『ワンピース』そういや「悪魔の実の能力者」だったっけ？ 読者が忘れていそうな濃すぎキャラ

■「悪魔の実」以前に、キャラが濃すぎ！

　悪魔の実と呼ばれる特別な果実が存在する『ONE PIECE（ワンピース）』。作中では悪魔の実の能力者が数多く登場します。基本的には能力者であるキャラの多くは、第一に「悪魔の実の能力者である」という印象が強く残ります。しかし、なかには能力者であること以上に強烈な個性を持ったキャラがいます。この記事では、それ以外の点が強烈すぎて悪魔の実の能力者である事実が薄れてしまったキャラをご紹介します。

　ワノ国の武士であり、赤鞘九人男のひとり・錦えもんが悪魔の実の能力者だった事実は多くの読者が忘れかけているのではないでしょうか？　パンクハザードで出会った錦えもんは、木の葉や小石をイメージした衣装に変えられる「フクフクの実」の能力者です。実際に能力を使うシーンは「パンクハザード編」以降、ほとんど描かれておらず、なかには「知らなかった！」という読者もいるかもしれません。

　使い道が限られてしまい、戦闘中は全く意味をなさない能力に「作中最弱の悪魔の実なのでは？」という意見もあります。戦闘中の使い道がないことと、海に嫌われてしまうという点から錦えもんは「フクフクの実」をほとんど使わないのでしょう。

　また、オカマ口調で白鳥のコートを愛用している、ボンクレー（ベンサム）は「マネマネの実」の能力者でした。はじめは敵として対峙したものの、現在はルフィたちと友達（ダチ）に。陽動作戦や潜入などに活用できる「マネマネの実」は、他人になりすまし、バトルシーンでの不意打ちなどに利用できそうです。しかし、男気あふれる熱血さと珍妙な恰好によって、声や体をそっくりマネできる「マネマネの実」の能力者である事実がかなり薄れている気がします。

　そしてカマバッカ王国の女王・イワンコフも忘れてはいけません。ホルモンを自在に操れる、「ホルホルの実」の能力者で、免疫力をぎりぎりまで高め、人びとを救ったことから「奇跡の人」とも呼ばれるほどの人物です。しかし、一度見たら忘れられない強烈なビジュアルと、能力を使わず繰り出す、ただまばたきしただけの「DEATH WINK」や、マゼランの毒を防ぎ一種の防具にもなりえる「厚化粧」などが強烈すぎて、悪魔の実の能力者であるという事実が薄れてしまっています。

　ほかにも、空島で出会ったガン・フォールの相棒・ピエールが「ウマウマの実」の能力者だったことや、シーザー・クラウンに飼いならされたスライム・スマイリーは「サラサラの実」だったことなど、意外にも悪魔の実の能力者らしくないキャラクターも多くいます。

（マグミクス編集部）