1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. ライフ
  4. 面白ネタ

無理では? 『名探偵コナン』の殺人犯が「とっさ」に実行した凄すぎトリック

マグミクス / 2022年11月5日 18時10分

無理では? 『名探偵コナン』の殺人犯が「とっさ」に実行した凄すぎトリック

■コナン君でないと見抜けなかったかも?

 人気長寿マンガ『名探偵コナン』では数え切れないほどの殺人事件が描かれており、その数だけ幅広いトリックが登場します。そのなかには、計画的に行われた犯行もあれば、カッとなってやってしまった衝動的殺人もありました。今回はアニメ放送が90年代までの初期回のなかから、「とっさ」の犯行にしてはあまりにすごすぎる上に、実行も大変すぎるトリックを3つご紹介します。

※この記事では、犯人のトリックの細かい記述はありませんが、『名探偵コナン』の11巻、13巻、18巻、19巻に収録のエピソードの真相に触れていますのでご注意下さい。

●「イラストレーター殺人事件」

 手順も複雑で、とっさに思いつけるレベルではないと名高い突発的トリックとして、まず名前があがるのが『イラストレーター殺人事件』です。コミックスでは13巻収録、アニメでは60話に当たります。

 犯人は花岡というデザイン会社の社長で、被害者の新人イラストレーターの蝶野とは愛人関係にありました。蝶野の作品を自分のものだと偽って公表していた花岡ですが、実は蝶野は自分の作品にはこっそりサインを入れていたのです。それを逆手にとり、蝶野は花岡に奥さんと離婚するように脅しかけます。そして花岡は、衝動的に灰皿で蝶野を撲殺してしまったのです。

 何とか罪から逃れようと考えた花岡は、蝶野の声が入った留守番電話と釣り糸と植木鉢、そしてバイク便の時間指定を使い、自分が蝶野のマンションの部屋にいないタイミングで死体を落下させ、彼女の死を自殺に見せかけるというトリックを、「とっさに」思いつきます。飛び降り自殺を演出してしまう衝撃のトリックには脱帽、コナン君がいなければ完全に自殺として処理されていたでしょう。

●「黒の組織から来た女 大学教授殺人事件」

 単行本では18巻、19巻に掲載され、アニメ放送は129話、2時間スペシャルとして放送された「黒の組織から来た女」は、灰原哀が初登場し、コナンの物語の主軸としても大きな転機を迎える回となっています。

 組織の命令で、「APTX4869」という毒薬を作ったという灰原は、薬のデータが入ったフロッピーディスクが、彼女の姉の恩師である大学教授のもとに間違って送られた可能性があるというのです。しかし、その大学教授・広田は密室状態の自室で自殺していたのでした。

 衝動的に広田を殺害した犯人は、「とっさに」部屋を密室にして事故死に見せかけるトリックを思いついています。それはチェスと留守番電話を使った、非常に手の込んだものでした。しかし、こちらは衝動的犯行ゆえに詰めも甘く、留守番電話のテープに指紋が残ってしまっていたのです。とはいえ、コナンたちが来なければ、完璧な密室殺人だったでしょう。

●番外編:「霧天狗伝説殺人事件」

 こちらは単行本11巻、アニメ放送は第52話で、1時間スペシャルで放送された人気の回です。
レンタカーのパンクにより、「霧天狗」という魔物の伝説が伝わる山泥寺に宿泊することになったコナンたち。そして翌朝、なんと住職の天永和尚が天井の高い「修行の間」の梁の中央から首を吊った状態で発見されます。

 霧天狗の伝説になぞらえたかのように、壁には謎の大穴が開いていますが、警察は天井が高すぎるのを見て、あんな高いところに人を吊すのは無理があるとして、自殺と断定。しかし、コナン君は「修行の間」の近くにある滝や、現場に転がっていたガムテのついた木片などでトリックを見抜き……。

 かなり大がかりなこの事件のトリックを最初に考案したのは、被害者であり、2年前に山泥寺で起きた同様の事件の犯人でもあった天永和尚でした。犯人は和尚が考案したトリックを再現しただけなので、厳密には衝動殺人の後に思いついたわけではありません。しかし、犯人もコナン君同様、自力で真相を暴いており、大した男です。

 このトリックは、ファンからも「低体温症になるし、体力いるし、2年後の犯人はともかく老人には不可能では」「いくら何でも部屋の壁全体を拭いて回るのは無理がある」との声もあり、いろんな意味で有名です。生臭坊主とはいえ、仏門に仕える身でありながらこんなトリックを思いついた和尚は、もしかしたら物理が得意だったのかもしれません。ちなみに、2年前の事件の動機も「身勝手すぎる」と、散々けなされています。

 いずれも、思いつくだけでなく、時間制限もあり実行するのも大変そうなトリックでした。20年以上前に考えられた事件だけあって、留守番電話などのアイテムが活躍するのが非常に懐かしいですね。事件全体のネタバレにはならないように書いたので、思い出した方はぜひ読み返してみてください。

(綿貫)

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください