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『ダイの大冒険』最終回の演出で追加された「伏線」の秘密 「復活」の可能性を推測

マグミクス / 2022年11月26日 10時10分

『ダイの大冒険』最終回の演出で追加された「伏線」の秘密 「復活」の可能性を推測

■ファンを騒然とさせた! イベントで明かされた最終回の秘密

 長期の休眠期間にも関わらず奇跡の復活を遂げ、先日、惜しまれつつも最終回を迎えたTVアニメ版『ドラゴンクエスト ダイの大冒険』。しかし、その最終回のなかで原作になかった演出が加えられたことをみなさんはご存じでしょうか?

 その演出とは、機械仕掛けの人形という正体を現したキルバーンに仕掛けられた「黒の核晶(コア)」を起爆して、真のキルバーンであるピロロが立ち去ろうとした時になされました。

 この時、ピロロはアバンのフェザーで動きを止められ、マァムの閃華裂光拳によってとどめを刺されました。このシーンは原作マンガでは溶けるような描写に見えましたが、TVアニメ版では音と共に消えるような描写に変わっています。これはどんな意味があるのでしょうか?

 その答えはイベント「ドラゴンクエスト ダイの大冒険 アニメ完結記念!ダイ!感謝祭」で明かされました。本作のシリーズディレクターである唐澤和也さんによると、「原作者の三条陸先生の指示で、ピロロはリリルーラで魔界に戻ったよう匂わせる描写に変更した」とのことです。

 リリルーラは本作オリジナル呪文で、おもに仲間との合流に使われていました。消える時に聞こえた音はリリルーラの効果音。つまりTVアニメ版のピロロはひん死の状態でありながらも逃げ出したということになります。

 その意味はもちろん、続編制作のための「伏線」でしょう。そうでなければわざわざ三条先生が指示を出すことはないと思います。この発言により、イベント会場は感嘆の声があがりました。当然のようにイベント会場に集まったファンは、この発言の意味を瞬時に理解したでしょうから。

 そして続編と言えば、『ダイの大冒険』にはマンガ連載時に考えられていた幻の第二部である「魔界編」があります。マンガ本編で、「魔界編」につながる数々の伏線を残しながらも、諸事情から製作が断念された幻の続編です。ファンの間ではTVアニメとして新作が制作された時から、期待されていました。

「ダイロス」と呼ばれる喪失感で落ち込んでいたファンにとって、これほどの朗報はないでしょう。はたしてどんな形で続編は始まるのでしょうか? 現状の『ダイの大冒険』の進行状況から推測していこうと思います。

■果たして『ダイの大冒険』はどこで復活するのか?

TVアニメ『ドラゴンクエスト ダイの大冒険』キービジュアル (C)三条陸、稲田浩司/集英社・ダイの大冒険製作委員会・テレビ東京 (C)SQUARE ENIX CO., LTD.

 続編の始動。ファンの多くが望む形は、やはりマンガでの再始動だと思います。しかし、これにはいくつかの問題がありました。現在、原作者の三条先生と作画担当の稲田浩司先生は、こちらも長い休眠期にあった『冒険王ビィト』の連載を再開、まだストーリーが進行中だからです。

 それに稲田先生の体調不良といった事情もあるため、今すぐの物語完結は考えられません。そうなると残念ながら、稲田先生の作画による続編の可能性は低いと言わざる得ないでしょう。

 そうなると、現在「Vジャンプ」で連載中の『ドラゴンクエスト ダイの大冒険 勇者アバンと獄炎の魔王』で作画を担当している芝田優作先生が、連載終了後に続けて執筆する可能性が考えられます。しかし先の展開は見えませんが、こちらもまだまだ終わる気配がありません。もし芝田先生が担当するにしても、何年か先と考えるのが普通です。

 この他にも近日、発売される予定の小説版という可能性も考えられますが、筆者はそれ以上に可能性が高いメディアがあると推測しました。それが、いきなりのTVアニメによる続編です。

 今回のアニメスタッフの作品に対する情熱はファンの多くも認めるところで、このスタッフが続投すれば最高の作品になるだろうことが予想されることでしょう。今回の『ダイの大冒険』ブーム再燃の立役者とも言えるTVアニメでの続編ならば、多くのファンも納得できること間違いありません。

 また、この説を主張する理由のひとつに、三条先生がアニメ最終回について指示を出したことが挙げられます。少なくともアニメ続編の可能性がゼロなら、わざわざ指示は出しません。逆にアニメによる続編の可能性がわずかでもあるから、指示を出したとも考えられます。

 そして、ここからは筆者の希望的観測ですが、三条先生のアニメ続編での立場です。まったくの想像ですが、脚本家としての参加、またはシリーズ構成を担当する可能性があるかもしれません。なぜなら三条先生は以前にも、東映アニメーション作品で4作品もシリーズ構成と脚本として参加していました。

 もしも三条先生自らが陣頭指揮を執るような作品であるならば、それはマンガとアニメというジャンル違いではあるものの、実質的な続編となることは間違いありません。この陣容ならば、頭の固い一部のファンも納得することでしょう。

 思えば三条先生は自身の代表作である特撮ヒーロー番組『仮面ライダーW』の続編を、マンガ『風都探偵』という形で連載し、TVアニメや舞台劇にまでしています。作品の発表形式にとらわれない展開は、お手の物かもしれません。

 あくまでも筆者の推論ではありますが、『ダイの大冒険』の続編の可能性はゼロではない。何年かかっても、発表してほしいと思います。多くのファンも同じ気持ちでしょうから。

(加々美利治)

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