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11月17日はシャアの誕生日! 「孤独な男」はどう過ごしてた? アニメで描かれなかった素顔を考察

マグミクス / 2022年11月17日 6時10分

11月17日はシャアの誕生日! 「孤独な男」はどう過ごしてた? アニメで描かれなかった素顔を考察

■誕生日から未成年飲酒疑惑?

 本日11月17日は『機動戦士ガンダム』の人気キャラである「シャア・アズナブル」の誕生日です。劇中屈指の人気を誇るシャアについて、誕生日ならではの角度から見てみましょう。

 シャアといえば偽名であり、本名は「キャスバル・レム・ダイクン」です。このキャスバルが生まれたのが宇宙世紀0059年11月17日と設定されていました。そう考えると、シャアが一年戦争に参加した時点ではまだ19歳。近年では18歳でも成人ですが、20世紀ならまだ未成年に分類される年齢です。

 もっとも各キャラの年齢を見直して変更された物語『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』では、誕生は宇宙世紀0057年11月17日とされていました。『THE ORIGIN』はもとになった『ガンダム』と異なる部分もありますので、ここでは公式に宇宙世紀のものとして設定されている年表をもとに話を進めていきましょう。

 この誕生日設定によるとシャアは一年戦争中に20歳になったわけですが、その時は何をしていたのか?……興味がわく部分です。

 残念ながら宇宙世紀0079年11月17日に何があったかの記載は年表にはありません。しかし、近い日付に面白い記載がありました。それが「宇宙世紀0079年11月18日:地球連邦軍のホワイトベース、ベルファスト基地に入港」です。

 この出来事でピンと来た人も多いことでしょう。なぜならばガルマ・ザビ戦死による責任で左遷されていたシャアが、ふたたびマッド・アングラー隊の司令官として現場復帰して、因縁あるホワイトベースと戦うきっかけとなる出来事だからです。

 シャアからしてみれば、20歳の誕生日を迎えた翌日に因縁の相手との再戦を予感させることが起きるのですから、内心は「一日遅れだが良いバースデープレゼントだな」……などとリベンジを期待する気持ちがあったのかもしれません。この時にアニメ作中で言った「マッド・アングラー隊に回された早々に木馬に出会うか…私は運が良い」というセリフからも、珍しく浮かれた感じの気持ちがわかります。

 軍事行動中に誕生日を祝う風習はないと思うので、誰もお祝いをしてくれないことを不満に思っていたシャア。それが一転して良いことがあったのですから、その時のテンションも爆上がりだったかもしれません。

 ちなみにシャアはマッド・アングラー隊に来る前、つまり20歳になる前にアルコール類を飲酒してると思われる場面があります。宇宙世紀では未成年でも飲酒できるかはわかりません。これは設定年齢が20歳のシャアには問題ないので、後付け設定でおかしなことになった些細な点でしょう。

■ふたたび地球で誕生日を迎えるシャア

「赤い彗星」シャアの乗機として活躍した「シャア専用ザク」。画像は「MG 機動戦士ガンダム MS-06S シャア専用ザクVer.2.0 1/100 色分け済みプラモデル」(BANDAI SPIRITS)

 シャアの誕生日付近にあった宇宙世紀の事件というと、実はもうひとつあります。それは『機動戦士Zガンダム』の時代。シャアが「クワトロ・バジーナ」という偽名で反地球連邦政府組織「エゥーゴ」に参加していたころです。

 一年戦争終結後、シャアはジオン軍残党と共に木星圏の「アクシズ」へ逃亡、潜伏しました。この頃は潜伏中とはいえ普通の暮らしに近い生活を送っていたでしょうから、誕生日を楽しむこともできたかもしれません。その後、シャアは偵察を名目に地球圏へと帰還します。年表では宇宙世紀0084年9月と記載されていました。

 この頃には「クワトロ・バジーナ」というIDと連邦軍の軍籍を非合法に入手しています。そしてエゥーゴの中心メンバーとして活動を始めました。こうして時は『Z』の物語のあった宇宙世紀0087年となります。

 この年の誕生日を、シャアは皮肉なことに一年戦争と同じく地球で過ごすことになりました。宇宙世紀0087年11月2日、エゥーゴとカラバによるキリマンジャロ基地攻略作戦が開始されます。本来は宇宙からの支援のみだったシャアですが、トラブルにより地球へと降り立つことになりました。

 その後、連邦議会が行われているダカールを占拠、エゥーゴのクワトロ大尉がジオン公国軍の「赤い彗星」シャアであること、ジオン・ズム・ダイクンの遺児であるキャスバルだということを世間に公表します。このダカール演説の日が11月16日。シャアの28歳の誕生日前日となります。

 この演説がターニングポイントとなり、地球連邦軍内部でのティターンズの地位失墜に結び付きました。もっとも、この作戦で「自由を失った」と吐露していることから、シャア自身としては望んだ展開ではなかったかもしれません。

 しかし、宿敵だったアムロとも笑顔で酒を飲みかわす風景があって、それほど嫌な気分でもなかったようにも思えます。ギャグマンガならば、ここでシャアは「明日の誕生日もこれくらい祝ってくれないかな?」などと考えていたことでしょう。この日付のニアミスも後付けならではです。

 その後の年表でシャアの誕生日が歴史的出来事と一致する日はありません。単なる偶然の一致ではありますが、キャラの誕生日に何が起こったのか調べると面白い出来事が見つかるかもしれません。

(加々美利治)

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