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10月17日は「オンラインゲームの日」 未知の楽しさに熱中した「テレホーダイ」タイム

マグミクス / 2022年10月17日 6時10分

10月17日は「オンラインゲームの日」 未知の楽しさに熱中した「テレホーダイ」タイム

■「いろんな人とつながる」楽しさが新鮮だった

 食欲・運動・読書……など、秋といえばさまざまな楽しみ方が思い浮かびますが、やはりゲーム好きとしては「ゲームの秋」も見逃せない今日このごろ。本日10月17日は「オンラインゲームの日」といわれ、1997年に『ウルティマオンライン』の英語版が発売されたのを記念したとされています。皆さんののゲーム体験を思い浮かべるには最適な1日といえるでしょう。

 そこで今回は、国内におけるオンラインRPGブームの始まりを振り返ります。もちろん、快適にオンライン(ネット)ゲームが楽しめる現在からは想像もつかないエピソードもありますのでお楽しみに(?)。

 さて、現在リリースされているオンラインゲームの礎(いしずえ)と言えるのは、1990年代後半に登場した『ディアブロ』と、前述のとおり発売日が記念日にもなっている『ウルティマオンライン』(以下、UO)です。『ディアブロ』に『UO』、『EverQuest』など、21世紀に入る数年前から、パソコン(以下、PC)を所有しているコアゲーマーの間でオンラインRPGが注目されてきました。

 しかし、国内で本格的にオンラインRPGの普及を促進させたのは、PCゲームではなく従来型の家庭用ゲーム機でした。その先駆けとなったのが、2000年12月に発売されたドリームキャスト(以下、DC)用ソフト『ファンタシースターオンライン』(以下、PSO)。DCはネットワーク接続のための通信用モデムを搭載しており、『PSO』はインターネット通信機能をふんだんに活用した、『UO』や『Diablo』といった海外ゲームと異なる国産オンラインRPGだったのです。

 同作はオフラインモードでもプレイできますが、ゲームの醍醐味が詰まっているのは、やはりオンラインモードです。さまざまな種族が同居するSF世界において、志をともにした仲間と一緒に冒険へ出発。クエストに挑んでレアアイテムを狙うも良し、気心の知れた仲間とチャットでコミュニケーションに親しむのも良し。友人や家族と肩を並べて遊ぶのとは違う、リアルで離れていても同じ空間を共有できる未知の楽しさが『PSO』には詰まっていました。

 ただし、1990年代末期から2000年前後は現在のような光回線が普及しておらず、長時間のインターネット接続で通信料金が高額になるケースも少なくありませんでした。そのため、オンラインゲームを日頃から利用するユーザーの多くが、定められた時間帯に利用料が定額になる「テレホーダイ」に加入していました。通信料金を気にせず遊べる深夜の時間帯は「テレホタイム」と呼ばれ、早朝にかけてゲームプレイに興じるユーザーが続出しました。

■オンラインRPGを普及させた『ファイナルファンタジーXI』

作中の世界「ヴァナ・ディール」に住む種族の豊かさも話題を呼んだ『ファイナルファンタジーXI』。画像は同作のイラストレーション集(KADOKAWA)

『PSO』と対をなす家庭用ゲーム機向けオンラインRPGといえば、スクウェア(現スクウェア・エニックス)が手掛ける『ファイナルファンタジーXI』(以下、FFXI)も見逃せません。

 それまでシングルプレイ重視の作風で知られた「ファイナルファンタジー」シリーズにおいて、プレイヤー複数人とパーティーを組んで世界を巡る『FFXI』は異例中の異例でした。結果として、売上高は38億円に到達(2003年時点)しただけでなく、PlayStation 2用ソフトとして後にPCやXbox 360へと対応プラットフォームも拡大。2022年現在もなおサービスが続く、息の長い人気タイトルへと成長を遂げました。

 一方でPC用オンラインゲームも負けてはいません。PC所有世帯の増加、およびゲームプレイに適したインターネット回線の普及に伴い、PCからオンラインゲームの世界に踏み込むユーザーが増え始めました。

『メイプルストーリー』『RED STONE』『ラグナロクオンライン』などなど、2000年代中期に入る頃には各メーカーからバラエティに富んだ作品が続々登場。以降はオンラインRPGに加え、アクション性の強い作品やチーム戦が主体のFPS(一人称視点シューティング)といったタイトルも誕生し、その様相はますます隆盛を極めていきます。

 とはいえ、いくら市場を席巻したオンラインゲームといえど、「サービス終了」という終止符の前には為すすべもありません。事実、ユーザー数の減少やサーバー運営などにかかる維持費の負担など、諸般の事情によって消えていったオンラインゲームは数え切れないほどです。そしてこの傾向は、大規模なPRによって展開されるも1年足らずで終了する事例が珍しくないスマホゲーム市場においても同じことがいえるでしょう。

 物体として実感をつかみづらいとは言え、愛着の湧いたデータが消えるのはただひたすらに悲しいもの。読者の方々もこの機会に、かつてやり込んだオンラインゲームなどにログインしてみて、アカウントが消えてしまう前に自身の足跡をたどってみてはいかがでしょうか。

(龍田優貴)

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