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道力、豪水、覇気…『ワンピース』の「なくてもよかった」と言われがちな設定

マグミクス / 2022年9月17日 11時50分

道力、豪水、覇気…『ワンピース』の「なくてもよかった」と言われがちな設定

■長編マンガの宿命……!?

 尾田栄一郎先生の『ONE PIECE』は1997年7月から「週刊少年ジャンプ」で連載を開始し、いまやコミックス全世界累計発行部数は5億部を超える大人気マンガです。壮大な世界観や緻密に練られたストーリーは多くのファンの心をつかんでおり、作品に関する考察も数多く展開されています。しかしなかには、「今思うと、あの設定は不要だったのでは……」と言われがちなものも……。ネット上では一部で「なくても良いと思った『ONE PIECE』の設定」が話題になっています。

 よく言及されるのが、「道力(ドウリキ)」の設定です。「エニエス・ロビー編」で、世界政府の諜報機関・CP9のメンバーの強さを示すパラメータとして登場しました。六式遊技「手合」で測ることができ、武器を持ったひとりの衛兵の強さを10道力として算出します。バトルマンガで強さを数値化することは珍しくはないですが、結局「道力」が登場したのはこの時のみ。「海賊の懸賞金や海軍の階級のような強さの指標のひとつとして意味があった」と擁護する声もあるものの、測定数値が明かされたのはCP9のメンバーだけでルフィたちの数値は不明です。「謎パラメータ」と言われても、しかたないかもしれません。

 また、バトルを左右する「覇気」についても、「ないほうが良かった」という声があります。シャンクスが近海の主をにらむ場面から始まり、それらしい描写は序盤からありましたが、シャボンディ諸島でレイリーがルフィに説明するまで「見聞色」「武装色」「覇王色」といった詳細は明かされていませんでした。そのため王下七武海のクロコダイルやモリアなど、名だたる海賊たちが戦闘時に覇気を使った様子がなかったと感じ、違和感を覚える人が多いようです。

また「スナスナの実」の能力に対抗して水を使ったり、「ゴロゴロの実」で雷を扱うエネルの天敵が「ゴムゴムの実」のゴム人間のルフィであったりと、「実の能力の相性や道具などの工夫で戦う方がおもしろかった」という声もいまだあります。

 ネット上では他にも「グランドラインでの航路の道標となるはずの『記録指針(ログポース)』は、魚人島以降もはや役目を失っているのでは?」「アラバスタ編でクロコダイルに挑んだツメゲリ部隊が飲んだ、力を得る代わりに数分で死に至るという『豪水』は結局無意味だったよね」など、1回しか登場しなかった設定や、物語が進むにつれて立ち位置が変わってしまった設定へのツッコミが多く見られます。

 ただ、そもそも尾田先生は2017年発売の『ONE PIECE 総集編 THE 23RD LOG』にて、「元々『ONE PIECE』は5年で完結させる予定でした」と発言しています(「『七武海』を思いついてしまったのが20年経っても終わらない元凶」ともコメント)。人気もあってここまで伸ばしているので、矛盾や後々要らなかった設定が出てくるのは致し方ないことでもあるでしょう。かつてない長大な物語であるため、突っ込まれる部分が上記のような範囲で済んでいるのは尾田先生の世界観、設定の作りこみの高さゆえとも言えます。今後完結に向けて、過去のいろんな要素が回収される可能性もあるので、「あれ何だったんだろう」という部分含め目が離せません。

(マグミクス編集部)

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