少女マンガ風に「家事育児のグチ」 絵と内容のギャップに「笑い泣きした」「あるある！」

■かわいいイラストに目を奪われ、コメントを見て爆笑

　育児や家庭の愚痴を少女マンガ風にして描いた「少女漫画ぽく愚痴る。」のシリーズが、SNSで多くのいいねを集め、話題となっています。「食べたい」と言ったものを食べない、着替えない、ソファの上で暴れるなど、子育てや生活に関する親目線のグチを、少女マンガ風のイラストで表現した作品で、SNSやブログで発表されて話題を呼びました。その後『ウォーカープラス』で連載され、2022年11月25日にはついに書籍化。読者からのコメントには「あるある！」「笑い泣きしました」「浄化されます」などの声があがっています。

　このマンガを描いたのは、たら実（ペンネーム）さんです。ブログやInstagram、Twitterなどで作品を発表しています。たら実さんに、作品についてのお話を聞きました。

ーーマンガを描き始めたのは、いつ頃からでしょうか？

　小さい頃から絵を描くのが大好きで、4歳頃から、持っていたマンガの1ページを丸ごと模写したりしていました。過去には、商業誌で少女マンガを描いていた時期もあります。

ーー今回のシリーズは、どのような経緯で生まれたのでしょうか？

　SNSにグチをつぶやきたくなるときがたびたびあり、「どうせなら楽しくグチたいなあ」と。私は少女マンガ風の絵を描くことが好きなので、「少女マンガ風の絵と、グチを合わせたら面白いかも」と思い、描き始めたのがきっかけです。最初は個人のアカウントで掲載していましたが、その後『ウォーカープラス』様にお声がけいただき、連載がスタートしました。

ーーエピソードは、ご自身の体験ですか？

　ブログとSNSに載せてきたものは、全て私の経験です。『ウォーカープラス』の連載版では、約半分が私の経験で、残りはウォーカープラス編集部の皆様からいただいたエピソードです。

ーー生活や育児のグチをこのような形で表現すると、気分転換になりますか？

　なんとなく……ほんの少し……（笑）。絵を描く行為は没頭できるので、その意味では気分転換になっています。

ーーこのような形でグチられる旦那様のリアクションは？

　基本的にイラストはリビングで描いているので、夫にしょっちゅう見られています。夫関係のグチイラストのときは「また俺のこと描いてる……」と半笑いされます。

2022年11月25日発売『少女漫画ぽく愚痴る。』（KADOKAWA）

ーー作品について、どのような意見が寄せられていますか？

「あるある」や「分かる」など、共感のコメントをいただくことが多いです。温かいコメントをくださる方が多く、いつもとても感謝しています。

ーー現在取り組んでいる創作活動について教えて下さい。

　最近は、この『少女漫画ぽく愚痴る。』以外の創作活動はあまりできていないのですが、創作マンガやYouTubeのアニメ動画など、少し手を出してはそのままになっているものがいろいろあるので、今後時間を見つけてやっていきたいと思っています。

（マグミクス編集部）