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主人公以上に愛される! 「1位」や「主役」を獲った悪役キャラたち

マグミクス / 2022年10月20日 18時10分

主人公以上に愛される! 「1位」や「主役」を獲った悪役キャラたち

■魅力的な悪役はいつの時代も人気

 シェイクスピアの『オセロー』のイアーゴや、『ダークナイト』のジョーカーなど、古今東西問わず、魅力的な悪役は主役を食うことも少なくありません。今回は、「主役を食う人気を獲得した」、もしくは「自分が主役になってしまった」アニメ・マンガの名悪役を振り返ります。

●『めだかボックス』の球磨川禊

 何をもって「人気がある」とするかは議論の分かれるところですが、恐らく最も揉めないのは「公式人気投票結果」でしょう。人気悪役は数多くいますが、『めだかボックス』の球磨川禊は第2回、第3回の公式人気投票を連覇した、公式に「主役を食う人気を獲得した」悪役です。

「過負荷(マイナス)」の能力を持つ、根っからのひねくれ陰キャでありながら、敗北後は時に味方として登場することにもなる王道属性も持ち、非王道でありながら王道で、敵でありながら味方でもある複雑な立ち位置・魅力のキャラクターでした。

 その人気は凄まじく、第2回、第3回ともに得票数は2位に倍以上の大差をつけていました。球磨川が主人公の黒神めだかに「勝ちたい」と心情を吐露するのは序盤の目玉ですが、少なくとも人気投票では圧勝しています。悪役として登場したにも関わらず、ぶっちぎりの人気を獲得した珍しい例です。

●『シャーマンキング』ハオ

 球磨川と同じく、『シャーマンキング』のハオもまた、公式に「主役を食う人気を獲得した」悪役です。ハオはジャンプ史上でも稀に見る「強い悪役」でした。「ちっちぇえな」が口癖であらゆる相手を余裕で粉砕し、主人公の麻倉葉はハオを「倒す」のではなく、多少の問題を残しつつも「和解する」形をとります。

 そんな結末が許されたのは、ハオがただ「倒せないぐらい強い」からではなく、「倒されなくても読者が納得するような複雑で悲しいキャラクターとして」描かれたからでしょう。ハオは第1回人気投票こそ9位だったものの、第2回では主人公の葉を僅差でかわして1位を獲得。なお、続編の『シャーマンキングFLOWERS』では主人公たちを支えるキャラクターとして登場します。

■主役になってしまった悪役も

日本のアニメ史上最も有名な悪役かもしれない「ガンダム」シリーズのシャア・アズナブルは『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』ではついに主役に昇格。画像はアニメ版ビジュアル  (C)創通・サンライズ

●「カイジ」シリーズの利根川幸雄

「Fuck You ぶち殺すぞ…ゴミめら…!」などの名言で知られる「カイジ」シリーズの利根川幸雄も人気のある悪役で、利根川を主人公にしたスピンオフ『中間管理録トネガワ』が作られました。

 こちらは本編とは大きく内容が異なり、帝愛グループの会長・兵藤和尊の無茶ぶりに振り回される中間管理職・利根川の悲哀が描かれた、ゆるいギャグマンガになっています。

 また、『賭博破戒録カイジ』に登場する大槻班長、一条も人気の悪役キャラで、それぞれを主人公にした『1日外出録ハンチョウ』『上京生活録イチジョウ』が連載中です。

●「とある」シリーズの一方通行

『とある魔術の禁書目録』をはじめとする「とある」シリーズの悪役・一方通行(アクセラレータ)は、序盤ではボスキャラ的なポジションで主人公の上条当麻を苦しめますが、外伝の『とある科学の一方通行』とスピンオフ作品『とある偶像の一方通行さま』には主人公として登場しました。

『とある科学の一方通行』は一方通行の俺様キャラが活きたダークヒーローモノ的なテイストの作品、『とある偶像の一方通行さま』は本編とは大きく異なる、ゆるいギャグマンガに仕上がっています。

●「ガンダム」シリーズのシャア・アズナブル

 シャア・アズナブルは、日本アニメ史上でも最も有名な悪役のひとりでしょう。

「認めたくないものだな。自分自身の、若さゆえの過ちというものを」「坊やだからさ」「君はいい友人であったが、君の父上がいけないのだよ」など、明日すぐにでも使いたくなる名言をいくつも残しました。

 根っからの悪役とは違い、シャアが「ガンダム」初代主人公のアムロ・レイと敵対するのは、ひとえに立場の違いであり、『機動戦士Ζガンダム』ではふたりが共闘する胸熱な展開を見ることもできます。その複雑さも人気の秘訣でしょう。

 NHK BSプレミアムの番組『発表!全ガンダム大投票』(2018年)では、キャラクター部門総合ランキングでアムロをかわして1位を獲得。その人気ぶりを証明しています。『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』では生い立ちが詳細に描かれ、明確に「もうひとりの主人公」として登場しました。

●番外編:何度も復活!『ジョジョの奇妙な冒険』のDIO(ディオ・ブランドー)

 長寿シリーズ『ジョジョの奇妙な冒険』の第1部からの悪役・ディオ・ブランドーも、マンガ史上に残る巨悪として有名です。「ゲロ以下のにおいがプンプンする」と言われるほどの純粋悪でありながら、不思議な縁のある主人公・ジョナサン・ジョースターにはリスペクトを忘れない、もうひとりの主人公のような存在として強烈な印象を残しました。

 第3部では復活して、ボスキャラ・DIOとして登場。承太郎に敗れて消滅後も、息子・ジョルノが5部の主人公になったり、6部のラスボス・プッチ神父に強い影響を与えていたりと、たびたびその存在感を示し、7部では吸血鬼ではなく天才ジョッキーのディエゴ・ブランドー(Dio)として再登場しました。公式な人気投票が行われていないため、実際の人気のほどは不明ですが、何度も登場したDIOは『ジョジョ』において最も存在感のあるキャラクターのひとりと言えるでしょう。

 その他、スピンオフ『北斗の拳 イチゴ味』で主人公になって笑いを取りまくるサウザーや、『復活のフュージョン!悟空とベジータ』『ドラゴンボールZ 復活の「F」』など倒された後も事あるごとに復活するフリーザ、『ワンパンマン』でサイタマよりも主人公のように描かれている「絶対悪」志望者のガロウ、公式サイトの人気投票で杉元には勝てなかったものの僅差の2位につけた『ゴールデンカムイ』の尾形百之助など、存在感たっぷりな悪役はまだまだいます。皆さんのお気に入りの悪役は誰ですか?

(ニコ・トスカーニ)

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