2022秋アニメ、カッコよすぎるOP・ED映像4選 本編を知らなくても「鬼リピ」確定のクオリティ！

■サビの盛り上がりが半端ない！　疾走感あふれるオープニング映像！

　2022年10月からはじまった秋アニメ。今クールは、『機動戦士ガンダム 水星の魔女』、『SPY×FAMILY（スパイファミリー）』などの人気作が目白押しで、目が離せないクールとなっています。本編だけでなく、オープニング映像やエンディング映像も注目ポイントです。なかでも、カッコよすぎて、何度も繰り返して見てしまう、「鬼リピ確定」のオープニング映像とエンディング映像を厳選して紹介します。

●『うる星やつら』オープニング

　まずご紹介するのは、『うる星やつら』のオープニング映像です。序盤で、インベーダーゲームや、『うる星やつら』の原作の絵が動き出す演出などが散りばめられていて、昭和世代のファンの心をつかみます。しかし、色鮮やかな映像と現代的な音楽が、まったく古さを感じさせないつくりとなっています。

　今回、オープニングのテーマ曲「アイウエ feat. 美波, SAKURAmoti」の制作に関わったのは、シンガー・ソングライターの美波さん、17歳の学生ボカロP・SAKURAmotiさんなど、若い世代のアーティストたちです。『うる星やつら』の世界観を、現代的な言葉で反映させた歌詞が、映像とリンクしていて、歌詞を聴くと、より映像に没入できます。

　サビ部分では、ラムちゃんがステージ上で踊るシーンや、客席のヲタ芸など、曲とともに、映像も一番の盛り上がりを見せます。最後は、あたるが大量のラムちゃんに囲まれて混乱しているところで目を覚ます、夢オチで終わるという展開になっていて、映像のみで楽しめるのも魅力のひとつです。昭和らしさと令和らしさが融合した、オープニング映像と言えます。

●『機動戦士ガンダム 水星の魔女』オープニング

　続いてご紹介するのは、『機動戦士ガンダム 水星の魔女』のオープニング映像です。今回のオープニングテーマ曲は、YOASOBIの「祝福」です。アニメの世界観をしっかりと落とし込んだ歌詞、疾走感あふれるメロディー、豊かなサウンドが、『ガンダム』の映像をより引き立たせます。綺麗な星空や迫力のあるガンダムの戦闘シーンなど、見ていてわくわくするようなシーンがありながらも、学園生活ならではの人間関係も見えてくるようなシーンも多く描かれています。

　特徴的なのは、スレッタが、ニカ、チュチュなどと仲良くしているシーンと、ミオリネのひとりぼっちのシーンが多く描かれていることです。対照的なふたりが、サビ前には、手をつないで走り、サビ突入とともに、迫力のあるガンダム・エアリアルが登場し、見ているこっちのテンションもどんどん上がってきます。

　最後には、ふたりの絵をバックに、「水星の魔女」という字が浮かび上がるシーンも、またカッコよくて、個人的には見どころです。これまで『ガンダム』を見たことがないという人も、このカッコいいオープニング映像を見れば、本編を見たくなってしまうこと間違いなしです。

■1回放送だけじゃ絶対もったいない！　超贅沢なエンディング映像

『チェンソーマン』　(C)藤本タツキ／集英社・ＭＡＰＰＡ

●『チェンソーマン』第2話エンディング

　続いてご紹介するのは、『チェンソーマン』の第2話のエンディング映像です。『チェンソーマン』のエンディングテーマは、週替わりで豪華アーティストが担当し、毎週異なったエンディング映像で放送されます。第2話のエンディングテーマ曲は、ずっと真夜中でいいのに。の「残機」でした。

　序盤のベースのフレーズから、オシャレ感満載の楽曲ですが、映像も音楽に負けないぐらいオシャレなタッチのアニメとなっています。序盤は、雨の降る夜の街に映える、東京タワーや都会のビル群の明かりから、視点がだんだん降りていき、雨のしずくが一粒顔に垂れたところで、デンジが目を覚まします。

　そのさりげなさもカッコいいのですが、最もカッコいいのは、サビでデンジが東京の街を下降しているように上昇しているシーン。空中に身を任せるデンジと周りの夜景のコントラストが印象的です。最後は、アキとパワーと一緒に朝日を眺めるシーンで終わるという演出で終わり、心地良く第2話を締めくくります。

●『SPY×FAMILY』第2クールエンディング

　最後にご紹介するのは、『SPY×FAMILY』の第2クールのエンディング映像です。ネットでは、「第1クールのオープニングとエンディングが恋しい」と言う声も多くあがっていますが、第2クールのエンディングも、カッコ良さとかわいらしさが詰まった映像となっています。

　今回のエンディングテーマ曲は、yamaさんの「色彩」です。序盤から、速いテンポの曲とともに、スパイ姿のロイド、殺し屋姿のヨル、超能力者のアーニャをバックに高速に背景が動く映像が流れ、いきなり心をつかまれます。そして、ロイド、ヨル、アーニャがそれぞれ扉を開くと、家の中になっており、3人が楽しそうに会話をしたり、料理を作ったり、ごはんを食べたりして、一気に平和なムードに変わります。

　独特なカメラワークでフォージャー家が映し出され、見ているこちらも心が和んできます。しかし、最後に、3人がそれぞれの寝室に入って扉を閉めると、また、スパイ、殺し屋、超能力者にそれぞれ戻っていくという構成になっており、さっきまでの平和な雰囲気が一変します。つい普通の家族だと錯覚してしまうような幸せな映像と、殺気立った雰囲気の映像との対比が、最高にカッコいいエンディング映像です。

　今回紹介したオープニング・エンディング映像は、YouTube上に、放送で流れるテロップを除いた、ノンクレジット映像もあるので、何度も見ることができます。2022年の秋アニメ、すべて追えていないという人も、オープニング映像やエンディング映像だけでも見てみてはいかがでしょうか。

（稲福竜生）