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海外版は「少年」が「老け顔オヤジ」に変貌! 元の顔が想像できないゲーム3選

マグミクス / 2022年9月22日 19時40分

海外版は「少年」が「老け顔オヤジ」に変貌! 元の顔が想像できないゲーム3選

■デザインが激変? 国内外におけるゲーム作品の違い

 国が違えば言葉も文化も違ってくる、この原則はビデオゲームにおいても当てはまります。特に顕著なのが、日本発のゲームソフトが「海外展開を経てグラフィックやパッケージアートがガラッと変わる」ケースです。今回は30年以上前に発売されたゲーム作品のうち、変化の違いに驚いたものをいくつかご紹介します。

 最初に取り上げるのは、カプコンが誇るアクションゲーム『ロックマン』。第一作目がファミリーコンピュータ(以下、ファミコン)でリリースを迎えたのは1987年12月ですが、同年に北米でも「Nintendo Entertainment System」用ソフトとして発売されました。ただし、パッケージイラストに描かれているロックマンは、日本版でおなじみの少年風ロボットではなく、やたらと彫りの深い老け顔の男。黄色と青のスーツに身を包んだ姿と劇画のような佇まいが何ともアンバランスな仕上がりで、左手に構えた銃器(ロックバスター?)も、どこかミリタリー色をかもし出しています。

 この第一作目以降、北米版の「ロックマン」シリーズはナンバリングを重ねるにあたり、日本版よりもリアルかつ筋肉質なキャラクターデザインを踏襲しますが、『ロックマン3』あたりで日本版のデザインに段々と近づいていきました。ちなみにヨーロッパ版の『ロックマン』は、リアル路線ながらも少年風ロボットをパッケージイラストに採用しているため、北米版の老け顔ロックマンのインパクトがよりいっそう際立っています。

「リアル路線」で言えば、今なおシリーズ展開が続く対戦アクションゲーム『ボンバーマン』も負けてはいません。同シリーズは第一作目と第二作目でキャラクターデザインが激変したことで有名ですが、北米のPCエンジン「TurboGrafx-16」用ソフト『BOMBERMAN』も例に漏れず、赤いヘルメットを被った彫りの深い男がセンターポジションを務めています。ハリウッド映画を彷彿とさせる大爆破、その手前で爆弾を手に持つもうひとりのボンバーマン……。上記の『ロックマン』と同様、パッケージに映り込むソース顔の男性キャラクターが否応なしにプレイヤーの関心を惹きつけました。

■ゲーム内キャラクターも差し替え! 孫悟空が「お猿さん」に?

ファミコン第一作目は孫悟空が登場せず。ハリウッド映画の実写化は色んな意味で話題の的に 画像は『DRAGONBALL EVOLUTION』Blu-ray(20世紀フォックス ホーム エンターテイメント)

 パッケージアートだけでなく、大人の事情によってタイトルやゲーム内グラフィックを含めて大胆に差し替えられた作品も見てみましょう。例えば人気マンガに基づく版権ゲーム『ドラゴンボール 神龍の謎』は、原作通り「孫悟空」や「ブルマ」などのキャラクターが登場しますが、同作の北米版『Dragon Power』は、何と孫悟空の外見が猿のような姿に差し替えられ、名前も「GOKU」に変更されています。

「GOKU」は北米版の一応オレンジ色の道着を着ているものの、その見た目は「西遊記」を想起させ、孫悟空が満月を見た時に変身する「大猿」のようなものではありません。同じ流れで、孫悟空に武術の修行をつけた「亀仙人」もデザインが変更されています。青いローブを身にまとった白髪の老人が代役として登場し、「サンドイッチが大好物」という設定も付け加えられました。

 海外展開を踏まえて驚きの変化を見せたゲーム作品は、今回取り上げた3本以外にもまだまだ存在します。インターネットを介してさまざまな国のゲーム作品を手軽に遊ぶことができる現代だからこそ、パッケージアートの描かれ方を見ることで、当時のゲーム文化を考える新たなきっかけにつながるかもしれません。

(龍田優貴)

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