『ワンピース』ルフィの「夢の果て」とは？ 麦わらの一味の反応から考察が白熱

■ルフィとロジャーは同じ考えを持っている？

※この記事は『ONE PIECE』の単行本未収録、未アニメ化の内容を含みます。ご了承の上お読みください。

　数多くの伏線が張り巡らされている『ONE PIECE』ですが、1060話では以前より考察されていたルフィの「夢の果て」を、ついに麦わらの一味が知ることになりました。これまで作中に「夢の果て」という言葉はたびたび登場していますが、読者にはまだその正体は知らされていません。ルフィの「夢」は、何度も耳にしている通り、「海賊王になること」ですが、その先の「果て」とはいったい何なのでしょうか。「宇宙が関係している」「宴をおこなう」など、各キャラの反応からルフィの「夢の果て」についての憶測が広がっています。

　まずは宇宙や月が、「夢の果て」という説から見ていきましょう。幼少時に夢を語った時のサボやエース、1060話のゾロやナミなど、「夢の果て」を聞いて「は？」「ええ？」と驚いていることから、とにかく壮大・奇想天外な夢というのは想像がつきます。さらにチョッパーやフランキー、ブルックが喜んでいることから、何かワクワクするようなこととも考えられるでしょう。

　そこで出てきた考察が「ルフィは宇宙に行きたがっている」という説です。実際にエネルが月に行って「月の民」と出会っていることから、可能性はあるかもしれません。ルフィの技も「ゴムゴムのロケット」「ゴムゴムのUFO」などがあり、「宇宙を意識している」という説もあります。ベガパンクが登場してからは、「宇宙怪獣」という言葉も登場しており、「宇宙説」は強まっているようです。

　その他、ルフィの「夢の果て」は「海賊王になった後に敵も味方も関係なく盛大な大宴会をおこなう」ことではないか、ともささやかれています。麦わらの一味も呆れたり笑ったりしていましたが、「ルフィなら言いかねないだろう」という風に話を聞いていました。ルフィはよく戦いの後に宴をおこなっているので、「海賊王になった祝いに宴を」なんてこともありそうです。

　また、「みんな」で楽しい「宴」をするということは、天竜人も奴隷も魚人やその他種族も関係なく、「階級」も「差別」もなくすことになるため、最終的には「平等な世界を作る」ことが目標ではないか、とも考えられます。

　さらには「大海賊時代を終わらせる」という説もあります。ルフィの「夢」とは当然「海賊王になること」ですが、わざわざ「果て」という言葉を使っているということは、海賊王になって、海賊たちが跋扈（ばっこ）する時代を終わらせることが目標なのではないかということです。フランキーが「海賊王にくらいならねェとムリだな」と反応していたのも、うなずけるかもしれません。バルトロメオたちが「麦わらの一味」の傘下に入りたいと言った際に、「だからよ！！おれは『海賊王』になるんだよ！！！」「偉くなりてェわけじゃねェ！！！」と言っていたことも、この説を有力づけているようです。

　また、かつて海賊王ロジャーが「ラフテル」に行く前に白ひげと光月おでんに語った、「『最後の島（ラフテル）』に行った後にやりたいこと」も、ルフィの「夢の果て」と重なっているのではないかと考えられています。この際も、それを聞いた白ひげは笑い、おでんは驚きで固まっていました。また、シャンクスもレイリーに「ルフィ（子供時代）がロジャーと同じ『あの言葉』を言っていて驚いた」ということを語っています。ロジャーは、仲間やライバルにどんな夢を語っていたのでしょうか。とにかくロジャーの夢もルフィの「夢の果て」も、「ラフテル」に行かないことには叶わない、という可能性は高そうです。

　いったい、ルフィの夢の果てはいつ明かされるのでしょうか。ネット上では「『世界中を巻き込んだ大宴会』だとみんなの反応的に違いそうだけど、世界中の人と友達になるとかはありそう」「エースからルフィの『夢の果て』を聞いてヤマトは嬉し泣きしてたけど、『ラフテル』から帰ってきたロジャーから話を聞いたシャンクスは悲し泣きしていたのが気になる」「海に出る前の子供時代のルフィでも考えつくようなことだから、単純明快なことは間違いない」といった声が上がっていました。読者にもルフィの「夢の果て」が明らかにされた時、どれだけ驚かせてくれるのか、今から期待が高まっています。

（マグミクス編集部）