アーニャが頭につけているのって何？ 「頭のアイテム」にヒミツがあるキャラたち

■アーニャのデザインの元となった『煉獄のアーシェ』

　いまやコスプレでも大人気の『SPY×FAMILY（スパイファミリー）』（原作：遠藤達哉）のアーニャ。そんな彼女が身に着けているアイテムのなかでもひときわ目立つのが頭にあるふたつの三角の形をした髪飾り。「あれはツノなの？」「なぜアポロチョコを頭につけているのか？」なんてことも言われていますがその正体は……？　頭のアイテムにヒミツがあるキャラをまとめました。

●アーニャの元となった『煉獄のアーシェ』のアーシェ

『SPY×FAMILY』のアーニャの髪飾り……これは「魔女」の三角帽子がモチーフとなっているそうです。「少年ジャンプ＋」に掲載された遠藤達哉先生のコメンタリーによると、そもそもアーニャのデザインは2014年の「ジャンプSQ.」で読み切りとして掲載された『煉獄のアーシェ』（原作：遠藤達哉）の登場人物・アーシェを「流用」したものだそうです。実際に両者を比べてみると、身長や年齢はアーシェの方が高いものの、ピンク色の髪の毛、服装、そしてふたつの髪飾りなどかなり似ています。

　そして、『煉獄のアーシェ』は魔女狩りがおこなわれていた中世ヨーロッパのような国が舞台となっていますが、アーシェはそのなかで自分が「魔女」であることを隠して生きている少女として描かれています。アーニャは人や動物の心を読める力をもっていますが、この「能力者」という点も共通しています。髪飾りがふたつある理由については「何かのアニメで頭に魔女帽子をふたつ載せているキャラがいて、印象に残っていたので参考にしました」ということです。

　ちなみにアーシェはピアスをつけているのですが、そちらのデザインはヨルに「流用」しているそうです。もしかすると今後も『SPY×FAMILY』の展開に『煉獄のアーシェ』の要素が関わってくることがあるかもしれません。『煉獄のアーシェ』は「少年ジャンプ＋」で読むことができます。

■『エヴァ』のキャラたちが頭につけている三角のアレは何？

頭にインターフェイスをつけた綾波レイ　DVD『NEON GENESIS EVANGELION vol.02』（キングレコード）

●エヴァを動かすための重要なアイテム

　頭につける三角アイテムといえば『エヴァンゲリオン』の碇シンジや綾波レイなどもエヴァに乗った際に猫耳のような形の装置をつけています。これは「インターフェイス」としてエヴァとのシンクロにおいて大事な役割を果たしているアイテムだそうです。ちなみに、ふたつのパーツはそれぞれ独立しているように見えますが、実際はつるでつながった一体のヘッドセットとなっているそうです（つるの部分は髪の毛に隠れていて見えない状態になっている）。

●強力すぎる超能力の制御装置

『斉木楠雄のΨ難』（原作：麻生周一）の主人公で超能力者・斉木楠雄も頭に特徴的な形の「アンテナ」をつけています。これは年々成長する楠雄の強すぎる超能力をコントロールするための制御装置で、外してしまうと、本人もどうなるか分からないほど力が暴走してしまいます。楠雄は小学5年生の時点で、念力を使ってタワーマンションを持ち上げたり、月を破壊できたりするほどの力を持っているため頭の「アンテナ」は見た目以上に地球の平和にとって大事なものと言えます。

●帽子で射撃の照準を合わせる

　頭の大事なアイテムとして『ルパン三世』に登場する射撃の達人・次元大介の帽子も有名なもののひとつです。TVアニメ「次元と帽子と拳銃と」のエピソードでは、帽子のつばを銃の照準を合わせるために利用していた次元が、敵から帽子を焼かれてしまったために、まったく狙い通りに射撃ができなくなる（ルパンが用意したほかの帽子を試しても効果なし）という話がありました。その後、このエピソード以外では帽子がなくても射撃精度が落ちることはなく、限定的な設定だったようですが、次元の珍しい姿がかなりのインパクトを残しています。

　単なるファッションを超えた意味をもつ頭のアイテムたち。ほかのキャラが何気なくつけているアイテムも実は深い意味を持っているのかもしれません。

（吉原あさお）