落ち込んで寝込む母に、4歳双子からの意外な「お届けもの」とは？「元気出た」と涙

■母を心配する4歳双子たちのけなげな行動が泣ける

　ある朝、落ち込んで涙が止まらなくなった、さゆりさん（@NANASHIORI）は、少し休ませてもらうことに。心配する4歳双子の息子たちを、パパが公園へ連れ出しました。さゆりさんがしばらく布団で横になっていると、玄関のインターホンが。息子たちが「お届けものでーす」と何かを持って帰ってきて……。

　エッセイマンガ『落ち込んだ日』がTwitterで公開されました。母を心配する双子の息子たちのけなげな行動に、さゆりさんは励まされたのでした。読者からは「泣けてきた」「こっちまで幸せ」などの声があがり、Twitter投稿は2400件を超える「いいね」がついています。

　作者のさゆりさんに、お話を聞きました。

ーー『落ち込んだ日』のエピソードをマンガに描こうと思ったきっかけを教えて下さい。

　この頃は書籍の作業が完全に終わり、「次の仕事をしないと！」と、イラストの仕事を始めたのですが、「マンガが描きたい」「次につなげるにはどうしたら良いか」とぐるぐる悩んでいました。それでも家族の前では心配をかけたくないので毎日不安を隠しながら過ごしていたら、ある朝突然体が重くなり涙が止まらなくなりました。

　きっと今は暗くなってしまう時期で、「描けなくて苦しい」という感情も私にとって大切なものだと思い、マンガに残したくて描きました。

ーー双子のはるくん・あっくんの「お届けもの」からは、お母さんを思う気持ちが伝わってきます。この時のお気持ちを改めてお聞かせいただけますか？

　大好物のポテトをくれるなんて……！　と最初はすごく驚きました（笑）。いつもなら「ちょうだい」と言っても「だめ！」と圧が強めに言われるので……。うれしかったのですが、同時に「お母さんがいつもと違うかもしれない」と不安な気持ちにさせてしまったのかな、と申し訳ない気持ちになりました。

ーー作品に対する反応で、特に印象に残った読者の声について、教えて下さい。

「頑張りが足らないんだ。もっと頑張らないと」と自分を追い込んでいた私に、皆さんが「もう頑張ってるよ。頑張らなくてもいいよ」と言ってくれたことが本当にうれしくて、温かくて、私の心の支えになりました。

単行本『嵐を生む双子怪獣　はるくんとあっくん』が発売中（オーバーラップ）

ーー育児マンガの単行本『嵐を生む双子怪獣　はるくんとあっくん』が発売中です。収録内容や見どころなどをご紹介いただけますか？

　赤ちゃんの頃の話などは記憶が飛びかけていたので、思い出しながら描くのが楽しかったです。おまけページやイラストもたくさん描いたので、楽しんでもらえるとうれしいです。

ーーTwitterやInstagramで精力的にマンガを公開なさっています。創作するうえでの原動力になるものはありますか？

　読者の方が「マンガを描いてくれてありがとう」と言って下さって、それがとてもうれしくて背中を押してもらいました。私の描いたマンガで元気になってくれる人がいると思えるのは、とても幸せなことだなぁと日々感謝の気持ちでいっぱいです。もっとたくさん描いて、元気になってもらえるような作品が描けるように頑張りたいと思います。

（マグミクス編集部）