横浜流星が演じた二次元キャラ3選 原作ファンも「思ってたより悪くないかも？」

■派手な髪色のキャラも見事に演じる！

　俳優の横浜流星さんは2012年に『仮面ライダーフォーゼ』でTVドラマ初出演後、2014年に放送された『烈車戦隊トッキュウジャー』のヒカリ/トッキュウ4号役によって大きな注目を浴びました。中学3年生のときに極真空手の世界大会で優勝した経歴もあり、身体能力を生かして華麗なアクションを披露する作品も少なくありません。

　主演映画のイベントでは「映画『ちはやふる』のオーディションを受けるも、不合格となって半年くらい仕事がなかった」という過去を告白した横浜さんですが、現在はさまざまな映画監督から評価される高い演技力で若手実力派俳優として映画、ドラマに引っ張りだこです。今回は、そんな演技力で原作ファンを唸らせた横浜流星さんの実写化出演作を振り返ります。

●実際に銀髪に染めて挑んだ！『嘘喰い』の斑目貘役

　横浜さんの初主演映画は、相手のブラフ（嘘）を見抜く天才ギャンブラー・斑目貘（まだらめ・ばく）が、あらゆる敵と生死を賭けたギャンブルやゲームを繰り広げる人気マンガ『嘘喰い』（作：迫稔雄）の実写化作品です。「週刊ヤングジャンプ」で連載されていた同作はファンも多く、実写化されることに対して不安の声も少なくありませんでした。

　しかし、『嘘喰い』ティザービジュアルで、白スーツを身にまとって不敵に微笑む銀髪の横浜さんが公開されると、「思ってたより悪くないかも？」「ビジュアルは完全に斑目貘」と再現度に驚く人もいました。そして原作ファンから特に評価されていたのは、斑目貘が勝利を確信したときの演技です。台本では「ハーモニカを吹く」とあったものの、横浜さんは原作通り「カリカリ梅を食べる」ことを主張。ビジュアルはもちろん、原作へのリスペクトを欠かさない姿勢は、実写化に懐疑的だった原作ファンからも評価されました。

●ピンク髪の不良高校生を好演！『初めて恋をした日に読む話』の由利匡平役

　近年の横浜さんの活躍を語るうえで外せないのは、純粋で根がまっすぐなピンク髪の不良高校生を演じたドラマ『初めて恋をした日に読む話』です。

　同作は、横浜さん演じる由利匡平（ゆり・きょうへい）が、ひょんなことから塾講師・春美順子（演：深田恭子）とともに東大受験に挑む物語。横浜さんはピンク髪の派手なビジュアルと、クールに見えて強い意志を持つ匡平役を見事に演じ、ドラマで作品を知った人はもちろん、原作ファンも（とりこ）にしました。徐々に順子へと惹かれていく胸キュンシーンではSNSでの実況も大いに盛り上がり、『はじこい』がきっかけで横浜さんのファンになった人も多かったようです。

●静かに孤独感を見せるツンデレ跡取り息子！『私たちはどうかしている』の高月椿役

　創業400年の老舗和菓子店を舞台にしたミステリーマンガ『私たちはどうかしている』の実写ドラマで、横浜さんはクールな跡取り息子の高月椿を演じています。

　互いに初恋の相手ながら、ある事件をきっかけに「容疑者の娘」と「被害者の息子」として引き裂かれた主人公・七桜（なお・演：浜辺美波）と椿。ふたりは大人になってから運命的に再会するも、七桜は自らの素性を明かさず、椿は家族に決められた結婚を破断にしようと目論み彼女との結婚を決める……という一風変わった作品です。

　横浜さんは、和装が似合うクールな若き和菓子職人である椿として、ときに冷たく、ときに不器用な優しさを垣間見せていました。次第に七桜と心通わせる椿でしたが、その正体を知った際の衝撃や、裏切られた悲しみの演技は、原作ファンからも高い評価を得ています。七桜役の浜辺美波さんとともに「ビジュアルが最強」「着物姿が美しすぎる」と、眼福なドラマとしても話題を呼びました。

　このほかにも横浜さんは『4分間のマリーゴールド』の花巻藍、『オオカミ少女と黒王子』の日比谷健、『虹色デイズ』の片倉恵一など、少女マンガや青春マンガの実写化作品に出演し、いずれもビジュアルや立ち振る舞いが全く異なる演技を見せています。2022年10月21日公開の『線は、僕を描く』では、かつてオーディションに落ちた「ちはやふる」シリーズの小泉徳宏監督作で主演を務めるなど、どんどん活躍の場を広げる横浜さんの今後の活躍にも期待です！

（田中泉）