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「特殊ED」がたまらないアニメ 流れるタイミングに「ずるい、泣く」「TVが壊れたかと」

マグミクス / 2022年10月12日 11時50分

「特殊ED」がたまらないアニメ 流れるタイミングに「ずるい、泣く」「TVが壊れたかと」

■もはや本編の一部!? 特殊EDをお見逃しなく

 本編が面白いのはもちろん、エンディングテーマの変化で視聴者の心を揺さぶるアニメ作品も存在します。その内容から、悲しみに打ちひしがれたり、驚きで目を疑ったり……。そんな「特殊ED」は、本編を差し置いて、その演出がSNS上で話題になることも。この記事では、「特殊ED」がたまらないアニメを3作品ご紹介します。SNSでも「何回見ても鳥肌立つ」「あの曲はいかん!」と話題です。

●『蒼穹のファフナー』第6話「翔空~ぎせい」、第9話「同化~わかれ」など

 日本の離島、竜宮島(たつみやじま)に住む真壁一騎(まかべ・かずき/CV:石井真)は、ある日どこからか「あなたはそこにいますか……」という声を聞きます。すると島中に警報が鳴り響き、子供たちは建物に避難させられることに。大人たちは、なぜか以前から訓練していたかのように、戦闘配置についたのでした。

 突如空に現れた人型の敵は「フェストゥム」と呼ばれ、出撃した戦闘機も歯が立ちません。一方で、一騎は幼なじみの皆城総士(みなしろ・そうし/CV:喜安浩平)に「この島を守ってほしい」と言われます。対フェストゥム用に作られた兵器・ファフナーに乗るよう、懇願されたのです。一騎は総士と通信しながら、なんとかファフナーに乗って出撃しますが――?

『蒼穹のファフナー』は、アニメ制作会社「ジーベック」が手がけたオリジナルアニメです。アニメシリーズの脚本は小説「マルドゥック・スクランブル」シリーズや『天地明察』などの著者・冲方丁氏が担当。第2期や劇場版、OVAも制作されており、2023年1月には、OVA『蒼穹のファフナー BEHIND THE LINE』の劇場特別先行上映が予定されています。

 ファフナーに乗る子供たちが、非情にも戦場へと駆り出される本作。通常EDもその悲しみを表してか、海に浮かぶ竜宮島を背景に、一騎や総士、真矢の悲しそうな顔が映されます。そして、本作の特殊EDには法則性があり、誰かが亡くなると、angelaによるエンディングテーマ「Separation」の放送箇所が1番から2番へと変更されます。

「離別」「分離」という意味を持つ単語、「Separation」。エンディングテーマはそのタイトル通り、誰かとの別れを示唆する切ない歌詞がつづられています。通常EDに使用される1番は、「残された者たち」の視点。特殊EDに使用される2番は、「亡くなった者」の視点を想起させる内容です。特に2番冒頭の歌詞「あたし行かなくちゃ」は、自らを犠牲にして皆を守る子供たちの、悲壮なまでの責任感がうかがえます。

 その性質から「追悼ED」と呼ばれることもある本作の特殊EDは、本編で衝撃を受けた視聴者たちの心をさらに鋭くえぐります。この作品は、「dアニメストア」「U-NEXT」「Amazonプライム・ビデオ」などで見ることができます。

●『鬼滅の刃』無限列車編(TV版)第7話(最終話)「心を燃やせ」

『鬼滅の刃』無限列車編 (C)吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable

 大正時代、人を食らう鬼の出現に、人びとはおびえていました。そんな折、鬼たちを狩る組織「鬼殺隊」が結成され、その最高位には9人の「柱」が君臨しています。そのひとり・「炎柱」である煉獄杏寿郎(CV:日野聡/※煉獄の「煉」は「火+東」が正しい表記)は、駆けつけた部下には蕎麦をおごり、弁当売りの少女からは全ての弁当を買う、なんとも豪快な性格の剣士です。

 ある日、40人以上が神隠しにあったとされる「無限列車」について、杏寿郎は現地調査を依頼されます。無限列車が停まっている車庫へと赴き、かすかに鬼の気配を感じ取った杏寿郎。整備員たちに聞き込みをしていたところ、後ろから突如鬼が現れ、少年を人質に取って――?

『鬼滅の刃』無限列車編は、同名マンガ(作:吾峠呼世晴/集英社)を原作としたアニメです。本作の放送開始より先に、『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』が公開されていますが、その続きとなる「遊郭編」のTV版の制作が決定。第1期にあたる「竈門炭治郎 立志編」と、第2期にあたる「遊郭編」の間をつなぐ形として、劇場版を再構成した本作「無限列車編」が制作されました。

『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』を再構成しただけでなく、新しい主題歌や約70カットにもおよぶ新作映像、追加BGMなどが盛り込まれた本作。特に第1話は完全新作エピソードとなっており、劇場版を見た方でも楽しめる仕上がりとなっています。そんな本作ですが、最終話である第7話の特殊EDでは、劇場版と同じ、LiSAさんによるエンディングテーマ「炎(ほむら)」が流れます。

 最終話以前のEDでは、新エンディングテーマ「白銀」が流れていた本作。最終話というタイミングで、劇場版と同じエンディングテーマ「炎」が流されることで、より心を深く揺さぶられた方もいるのではないでしょうか。本作のメインキャラ・杏寿郎に捧げるような「炎」の歌詞も、ラストシーンの感動を後押ししています。

 アニメーションも、杏寿郎や主人公・竈門炭治郎(かまど・たんじろう/CV:花江夏樹)たちがバランスよく描かれたこれまでのEDから、大幅に変更。映画のような黒背景のスタッフロールから始まり、家族と剣術を磨く幼い杏寿郎や、母に抱かれる杏寿郎など、これまでの杏寿郎の人生を振り返るような特殊EDになっています。

 EDの最後には、刃の折れた杏寿郎の日輪刀が映し出されます。悲しくも、「無限列車編」の締めくくりにふさわしい特殊EDといえるでしょう。この作品は、「dアニメストア」「Amazonプライム・ビデオ」「Netflix」などで見ることができます。

●『進撃の巨人 Season 3』第49話「奪還作戦の夜」

『進撃の巨人』 Season3 (C)諫山創・講談社/「進撃の巨人」製作委員会.jpg

 高さ50mを超える壁で四方を囲まれた街・シガンシナ地区。外の巨人から身を守るため、人々はこの壁を作り、内部で平和に暮らしていました。10歳の少年エレン・イエーガー(CV:梶裕貴)とその幼なじみの少女ミカサ・アッカーマン(CV:石川由依)も、シガンシナ地区で生活しています。

 しかし巨人の脅威を忘れ、壁の内側の生活に満足する人びとに違和感を覚えたエレンは、いつしか壁の外に出ることを夢見ていました。そんなある日、巨人がいきなり壁を蹴り壊し、シガンシナ地区に侵入してきて――?

『進撃の巨人』は同名マンガ(著:諫山創/講談社)を原作としたアニメで、原作は2019年12月時点で1億部を突破した、大ベストセラーです。韓国・アメリカなど海外でも高い人気を誇る本作。アニメシリーズは現在The Final Season Part 2の放送が終わり、The Final Season完結編の2023年放送が予定されています。

 EDがなく、本編中にスタッフロールが流れることも少なくない本作。通常EDでは、本作のキーパーソンであるクリスタ・レンズ(CV:三上枝織)の幼少期の様子が主に描かれます。しかし、第49話「奪還作戦の夜」の特殊EDでは、ED後半で映像に異変が。急に音声が途切れ、映像も巻き戻され、意味ありげなシーンが次々と挿入されるのです。

 なかには、恐ろしげな巨人たちや音の割れた叫び声、鍵や貝殻など、この先の展開に関係しそうなシーンも。怒涛のシーン挿入のあと、画面は再び本編に。戦場で兵士長・リヴァイ(CV:神谷浩史)が「お前ら……自分で何をやっているのか、分かっているのか……!」とエレンを殴り、それを見たミカサが、リヴァイの首に刃を当てます。

 その後は何事もなかったかのように、通常EDの後半が流されました。その唐突でホラー感の強い演出に、当時SNSでも「テレビが壊れたかと思った」「危うく心臓を捧げるところだった」と話題に。本編では歓声を受け調査兵団が出陣するという、士気の高まるシーンが描かれたからこそ、EDに衝撃を受けた方もいるのではないでしょうか。この作品は、「dアニメストア」「Amazonプライム・ビデオ」「Netflix」などで見ることができます。

* * *

 記憶に深く刻まれる「たまらない特殊ED」、あなたはすべて視聴していましたか? つい飛ばしてしまいがちなEDですが、本編の後に変化をつけるからこそ、より深い感動や驚きが引き起こされることも。未見の特殊EDがあった方は、ぜひ本編とあわせてご覧ください。

※配信状況は記事掲載時点のものです。

(新美友那)

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