『H×H』最大の伏線、ジャイロは「暗黒大陸編」で動き出す？ パリストンと繋がっている可能性

■なぜ「暗黒大陸編」という大きな風呂敷を広げた？

「選挙編」の終了後、唐突に始まった「暗黒大陸編」。すでに本編では、暗黒大陸に向かう巨大な船「ブラックホエール号」の中で因縁渦巻く戦いが繰り広げられています。しかし新章突入と同時に、「いやいや冨樫先生、風呂敷を広げすぎじゃありませんか！？」と思った人も少なからずいるでしょう。

ここで着目したいのが、ファンの間で『HUNTER×HUNTER』最大の伏線と言われている「ジャイロ」について。ジャイロとは「キメラアント編」で存在だけ示唆されていた人物で、意味深な登場の仕方から「『HUNTER×HUNTER』のラスボスなのでは？」と噂されてきました。彼の部下であるウェルフィンの発言から、ジャイロは現在「流星街」にいる説が濃厚です。

　ではなぜこのタイミングで、わざわざ「暗黒大陸編」という大きな風呂敷を広げたのでしょうか。ここで考えられるのが、「『暗黒大陸編』そのものがジャイロ再登場へ向けた壮大な伏線になっているから」とする説です。

　たとえば暗黒大陸には人類に多大なる進歩をもたらす「資源」や世界を滅ぼしかねない「厄災」などがありますが、それらが後々ジャイロの計画に大きく関わってくる可能性も否めません。実際にネット上でも「『暗黒大陸編』でジャイロが出てくる気がしてならない」「ジャイロ実はブラックホエール号に乗ってたりして……」といった期待の声も寄せられていました。

　さらに思考の糸を巡らせると、じつはパリストンとジャイロが裏で繋がっていた、そのパリストンがビヨンド＝ネテロを利用していた、という可能性すらも考えられます。なぜならジャイロもパリストンも、胸の内に強烈な悪意を秘めているから……。

　現在すでにパリストンと対峙しているジンですが、後に何かのきっかけでゴンとジャイロに因縁が生まれたとしたら、「パリストンを追うジン」、「ジャイロを追うゴン」といった形で物語が交錯していき、最終章の幕が開けるのかもしれません。

　まだまだ多くの謎が残されている『HUNTER×HUNTER』。これからどのような新事実が発覚するのか、今後の展開が楽しみですね。

（ハララ書房）