クソゲー認定してたけど「実は良ゲー」だったソフト3選 自分が下手だっただけ?
マグミクス / 2022年11月5日 15時10分
■勝手に「クソゲー」判断していたが実は…
世の中には「クソゲー」と呼ばれるゲームソフトがあります。その解釈はさまざまで、単につまらないゲームを指すこともあれば、難易度の調整がおかしかったり、展開が唐突だったりするソフトを指すことも多いようです。とはいえ「クソゲー」という呼称にはゲームファンならではの「愛」が含まれていることは確かです。
一方、幼い頃に、単に「難しい」という理由から「クソゲー」呼ばわりしてしまったソフトはないでしょうか。今にして思えば本当にあのゲームは「クソゲー」だったのか、実は傑作だったのではないか、という不安がよぎります。かつて筆者が「クソゲー」扱いしてしまったゲームソフトを改めて振り返ってみることにします。
●誘いを断ったら……あれ? 『ドラえもん ギガゾンビの逆襲』
1990年にエポック社から発売されたファミコン用のRPG『ドラえもん ギガゾンビの逆襲』。恥ずかしながら幼い頃にプレイした感想は紛れもなく「クソゲー」のそれと近いものでした。
開始早々、ドラえもんから、ギガゾンビによって離れ離れになってしまったのび太たちを探すのを手伝って欲しいと頼まれます。これを断り続けると、ドラえもんは泣きながら去ってしまい、まさかのバッドエンド。いきなり素直さが試されます。
では気を取り直して冒険に向かえばとにかくモンスターと遭遇しやすく、戦闘では「オートターゲット」が採用されていないので(この頃のRPGではよくある話とはいえ)、同じ敵を倒そうとすると「空振り」となり、実に歯がゆい思いをします。
今、改めて確認してみましょう。こちらのゲーム、どうやら傑作だったようです。特にストーリー面がファンからも高い評価を得ておりました。章ごとに『ドラえもん のび太の魔界大冒険』『ドラえもん のび太の海底鬼岩城』『ドラえもん のび太と竜の騎士』『ドラえもん のび太の日本誕生』と映画版の後日譚が描かれており、映画でお馴染みのキャラの再登場に心踊ります。例えば『海底鬼岩城』のバギーちゃんだって再登場して活躍してくれるのです。全くもって「クソゲー」ではありませんでした。悔やまれます。
■「クソゲー」など本当にあるのか? 難しすぎたディズニーゲーム
『美女と野獣』(ハドソン)
●1-1でもう難しすぎた『美女と野獣』
次に確認しなくてはならないのが1994年にハドソンから発売されたスーパーファミコン用ソフト『美女と野獣』。あのディズニー作品を横スクロールのアクションゲームにしたものです。初プレイ時は原作映画を観ておらず、それでいて1-1が異様に難しく、ここからさらに難しくなるのは無理と早々に諦めてしまいました。果たして、どんな評価が与えられていたのでしょうか。
調べてみる限り、確かに難易度は高かったようです。一方、「アクション」の多彩さへの評価が多く見受けられました。野獣は敵をひっかいたり、咆哮でコウモリの動きを止めて足場にしたり、壁をよじ登ったり、コマンド次第で実に多彩な動きが可能だったのです。なんてことでしょう。ジャンプとひっかくくらいしかしていませんでした。1-1で詰むのも当然です。今すぐ実家に帰ってやり直したい限りです。
●遊び方すらわからず終わった『ヨーロッパ戦線』
記憶の限り最も感想が「クソゲー」に近かったのが1991年にコーエーから発売されたスーパーファミコン用ソフト『ヨーロッパ戦線』。タイトル、パッケージからして既に子供向けでないことは明らかです。「第二次世界大戦のヨーロッパにおける覇権を目指す」ゲームだったようですが、当時は漢字すら読めず、静かに電源を切り、公園に走りました。
こちらは『信長の野望』や『三國無双』でお馴染みのコーエーが手がけた歴史シミュレーションゲーム。シナリオは「フランス侵攻戦」「北アフリカ戦」など全6本に分かれておりプレイヤーは「枢軸軍」と「連合軍」のどちらかを選択することができます。
歴史のかなり細かいところを描いたシナリオが多いですが、ゲーム自体はターン制でじっくり考えながら詰めていく楽しさがあります。こちらも「クソゲー」判断を撤回しなくてはなりません。
……やはり大半が「クソゲー」でもなんでもありませんでした。由々しき事態です。「クソゲー」呼ばわりしていたゲームの大半は自分の力量、知識不足ゆえの早計でしかなかったのかもしれません。皆さんも、幼い頃にプレイするも思うようにいかず「クソゲー」扱いしてしまったソフトはありませんか?
(片野)
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