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「大ベルセルク展」銀座で開催中 ファンとともに「最終回」に向かう覚悟も体感!

マグミクス / 2022年9月27日 17時30分

「大ベルセルク展」銀座で開催中 ファンとともに「最終回」に向かう覚悟も体感!

■連載時の直筆原稿やカラー原画が大集合

 2021年5月に急逝した三浦建太郎先生が32年に渡る漫画家生活で生み出した、原稿やカラー原画の数々が一堂に会する「大ベルセルク展」。2021年9月に池袋で開催されたのを皮切りに、日本各地で巡回開催されています。

 2022年9月21日(水)から10月4日(火)まで、東京・松屋銀座で開催中の「大ベルセルク展 ~三浦建太郎 画業32年の軌跡~ 銀座Edition」は、4回めの開催。原画のほかにも、昨年末に発売されたコミックス41巻以降の展示物や、今回初登場の限定グッズ、コラボグッズにコラボカフェなど、さまざまな新しい試みが追加されており、他の会場で参加された方にとっても新しい体験を得られる内容です。

 事実、開催初日となる9月21日は平日にも関わらず、開場と同時に大勢のファンが詰めかけ、あっという間に行列ができていました。

 入口前に展示された、ガッツが大剣を振り下ろすキービジュアルを眺めながら会場入りすると、まず目に入るのは原寸大の大剣と、ガッツの義手です。もし鋼で作られたこんな大きな剣を叩きつけられたら、甲冑など何の役にも立たないことがひと目でわかる大迫力です。

 さらに三浦先生が生前に残したメッセージ、ガッツやキャスカ、グリフィスたちメインキャラの紹介コーナーを抜けると、連載時に使用された直筆原稿やカラー原画が展示されている「年代記」コーナーへと入ります。年代記で30年以上にわたり三浦先生が紡いできた『ベルセルク』の世界をイチから追体験しながら歩みを進めると、今回が初登場となるキャラファイングラフ「髑髏の騎士」やキャスカのフィギュア、そして在りし日の鷹の団メンバーたちの勇壮な姿や日常シーンが拝めるコーナーへとたどり着きます。

 鷹の団のほとんどが悲惨な死を遂げた「蝕」の展示を見ていくと、使徒を狩るため孤独な戦いを続けるガッツの姿が自然と増えていきます。ゾッドとの死闘、ファルネーゼやシールケ、イシドロ、セルピコら新たな頼もしい仲間たちとの出会い、グリフィス旗下の新生鷹の団など美麗なイラストや原稿、フィギュアなどを眺めていると、不意に現れるのが原寸大のゾッド。その巨大な手は人間よりも大きく、もし振るわれたなら運が無かった兵士たちのように簡単に薙ぎ払われると容易に想像がつく、恐怖心すら覚える威容を誇っています。

■生前の三浦先生の映像も見られる

「大ベルセルク展」会場に再現された、三浦建太郎先生の作業場

 年代記17の奥には、今回が初の展示となるガッツのフィギュアが鎮座し、ファンを出迎えてくれます。その他にも、イシドロやシールケなどの躍動感あふれるフィギュアや数々の名シーン、単行本のカバーイラストなど、ベルセルクの世界を彩るさまざまなアートを眺めながら先に進むと、やがて三浦先生が仕事に使っていた机にたどり着きます。

 クリエイターが自らの発想を導き出すために使っていたさまざまな書籍が並べられており、ここから世界中のファンを熱狂させた作品が生まれ出たことに感慨を覚えるでしょう。さらにそのすぐ脇には三浦先生のインタビュー映像が流されており、在りし日の先生のエネルギッシュな姿を垣間見ることができるようになっています。

 すべてのコーナーを観終えたところでたどり着くのが、ベルセルクの美麗なデザインをふんだんに使用したグッズコーナーです。特に今回の「銀座Edition」では、数量限定の複製原画が販売されており、どれも非常に高価ではありますが最新の3D印刷技術によって醸し出されるリアリティは、平面ではなかなか再現しきれないハイレベルなものとなっています。

 また、展覧会場と同じ8階レストランシティのMGカフェでは『ベルセルク』をイメージしたコラボメニューが提供されています。覇王の卵を浮かべた「異界への喚びフロート」やガッツをイメージした「黒い菓子」など多数の個性的なメニューは、きっとファンを満足させてくれるでしょう。コラボメニューを注文した方にはオリジナルコースター(全7種)のうち1枚がランダムでプレゼントされます。「限定数に達し次第終了」となっているので興味のある方はお早めにどうぞ。

 三浦先生が他界してから1年半弱が経ちますが、『ベルセルク』は盟友である森恒二先生と三浦先生のお弟子さんである「スタジオ我画」のメンバー、そして白泉社の方々により奇跡的な連載再開が実現しており、本来見ることは叶わないはずの最終回へ向けて再び歩み始めています。今回の展覧会はただ過去を振り返るだけではなく、『ベルセルク』を愛するすべての人びとが、ともに未来へと向かう覚悟を形にしたイベントなのかもしれません。

※「大ベルセルク展 ~三浦建太郎 画業32年の軌跡~ 銀座Edition」は、松屋銀座 8階イベントスクエア(東京都中央区銀座3-6-1)にて、2022年10月4日(火)まで開催中。
開催時間:10:00~20:00、10月2日は19:30まで、最終日は17:00まで(入場は閉場の1時間半前まで)。

(早川清一朗)

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