寿命を他人に分けられる女子 「バカ」な彼女に友人はブチギレ！「友情が素敵」

■周りに寿命を譲った分だけ自分の寿命は減ってしまう

　ミユキの友人のヒカリは、自分の寿命を他人に分け与える不思議な能力を持っています。ヒカリは割と気軽に寿命を渡してしまいがちで、計算が苦手であることから、必要以上に自分の寿命を譲ってしまうこともしばしば。「バカ」だけれど憎めず、放っておけない存在です。

　そんなヒカリに彼氏ができました。ヒカリはとてもうれしそうで、ミユキも「おめでとう。幸せにね」と祝福。しかし、ミユキは偶然にも、彼がヒカリと付き合い始めた本当の狙いを知ってしまい……。

　マトマさん（@y_har3）が、創作マンガ『寿命をゆずる友だちの話』をTwitterで公開しています。素敵な友情物語に、読者からは「とても感動しました」「ふたりともそれぞれ不器用な感じめちゃくちゃ好きです」「いい話じゃないか」など多くの感想が集まりました。Twitter投稿は7.2万いいねがつく話題作となっています。

　作者のマトマさんに、お話を聞きました。

ーーマトマさんがマンガを描き始めたきっかけを教えて下さい。

　覚えてないくらい小さい頃から絵やお話を作るのはずっと好きでした。でも人に絵やマンガを描くのが好きとは言えなくて、「引かれたら嫌だな」と犯罪でもしてるかのようにずっと絵やマンガを描いてたんですが、少しでも好きなものに堂々としたくて、いろんなマンガを描いて発表するようになりました。

ーー『寿命をゆずる友だちの話』はどのように生まれましたか？

　ずっと別の長編を描いてきてたので、息抜きのつもりで描きました。自分にも高校時代から仲の良い女友だちがいて、どんな時も笑わせてもらったので、そういう思い出が今回のお話を描くきっかけになりました。

ーー主要な登場人物のふたりのキャラクターづくりで、特に意識したポイントはありますか？

　ギャルでヤンキーっぽいヒカリが寿命を譲るような性格で、ぶりっ子で女の子っぽいミユキが怒鳴ったり荒々しい性格というキャラのギャップが大好きなので、そういうのは息をするように取り入れました。

恋人ができたことを友人にうれしそうに報告（マトマさん提供）

ーーもしマトマさんご自身が誰かに寿命を譲る能力を持っていたら、どのように使うでしょうか？

　冨樫先生の寿命を延ばして『HUNTER×HUNTER』を絶対描き切ってもらいます。

ーー作品に対する反応で、特に印象に残った読者の声について、教えて下さい。

　どの言葉も全部本当にありがたかったです。ミユキの寿命が長めな理由についての考察をしてくれた方や、マンガを読んで友だちのことを思い出した方、ヒカリに自分の寿命をめちゃくちゃ渡そうとしてくれた方など、見るたび歯茎剥き出しの笑顔になりました。ありがとうございました。

ーー今後、Twitterで発表される作品については、どのように活動していきたいとお考えでしょうか？

　とにかく描きたいものがたくさんあるので形にしていきたいです。これからも堂々と創作オタクをしていくつもりでいるので、何卒よろしくお願いします。

（マグミクス編集部）