下の子の世話で忙しい母、我慢している長男は荒れてきて？ 伝えた言葉に「ウルウル」

■話しかけたがっている長男に気付かないふりをしていた母

　心に余裕がなくなってしまったときの出来事を描いたマンガが、Instagramで1400以上のいいねを集め話題となっています。3人の子供（2歳、5歳、7歳）を持つ女性。下の子ふたりに手がかかり、何かを聞いてほしそうな長男の話をなかなか聞けず……という内容で、「分かりすぎてウルウルしました」「今まさにこんな状態です」「私もいつも自己嫌悪です」などの声があがっています。

　このマンガを描いたのは、イラストレーターのhanemiさんです。Instagramで日常をマンガにして発表しています。hanemiさんに、作品についてのお話を聞きました。

ーーマンガを描き始めたのは、いつ頃からでしょうか？

　約7年前に長男を出産後、帰りの遅い夫に、子供との出来事を見てもらうために描いた日記が、育児マンガの描き始めでした。当時はInstagramには載せていませんでしたが、すれ違い生活の夫婦にとって、大切な日記でした。

ーー今回のマンガを描いたきっかけを教えて下さい。

　すれ違い生活だった夫に、育児のことを知ってもらいたかったのがきっかけです。

ーーこの後の、長男くんの様子に変化はありましたか？

　息子の優しい部分を見ることができ、私の接し方も優しくなれたのがよかったのか、日によりますが、息子も穏やかな気持ちで過ごすようになったと思います。

ーー長男くんはどのような性格なのでしょうか？

　もともとはかんしゃく持ちで、時間に厳しく、真面目な性格ですが、調子に乗りすぎることもあります。小学校に上がってからはかんしゃくの頻度が激減し、成長を感じています。

ーー長男くんの様子に何かを感じることがあるとき、普段はどう対応していますか？

　息子とふたりの時間を作るようにしています。短くても、キャッチボールをしたり、プールに泳ぎに行ったり、ふたりきりで向き合う時間を作ると、その後の息子はびっくりするぐらい穏やかになります。

ーーご自身が心の余裕がなくなってしまったとき、何か対処法はありますか？

　私はお酒が好きなので（笑）、子供が寝た後ひっそりと晩酌を楽しみ、翌日には復活しているよう心掛けています。

ーー作品について、どのような意見が寄せられていますか？

　びっくりするぐらい、たくさんの共感の声をいただき、驚いています。悲しい気持ちや苦しい気持ちに共感していただけることで、大変救われました。育児は孤独を感じてしまうときもありますが、「私だけじゃない、みんな同じなんだな」と前向きな気持ちにさせていただきました。

ーー創作活動で今後、取り組んでいきたいことを教えて下さい。

　わが家での新たなブーム、キャンプについての創作活動をしていきたいと思っています。ファミリーキャンプの大変さ、喜びや楽しさを、マンガや動画を通じて紹介していけたらなと思います。

（マグミクス編集部）