『星のカービィ3』人によって印象が違う理由とは?「可愛い」&「シリーズ屈指のグロ演出」
マグミクス / 2022年10月25日 19時40分
■むしろ「カービィ」の本道を突き進んだのが『3』なのだが…
世界に誇るピンクのまんまる、『星のカービィ』。1992年にゲームボーイ用ソフトとして発売され、30周年となる2022年3月には初の3DアクションであるNintendo Switch『星のカービィ ディスカバリー』が発売されました。機体を乗り換えながら、時代を超えて愛され続けてきたのです。
さてスーパーファミコン時代に目を向ければ『星のカービィ スーパーデラックス』(以下、スパデラ)を思い出す人も多いでしょう。110万本を売り上げた大ヒット作であり、スーファミを代表するアクションゲームであることは間違いありません。
それゆえに、あの名作ソフトが陰に隠れてしまっている印象があります。そう1998年に発売された『星のカービィ3』です。「スーファミのカービィ」=『スパデラ』と評価になりがちな今こそ、改めて『3』の魅力をポイントごとに振り返りましょう。
●「かわいい」にもほどがある! 癒やしの鉛筆画タッチ
1996年に発売された『スパデラ』は全体的にメカニックなステージも多く殺気ただよう背景とかわいいカービィとの組み合わせが見事でしたが、シリーズにおいてはむしろ「異端」でした。カービィの牧歌的で穏やかな雰囲気を踏まえた、シリーズの本道を進んだのが『3』です。すでにNINTENDO64発売から2年が経過した1998年にスーパーファミコン用ソフトとしてリリースされた本作はその気概を感じます。
色鉛筆で描いたようなグラフィックはまさにカービィの「かわいらしさ」が前面に押し出されており、かわいさに動悸がするほど。リック、カイン、クーとおなじみの仲間に加え、何だか様子のおかしいグーイ(初登場は『2』)に、カービィの扱いがぞんざいな猫・ナゴ、ガールフレンド的立ち位置のチュチュ(メンダコ説が有力)、小鳥のピッチも、もれなく「激かわ」です。
敵も味方も基本的にプニプニしており、かわいいやつらがかわいい場所をかわいいやつを倒して進む……癒やし効果間違いなしのゲームなのです。とはいえ、それゆえに後述の「衝撃」が待ち受けるわけですが……。
■気になる「内容」はどうだったかというと…シリーズ屈指のグロ演出が?
Nintendo Switch用ソフト『星のカービィ ディスカバリー』(任天堂)
●「簡単」にもほどがある? ところがそのままクリアしたらバッドエンド
『3』では公式に「最近のゲームってむずかしすぎ。もっとサクサク遊びたいよね。」とあり難易度の低さをうたっています。序盤は確かに簡単。何となくプニプニ歩いて、プヨプヨ浮いていると、何となくクリアしてしまっています。とりわけ屋外ステージだとホバリングして移動していると次の扉の上についてしまうこともしばしば。たまに寂しくなってわざわざ下に行ってしまうくらいです。
さすがに後半になるとそうはいかなくなりますが、それでも単純にクリアすること自体は、アクションゲームに親しんだ小学生なら容易な難易度設定となっています。(「ピラミッド」ステージだけは別です)。
こうしてLEVEL5のデデデ大王を倒すところまでは確かに「サクサク」進めるといっても過言ではないのですが、サクサク進んだらまさかの「バッドエンド」なのですからたまりません。デデデ大王を倒した後には赤い目をギョロつかせた黒い雲におおわれるムービーが流れて終わるのです。「簡単」だったのはここまで。真のエンディングを迎えるためには各ステージの「ハートスター」を全て集めなくてはならず、そうとなると急に「激ムズ」仕様となるのでした。
●「怖い」にもほどがある! まさかの「グロ」演出に戦慄
実は『星のカービィ3』は「かわいい」だけのゲームではありません。真のエンディングを目指すとむしろ「怖い」「トラウマ級」、そんな真逆の印象になり得る可能性を秘めているゲームだったのです。その瞬間は真のラスボス「ゼロ」との戦闘中に訪れます。白い巨大な眼球のような姿の「ゼロ」を倒すと、眼球が砕けて鮮血がほとばしり、そのなかより第二形態が出現。さっきまでお空をプヨプヨ飛んでいたのに、この差はなんでしょうか。
手軽に遊びたい人にとってはとことんかわいく。本気で遊びたい人には全く別の一面を見せる。1周目を丸ごとミスリードに使ったような演出には度肝を抜かされました。これが『星のカービィ3』の大掛かりなギミックであり、傑作たるゆえんなのです。癒やされたい人、やりこみたい人、現在Nintendo Switchで配信されているのでぜひ!
※本文を一部修正しました(10月27日9時16分)
(片野)
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