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2002年10月・放送開始アニメ3選 知名度が高くない「見るべき」名作も

マグミクス / 2022年10月12日 15時10分

2002年10月・放送開始アニメ3選 知名度が高くない「見るべき」名作も

■新たな世代の『ガンダム』が生まれた年

 今から20年前の2002年10月には、新たな世代に向けに生み出された新作『ガンダム』や人気ゲーム作品のアニメ化第2弾、同人作品をベースにしたアニメなど、多種多様な出自を持つ作品が放送され、人気を博しました。今期でちょうど20周年を迎える名作アニメを3作ご紹介します。

●『機動戦士ガンダムSEED』

『機動戦士ガンダムSEED』はファン年齢層が上がっていた『ガンダム』に新たな風を吹き込むため、新しい世代に向けた「新世紀のファーストガンダム」を目指し製作された作品です。

 C.E.(コズミック・イラ)70年2月11日、「地球連合」はスペースコロニー群国家「プラント」に対し宣戦を布告。2月14日、農業用コロニー「ユニウスセブン」に対し核ミサイルが打ち込まれ24万3721名が死亡する事件が発生しました。後に「血のバレンタイン」と呼ばれるこの出来事は、地球と宇宙、そして遺伝子調整を受けた優秀な人類である「コーディネイター」と調整を受けていない「ナチュラル」の間での大戦争を巻き起こします。

 翌C.E.71年、コーディネイターの少年キラ・ヤマトは、中立国オーブのコロニー「ヘリオポリス」で平和に暮らしていました。しかしヘリオポリスでは5機のMSと新造戦艦の開発が進められており、奪取を目論んだザフトの攻撃によりコロニーは一瞬で戦場になってしまいます。キラは逃げ惑ううちにモビルスーツ工場へたどり着き、そこで小さい頃の親友であるアスラン・ザラと再会。ふたりの運命は工場で製造されていたガンダムと共に、深く複雑に交わり始めていくのでした。

 本作の人気は非常に高く、DVDは140万枚以上の売り上げを記録しました。また、プラモデルが初代以来の大ヒットとなったため、続編である『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』の製作につながったと言われています。

 その人気は今なお高く、2022年には20周年記念としてさまざまな企画が予定されています。10月末にはイザーク・ジュール役の関智一さんがパーソナリティを務めるラジオ番組「イザークの種になる話」の配信が予定されるなど、まだまだ『ガンダムSEED』からは目が離せないようです。

■妹たちにまた会える

●『シスター・プリンセス RePure』

『シスター・プリンセス RePure』TVシリーズBlu-ray(Discotek Media)

『シスター・プリンセス RePure』は、「電撃G’sマガジン」連載の読者参加企画『シスター・プリンセス』から派生した作品のひとつで、TVアニメ化としては2作目となります。全13話。

 本作は、Aパートで家庭の事情により兄と離れて暮らす12人の妹たちの日常のエピソードを描く「ストーリーズ」、Bパートでは原作の単行本である「キャラクターコレクション」のエピソードを映像化した「キャラクターズ」が放送されるという独特な形式が取られています。(最終話はストーリーパートのみ)。

 ストーリーズでは多くの妹が登場する群像劇形式で、前作の登場人物が再登場するなどアニメ作品としての継続性が示唆されました。対してキャラクターズは妹ひとりひとりにスポットを当てており、集団としての妹たちが好きなファン、個々の妹たちが好きなファンの両方が楽しめる作りとなっていました。

 キャラクターズの最後に流れるエンディングテーマは、当時としては珍しく毎回違う楽曲が使用されており、作詞・作曲・歌はすべて故・岡崎律子さんが手掛けています。ただし単巻版DVDでは各話ごとにスポットが当たった妹役の声優が歌唱を担当しました。

●『灰羽連盟』

『灰羽連盟』Blu-ray BOX(ジェネオン・ユニバーサル)

『灰羽連盟』は安倍吉俊氏の同人誌『オールドホームの灰羽達』を原作として作られ、フジテレビ系列で放送されたTVアニメ。全13話。

 背中に飛べない灰色の羽を持つ「灰羽」と呼ばれる人物たちが暮らすオールドホームは、高い壁に囲まれたグリの街の一角にありました。灰羽になったばかりの主人公の少女ラッカは、生活に戸惑いながらも仲間たちと共に幸せで穏やかな日々を送っていましたが、灰羽には「その時」がくると壁の外に飛び立たねばならないという言い伝えがあったのです。

 少しずつ明らかになっていく自分と仲間たちの謎。灰羽とは何なのか、なぜ灰羽になったのか、元々の自分が何だったのか。やがて短い生活も終わり、ひとつの別れが訪れるのでした。

 20年前の深夜アニメということもあり、現在では知名度こそ高くはありませんが、幻想的かつ現実的な世界観の中で繰り広げられる物語は評価が高く、最終回に至るまでの細かい伏線の張り方などはストーリーテリングのお手本と言えるクオリティを誇ります。もし機会があれば、ぜひ見るべきだと断言できる作品です。

(早川清一朗)

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