小5女子「もう生理が」恥ずかしい秘密が幼なじみの男子にバレて？ 思春期の悩みに共感

■生理が来たことを誰にも言えない「懐かしい」「怖いよね」

　小学5年生のひなは、幼なじみの大地くんと最近あまり話せないことを気にしていました。昔は仲がよかったのに、「女とはもう遊ばない」と距離を置かれているのです。保健の授業では男女の体の違いを習い、みんなが男女を意識するようになるなか、ひなには誰にも言えない秘密がありました。それは、もう「生理」が始まっていることで……。

　倉地千尋さん（@kurachidesu）による創作マンガ『小5女子の恥ずかしい秘密が幼馴染の男子にバレた話』がTwitterで公開されました。本作は「月刊アクション」にて連載中の『ヒナのままじゃだめですか？』の第1話。小学5年生というと「第二次性徴」を迎えて男女の体の違いがはっきりと現れ始め、思春期にも入る時期。そんなデリケートな年頃の子たちを描いた物語です。

　読者からは「この感覚懐かしい」「私も生理来た時は恥ずかしかった」「ほかの人と違うって怖いよね」「大地くん優しい」「この年代にスポット当てる作品いいと思う」などの声があがり、Twitter投稿は4.1万いいねの話題作となっています。

　作者の倉地千尋さんに、お話を聞きました。

ーー『小5女子の恥ずかしい秘密が幼馴染の男子にバレた話』のお話はどのように生まれたのでしょうか？

　元々私自身は小6の冬に生理が来て、早いというわけでもないのに、それでもどうしても受け入れられず、半年間親にも友達にも誰にも言えず隠し続けたという過去があり、その時の経験から着想を得て生まれました。

ーー小学5年生という、男女を意識し始め、身体の変化にもとまどう難しい年頃の子たちを描くにあたって、気を付けたことや心がけたことなどはありますか？

　できるだけ当時の自分の気持ちや周りの雰囲気を思い出しながら描いています。言動や行動が不自然にならないように気を付けつつ、でも暗くなりすぎない、幸せなマンガを描いていきたいです。

ーーたくさんの感想が寄せられています。特に印象に残った読者の声について、教えて下さい。

　似たような経験をされている方がたくさんいて、共感してもらえてうれしかったです。生理だけじゃなく、身体の成長は自分の意思に関係なく目に見える形で迫ってきて、「女性らしい身体になること、生理が来ることは恥ずかしいことじゃないんだよ」と教わったとしても、そんなこと言われても恥ずかしいものは恥ずかしいんだよ！　と当時から思っていたので、同じ気持ちの人の体験談なども書き込んでくれていて私も共感することが多かったです。

幼なじみの大地くんに血を見られて…（倉地千尋さん提供）

ーー『ヒナのままじゃだめですか？』は、発売中の「月刊アクション」2022年12月号に第2話が掲載されたところですが、今後のお話の展開や見どころなどを、お話できる範囲でご紹介いただけますか？

　ひなや周りの子たちが思春期特有の問題や悩みに直面し、それをしっかり乗り越え成長していけたらと思います。今でも誰にも言えず、ひとりで抱え込んで悩んでいる人はきっとたくさんいると思います。なのにあまり表にされない題材でもあるなぁと思っていたので、そういう人々にも共感してもらえる作品にできたらいいなと思っています。

ーーマンガやその他で、今後の活動のご予定や、挑戦してみたいことなどについて教えて下さい。

　マンガでは、今抱えさせてもらっている2本の連載を悔いのない形で毎話全力で描いていけたらと思っております！　その他のことはあまり考えられませんが、気晴らしに曲作りをしたり歌ったり踊ったり、平和に生きていけたら幸せです。

（マグミクス編集部）