RCカー「マイティフロッグ」の組み立て 完成目前で「色々ダメ」？ 大人のRCカーライフ(28)

■サーキットに持ち込んで見てもらうと…

　当初の想定よりもかなり時間がかかってしまいましたが、どうにかマイティフロッグの完成にも目途がつきました。あとは後部タイヤをホイールにはめ込み、ボディの塗装を終えればメカの調整に入れる状態です。

　しかし実のところ、筆者は自分の知識と技術にまったく自信がありません。ことRCカーに関しては、自分ほど信用できない存在はこの世にいないと断言できます。というわけで、いつもお世話になっている新北総サーキットに持ち込んで、オーナーさんに見てもらうことにしたのですが、やはり色々ミスっていたことがわかりました。

　ずっと詰まっていたギアボックスに関しては一応動くものの、ギアのかみ合わせが少しずれていたようで、動きにぎこちなさがありました。そこでオーナーさんに組み立て直してもらったところ、見違えるほどスムーズに動くようになりました。具体的にどこがおかしかったのかはわからなかったそうですが、それだけ微妙なズレを当たり前のように直せるのはやはり経験豊富だからでしょう。

　モーターに関しても「ピニオンギアが違う」と指摘されました。マイティフロッグはギアボックス内のスパーギアに合わせてピニオンギアを変更するのですが、そこでセレクトを間違えていたのです。ネジ穴の周りにある筋で見極められると教えてもらいましたが、いや知らないと分かりませんって。

　さらに組み立てたと思っていたフロントタイヤも、ホイールのパーツを左右逆に組み込んでいたことが発覚。その場で組み立て直したのですが、以前購入したRCカー「グラスホッパー」も同じミスをしていたことが今さら判明したので、こちらも組み直すことになりました。これでレースに出たっていうのだからいけませんね、主に自分が。

　ホイールが入らずに苦戦していたリアタイヤも、10秒ほどであっさりはめ込んでもらい、ついでにコツも教わります。「タイヤの穴に対して手のひらのつけ根当たりで押し込むといい」そうなので試したところ、確かに握力を使わず押し込めてだいぶ楽でした。こういう細かいコツはなかなか学ぶ機会がないのでありがたい話です。

■塗装と調整を行い、走行できる状態に

「マイティフロッグ」のタイヤをホイールにはめ込むのにも「コツ」が分からないと苦戦する可能性も？

　しかし、昔『ラジコンボーイ』が流行ったときにRCカーを買ってもらった子供たちは、本当に完成させられたのでしょうか。今のように動画でいろいろ勉強できる時代ではありませんし、仮に組み立てられたとしても、完璧に作れた子供は少なかったような気がします。筆者も小学生時代に「ホットショット」を組み立てたとき、バックができませんでしたからね。

　とりあえずメカ部分は完成したので、タイヤを取り付けてからサーボの調整を行います。オーナーさんに見てもらいながらサブトリムとエンドポイントを出し、試験走行を行い、まっすぐ走るかを確認します。とりあえず無事に動いてくれたのですが、フロント左のシャフトの径が微妙に太かったようで、タイヤが少し回りにくい状態となっていました。ヤスリで削ればいいのですがこの日は時間がなかったので手をつけず、走らせながら調整を行うことになりました。

　プロポとのリンクも完了し、無事に3台目のマシンとしてマイティフロッグが登録されました。ここまでこぎつけるまでが長かった……！

　それとカラーが決まっていなかったボディについては、とりあえず青と白のツートンカラーでいくことにしました。ウィングは黒で塗装してみたのですが全体的にちょっと暗めになってしまったので、変更するかもしれません。この日はボディの前輪が収まるあたりをカットし忘れていることに夕方近くになって気づいたのですが、かなり冷え込んでいたこともあり、工作を断念せざるを得ませんでした。手がかじかんだ状態でカッターやデザインナイフは使いたくありませんからね。

　何はともあれ走れる状態にはなったので、ひと安心となりました。あとはボディを少し加工してマーキングをしステアリングの調整を行なえば、マイティフロッグの完成です！　ここまで長かった！　本格的に走らせるのが今から楽しみです！

（早川清一朗）