10月26日は「歴史シミュレーションの日」 旧作も続々プレイ可能 いろんな時代を追体験
マグミクス / 2022年10月26日 6時10分
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■「戦国時代」「三国志」以外にも多彩な歴史・文化がモチーフに
10月26日は「歴史シミュレーションゲームの日」です。1981年10月26日に光栄マイコンシステム(現:コーエーテクモゲームス)による同社初の歴史シミュレーションゲーム、『川中島の合戦』が発売されたことにちなみ、発売35周年にあたる2016年に制定。一般社団法人・日本記念日協会により正式に認定されています。
歴史シミュレーションゲームといえば、「信長の野望」シリーズや「三国志」シリーズなど数々のタイトルが長年人気を博しています。織田信長や武田信玄、劉備玄徳や曹操孟徳といった英雄たちになりきって、武将や軍師を集め領地を経営し、軍を整えて隣国に攻め込み領土を拡大し、全国統一を目指していくという快感に、多くの人が酔いしれてきました。
「太閤立志伝」シリーズでは大名だけではなく武将や茶人、鍛冶屋などさまざまな立場で戦国の世を生きていくことができました。『太閤立志伝V』でみかんやお茶を買って交易を行ない、財産を築き上げる楽しさを味わった方も多いことでしょう。
また、『大航海時代』のように船一隻で大海原へと乗り出し、交易や略奪によって財貨を稼いだり、船を増やして交易船団を組んだりして大海賊へと成長していく過程に、若き冒険心を大いに刺激されたものです。
モンゴル帝国の興亡を描いた「蒼き狼と白き牝鹿」シリーズも、1980年代から90年代にかけて人気のあったタイトルです。『三国志』や『信長の野望』とは異なり忠誠心の概念がなく将軍たちが簡単に裏切るので、決して裏切らない血縁の将軍が重要に。女たちと子供をつくる「オルド」システムが存在していたのも大きな特徴でした。「オルド」コマンドを選択するときにちょっと興奮を覚えたことを昨日のように思い出します。
近年では全国統一を目的とした戦争中心のタイトルだけでなく『Europa Universalis』や『シヴィライゼーション』のように国家の運営を前面に押し出したタイトルも人気を集めています。戦国シミュレーションゲームの歴史は、これからもさまざまな形で続いていくのは間違いないでしょう。
■多くのプレイヤーがハマった? ファミコン版『信長の野望』
巨大なカセットが子供たちの度肝を抜いた、ファミコン版『信長の野望・全国版』(光栄)
さて、ここからは筆者個人の話になりますが、最初にプレイした戦国シミュレーションゲームは、1988年に発売されたファミコン版『信長の野望・全国版』でした。新品のカセットが3900円から6000円程度で発売されていた時代に、「9800円」という高額な値段となっていましたが、他のカセットの倍の大きさがあり、初めて見たときは驚かされたものです。
当時は自分ひとりで独占できるテレビがなかったのでプレイ時間は限られており、毎回「ちょうそかべ」を選んで「あんさつ」コマンドで隣の大名を殺して空白地にし、すかさず攻め込んで四国を統一したところで終わりにする、というパターンを何度も繰り返していた記憶があります。パソコンを買ってもらってからはそちらでのめり込み、何度も全国制覇を成し遂げたおかげで日本全国の地理にはだいぶ詳しくなったものです。
『三国志』では特に『IX』をやり込んだ記憶があります。始める時代にもよりますが、荊州の南四州は空白地あるいは弱小勢力の支配地域でしたので、オリジナル武将を作ってまずはそこを支配してから劉表と劉備の勢力を平らげて武将を増やし、その後は呉や益州まで手を伸ばして、やがて曹操率いる魏と激突する……までがセオリーでした。劉備配下の関羽・張飛・趙雲を配下にし、諸葛亮を見い出すまでの過程は非常に楽しかった記憶があります。
『太閤立志伝V』にも無限に時間を吸われました。いったい何度、戦国時代の人生を楽しんだのか数え切れません。有志によるデータの追加も盛んで、さまざまな要素を追加しては遊び直すことを繰り返していました。
非常に人気のあるタイトルでしたが、『V』以降の続編がなかったのは少々残念ではあります。とはいえ『V』を超えるのは難しいと思うので、致し方ないかもしれません。2022年になり『太閤立志伝V DX』が発売されていることも、完成度の高さを裏づけていると思えます。
この40年あまり、数多くの歴史シミュレーションゲームが登場し、多くの人を楽しませてくれました。近年のタイトルは分量が多いので社会人には少々辛いところもありますが、過去のタイトルを遊ぶ方法も増えており、ちょっとした息抜きに戦いや冒険を楽しむことができるようになりました。
筆者も先日『大航海時代II』をプレイしてみましたが、現代のタイトルと比較してもゲーム性は優れたものがあります。少し時間が取れるようでしたら、過去の懐かしいタイトルを遊んでみるのもいいかもしれませんね。
(早川清一朗)
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