」覇権を握っているのはこの男かもしれません。アニメ『クレヨンしんちゃん』（原作：臼井儀人）の父親・野原ひろしです。

　作中ではいわゆる「冴えないサラリーマン」として描かれがちな彼ですが、ネットカルチャーの勃興と日本経済の下降によって30代で「係長」「妻子あり」「一戸建てもち」という彼の評価はうなぎのぼり。時に「足くさオヤジ」など煙たがられながらも毎日汗水垂らして家族のために働く野原ひろしは、今ではすっかり「理想の父親」としての評価を確立しつつあります。果たして彼の牙城を崩す「ひろし」は現れるのでしょうか？

●令和こそ適当ひろしの出番だ！『ちびまる子ちゃん』さくらひろし

　「ひろし」といえば、途端にあのカーキ色のセーターが頭に浮かんでくる方もいるでしょう。アニメ『ちびまる子ちゃん』（原作：さくらももこ）の父親、さくらひろしもまた野原ひろしと双璧をなす国民的ひろしと言えるでしょう。

　描かれ方も野原ひろしとは好対照。アニメや原作では仕事をしている姿は描かれず、基本的に茶の間でヘラヘラと酒を飲んでいたり、まる子と子供じみた言い争いをしたりと、そのテキトーぶりがさくらひろしの魅力。彼から漂う「チル」な空気感はなるほど令和の今こそ再評価されて然るべきなのかもしれません。

●何といっても主人公！　『ど根性ガエル』　貝塚ひろし

　いくら現在も放送中の国民的アニメに登場するからといっても野原ひろし、そしてさくらヒロシはあくまでも主要登場人物のひとりです。その点、アニメ『ど根性ガエル』（原作：吉沢やすみ）の貝塚ひろしは正真正銘の主人公。何より作中で「ひろし」と呼ばれているぶんのアドバンテージがあります。ドンピシャ世代であればアニメ・マンガの「ひろし」と言えば未だに彼かもしれません。主人公としてのど根性に期待大です。

●博士と書いて「ひろし」と読むんです『名探偵コナン』阿笠博士

　キャラクターの知名度において引けを取らないのがアニメ『名探偵コナン』（原作：青山剛昌）の阿笠博士です。彼もまた日本を代表する「ひろし」キャラなのです。しかも彼は「博士」とかいて「ひろし」と読む、叙述トリックさながらの本名の持ち主でもあるのです。若干、トリビア的な位置にいますが、これを機に「ひろし」キャラとしての認知度が高まれば幸いです。

●高校中退から結婚まで全てをさらし続けた『アフロ田中シリーズ』田中ひろし

　2001年の『高校アフロ田中』から『結婚アフロ田中』まで実に20年にわたりそのささやかな日常とライフステージの変化を全国の読者にお届けし続けてきた『アフロ田中シリーズ』。主人公は「田中」ですが、下の名前は「広」。れっきとした国民的「ひろし」なのです。

　同僚や友人からは「田中」と呼ばれている彼ですが、パートナーのナナコからは「ヒロシ」と呼ばれています。とりわけナナコの登場回数が増えるにつれ「ヒロシ」と呼ばれる回数も増えていくので、実は今最も勢いのある「ひろし」と言っていいかもしれません。

●名作の脇に「ひろし」あり　他にもこんな「ひろし」がエントリー

「ひろし」の名を持つキャラクターは他にもたくさん。たとえば国民的アニメ『サザエさん』（原作：長谷川町子）のカツオの親友・中島も下の名前は「ひろし」です。とはいえ彼が下の名前で呼ばれる機会はほぼないので上記ひろしたちに肉薄することは難しいかもしれません。

　またアニメ『ポケットモンスター』の最初期、サトシのライバルとして活躍した「ヒロシ」も忘れてはなりません。また『テニスの王子様』（著：許斐剛）では立海大附属中の柳生比呂士、比嘉中の知念寛、城成湘南学園中の若人弘と実に多くの「ひろし」が登場します。

どの「ひろし」もファンに愛されるキャラばかり。あなたの「推しひろし」は誰ですか？

（片野）