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『ジョジョ』の使いづらいスタンド4選 もらっても困る? 使い手にも特殊能力を要求

マグミクス / 2022年10月18日 19時10分

『ジョジョ』の使いづらいスタンド4選 もらっても困る? 使い手にも特殊能力を要求

■他の人に渡っても無意味? やっぱり「スタンド」=「人間」

 現在、第6部「ストーンオーシャン」のアニメがNetflixで配信中の『ジョジョの奇妙な冒険』(著:荒木飛呂彦)の核となるのが、人間の精神を具現化させたスタンド能力です。そんなスタンドに関して、第6部では衝撃的な展開が待ち受けていました。ラスボスのスタンド「ホワイトスネイク」は、相手の記憶とスタンド能力をDISC化して奪い、さらに別の相手に差し込んで能力を与えることができるのです。

 とはいえ、『ジョジョ』的比喩を用いれば、どんなに速いレーシングカーでも、素人が運転すればその性能を十分に発揮することは難しいもの。スタンドもそれと同じで、本人の特殊技能や知識に依拠している能力も多いです。今回は、いきなり与えられても困るであろうスタンド能力を、ネットの声も参照しつつ紹介します。

●第4部 天才シェフだからこその「パール・ジャム」

 第4部に登場したイタリア人シェフ、トニオ・トラサルディーのスタンド「パール・ジャム」は、料理に潜伏させておき、食べた人間の不調を見事に回復させるという、『ジョジョ』のなかでもかなり異色な平和スタンドです。

 とはいえ、この能力を最大限に発揮させるには、トニオさんの卓越した料理の腕に加え、相手の不調を見抜く観察眼もまた必要であり、真摯な料理人だからこそその真価が発揮できるもの。おまけに、近所のスーパーでは手に入らない、こだわり抜いた食材も必要です。その辺のカップうどんの粉末スープに「パール・ジャム」を混ぜ込んだとしても、億泰を全快させた時のような効果は期待できません。また、効果があったとしても、食べた相手がとんでもない量の涙が出たり、虫歯がすごい勢いで抜けたり、腸が飛び出たりするので、自分の店を持つまでは仕事でも使いづらいでしょう。

●第6部 凄腕スナイパーだから使える「マンハッタン・トランスファー」

「マンハッタン・トランスファー」は、第6部の序盤に登場した、かつてのDIOの部下ジョンガリ・Aが操る遠隔操作型のスタンドです。羽の生えたUFOのような形状をしており、弾丸を反射させターゲットに命中させる中継点の役割を果たします。

 盲目でありながら天才狙撃手であるジョンガリ・Aは、空気の流れから相手の位置を把握し、「マンハッタン・トランスファー」を利用した超絶狙撃で空条徐倫、承太郎の父娘を追いつめます。閉鎖空間での狙撃という非常にスリリングなバトルが展開されたのですが、この能力がもし別の人間の手に渡ったとしたら、果たして何ができたのでしょうか。非常に難しいところです。

 せっかくスタンド能力に目覚めたのに、一から地道にライフル銃の扱いを習得しなければならず、かなり損をした気分になるかもしれません。同じく弾丸を中継、操作してくれる「セックス・ピストルズ」は会話もできるかわいい奴らですが、「マンハッタン・トランスファー」はふわふわ浮いているだけなので、寂しい限りです。

■スタンドも凄いけど…一番凄いのは本体では?

ケンゾーも登場する『ジョジョの奇妙な冒険 ストーンオーシャン』キービジュアル (C)LUCKY LAND COMMUNICATIONS/集英社・ジョジョの奇妙な冒険SO製作委員会

●第6部 風水知識と身体能力ありきの「ドラゴンズ・ドリーム」

 6部のなかでも特殊なバトルを繰り広げたのが、暗殺風水の使い手・ケンゾーのスタンド「ドラゴンズ・ドリーム」です。絶対安全な「吉の方角」と絶対危険な「凶の方角」を知ることができるため、カンフーと太極拳、そして風水を極めたケンゾーからすれば最高のスタンドでした。ケンゾーが40年かけて身につけた風水の叡知(えいち)がスタンドとして発現したものであり、「吉」の安全圏から相手を「凶」へと知らぬ間に誘い、死に至らしめる「暗殺風水」はまさしく驚異です。

 さて、こちらの「ドラゴンズ・ドリーム」のスタンドとしての最大の特徴は、「中立」であること。あくまで方角を教えてくれるだけで、「凶」の方角を「吉」にしてくれるわけではないのです。おまけに、敵にまでアドバイスを与えます。

 もし、一般人がこのスタンドを手にしたら……端的に「風水アプリ」になると申し上げざるをえません。相手に直接攻撃を加えたり、「凶の方角」に追い込んだりするためには、別の技能が必要です。ケンゾーのように使って護身するには、長い修業が必要でしょう。

 ただし世間話に付き合ってくれたり、ラッキーアイテムを教えてくれたりするので、日常生活の寂しさを埋めて、人生をより良い方向に導いてくれそうです。アニメで絶賛された、チョーさんの声のままだとなお良いですね。

●第7部 「座標」知識が必要な「チョコレート・ディスコ」

 第7部「スティール・ボール・ラン」にも、特殊技能が必要なスタンドが登場します。たとえば、ヴァレンタイン大統領の刺客として登場した珍奇な見た目のディ・ス・コが操る「チョコレート・ディスコ」(連載時はチョコレイト・ディスコ)は、シンプルながら扱いが難しそうなスタンドでした。

 能力はX座標とY座標を指定し、地面に出現させた対応するマス目に自由に物質を落下させたり、攻撃を加えたりできるというもの。腕に装着したパネル状のスタンドで座標軸を細かく操作でき、戦ったジャイロからは「無敵」と称されました。しかし、いざ自分がこのスタンドをもらって使うと考えると、そもそも「座標を指定」することが大変です。確かに定めた「座標」には精確に攻撃を与えられますが、相手の位置情報はあくまでも目視判断であり、瞬時の情報処理能力が必要とされます。

 攻撃にも防御にも適したスタンドですが、地面に出したマス目の範囲に相手を入れるにはある程度接近せねばならず、実戦で使えるようになるにはかなりの訓練が必要でしょう。相手の攻撃が迫りくるなか、冷静に目視で座標を指定する精神力、頭脳、指の動きの正確さ、用意する武器の周到さ……比較的短い戦闘描写で敗れたディ・ス・コですが、相当の才能と経験値を持っていたのかもしれません。

 こうして振り返ると、やはりスタンドをフルに操れるのは、その能力を発現できる人です。その能力をどう生かし、成長させるかもまた、その人次第。こうした人間の可能性を最大限に肯定しているからこそ、『ジョジョ』は永遠の人間賛歌物語なのです。 

(片野)

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