ポケモンの名前は変える派？ 変えない派？ 楽しさは深まるが「怒られる」ことも

■ポケモンのニックネームを考えるだけで1日を費やす

　まもなく2022年11月18日（金）に「ポケットモンスター」シリーズの最新作『スカーレット・バイオレット』が発売されますが、この機会に、全国のポケモントレーナーのみなさんにお尋ねしたいことがあります。『ポケモン』をプレイするときに、ポケモンの名前（ニックネーム）って変更していますか？

　おそらく、「ピカチュウ」なら「ピカチュウ」のまま、デフォルト名で遊んでいる人が圧倒的に多いのではないでしょうか？

　かくいう筆者は、ポケモンに独自のニックネームをつけて遊ぶタイプのトレーナーなのです。個人的にそのほうが愛着がわくんですよね。「今回はリア友の名前にしようかな」とか、「好きなマンガの登場人物の名前がいいかな」とか、「鹿島アントラーズの選手名で揃えようかな」とか、ヘタすると、メイン6匹のポケモンのニックネームを考えるだけで1日がかりだったりします。長く遊べていいでしょ？

■交換したポケモンについているニックネームを見てニヤニヤ

　そして、『ポケモン』というゲームのなかで、筆者の大好きなルールがあります。それは、「人からもらったポケモンについているニックネームは変えられない」ということ。これって素敵なお決まりごとだと思いませんか？

　人から送られてきたポケモンのニックネームには、送り主の思い出やドラマがたっぷり詰まっている気がするんですよね。もとの飼い主がつけた大事なニックネームを、気軽に変えちゃいけないと思うんです。ポケモンのほうだって、今まで「ポチ」と呼ばれていたのに、次の飼い主に急に「タマ」と呼ばれても、すこぶる居心地が悪いに違いありません。

　ゲーム内に登場するトレーナーと交換するポケモンにも、各々独自のニックネームがついているのが素敵ですよね。『ポケモン青』に登場するトレーナーが交換してくれたカモネギの「アッカ」というニックネームを見て、「このトレーナーは『ニルスのふしぎな旅』のファンなのかな？」なんて想像してニヤニヤした人、筆者の他にもけっこういると思うんですがいかがでしょうか？

　いやね、アニメ『ニルスのふしぎな旅』に、アッカ隊長っていう雌の雁が登場するんですよ。作り手の方がそこから採ったかどうかはわかりませんが、ぶっちゃけ真実はどうでもいいんです。こうしてニックネームからいろんなことを想像するのが楽しいんです。

■『ポケモン』記事の制作で、編集さんに注意された思い出

2019年発売の『ポケットモンスター ソード・シールド』（任天堂）でも、ポケモンを捕まえた際にニックネーム変更ができた

　ポケモンのニックネームに関しては、こんな思い出もあります。筆者はこれまで、ゲーム雑誌で何度も『ポケモン』の記事を書いてきたのですが、筆者のカートリッジでゲーム画面を撮影すると、ポケモン名がみんな独自のニックネームに変わってしまっているわけです。そういう、筆者オリジナルのヘンテコなニックネームがついたポケモンの写真がゲーム誌に掲載され、発売されていた時期がありました。

　そのうち編集者の方から、「増田さん、わかりにくくなるのでポケモンの名前は変えないでください」とお願いされてしまいました。当時は内心、「名前を変えられるのも『ポケモン』の魅力のひとつだし、逆に全部の写真がデフォルト名になってるほうが不自然じゃんか」などと思っていたのですが、よくよく考えれば、小さなお子さんや『ポケモン』ビギナーなど、いろんな人が本を読むわけですから、わかりやすさを第一に考える編集さんの主張は当然のこと。この場を借りてあのときの過ちを謝罪させてください。

　そういえば、筆者とポケモン交換した友人からも、「キミからもらったポケモンは（ニックネームがついてるから）何のポケモンかわからなくなる」と文句を言われたこともありましたねえ。でもさぁ、「たかみね」ってニックネームがついてたら、ケーシィってわかりそうなもんですよね。えっ、わからない？

（忍者増田）