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不便だけど夢中で遊んだ「初代ゲームボーイ」あるある 弱々しく光る赤ランプを応援!

マグミクス / 2022年11月18日 6時10分

不便だけど夢中で遊んだ「初代ゲームボーイ」あるある 弱々しく光る赤ランプを応援!

■布団の中で懐中電灯をつけて遊んだ

「TVゲーム」という言葉がありますが、今ではもうあまり使われていないかもしれません。というのも、必ずしもゲームはTVで遊ぶものではないからです。ファミコンが流行っていた時代、ゲームはTVで遊ぶものであり、TVゲームという言葉が広く普及しました。

 そんな最中、ゲームの歴史に大きな影響を与えるハードが発売されます。携帯型ゲームハード「ゲームボーイ」です。このゲームボーイがヒットすることで、携帯ゲームハード市場が拡大していきます。しかし当時のゲームボーイは、Nintendo Switchを遊んでいるような子供からすれば、驚くほど不便なゲーム機でした。それでも夢中で遊んだ、当時の思い出を振り返ります。

 発売されたのは、1989年、平成元年です。発売当初の価格は1万2500円。今のゲームハードの価格と比べると、安く感じられます。画面は白黒で、液晶のサイズは今と比べるとビックリするぐらい小さいものでした。無印Nintendo Switchと比較して、おそらく5分の1ほどの面積しかありません。

 濃淡を調節するダイヤルがあって、画面の濃度を変えられましたが、バックライトが入っていないので暗いところでは見えません。画面自体は光っていないのです。寝たふりをして部屋の電気を消してこっそり遊ぼうとするなら、懐中電灯でも使うしかありませんでした。画面はとても小さいんですが、逆に本体は分厚く、Nintendo Switchと比較すると倍以上の厚さがあります。長方形で厚みがあるため、小さな弁当箱のような形をしていました。

■電池はガムテープで止める!?

遅れて登場したキラータイトルの『ポケットモンスター 赤・緑』(任天堂)

「ゲームボーイ専用充電式アダプタ」という周辺機器もありましたが、基本的には単三電池を4本入れて遊びます。電池は背面のカバーをとって入れますが、このカバーを無くしてしまう子がいて、荒々しくガムテープで止めて遊ぶ姿も。

 画面の左側に赤ランプがあって、本体起動中はこれが光りますが、電池の残量が少なくなると光が弱々しくなっていきます。電池を交換すればいいわけですが、子供は常に新品の電池を用意できるとは限りません。あまりにたくさんゲームを遊んで電池切れを繰り返すうち、両親に怒られる子もいました。自分のおこづかいで買うとなれば、痛い出費でもあります

 ランプの光が消えそうになると、もう少しだけ、あとちょっと、あとちょっと頑張ってくれと、心の中で赤いランプを応援しながら遊んだりしたものでした。

●「ポケモン」が発売されたのは、実は発売7年後

 ゲームボーイといえば、「ポケモン」シリーズが初めて発売されたハードでもあります。しかし、『ポケットモンスター 赤・緑』が発売されたのは1996年、ゲームボーイ発売のなんと7年後になります。しかも、初代「ポケモン」は発売と同時に大ヒットしたわけではなく、じっくり時間をかけて浸透していきました。新型ハードとともに鳴り物入りで登場して瞬く間に大ヒット、というわけでは決してなかったのです。

「ポケモン」の人気に火がついてくると、やっぱり通信交換、通信対戦がしたくなります。当時はインターネット、ワイヤレス通信なんてものは普及していませんでしたから、通信ケーブルで2台のゲームボーイを物理的につなげて遊びます。これもみんなが持っているわけではないので、この通信ケーブルを持っている子はクラスのヒーローになれたなんて話も。

 今やNintendo Switchはドックで簡単充電、画面は美しく本体は薄くて、常時インターネットにつながっています。「ポケモン」の対戦や交換なんて世界中の人とできてしまいます。それと比べれば、なんとも不便な時代ですが、それでもゲームを持ち歩けるという体験は素晴らしく、多くのゲームユーザーが夢中になり、そこから携帯ゲーム文化が大きく発展していくことになります。そしてスマートフォンの普及もあり、「TVゲーム」という言葉はいつしか使われなくなりました。いつでも、どこでも、快適に、鮮やかで美しく大迫力のゲームが遊べるからです。弱弱しい赤ランプを応援していたあの時は、まさにゲームの大転換期だったと言えます。

(田下広夢)

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