『スラムダンク』天は二物を与えた、完璧すぎるイケメンたち「ムカつく」「でも嫌いじゃない」

■完璧すぎて逆に好感度爆上がり？

『SLAM DUNK（スラムダンク）』では、作中での扱いが「イケメン」か、「ゴリラや猿」か、「それ以外」か、でキャラクターを分類することができます。なかでもイケメン枠のキャラたちは、周りから妬みの対象として描かれることもしばしばでした。この記事では、作中のメンバーも読者も妬んだ、「むかつくイケメン」を振り返ります。

　言わずもがな、『スラムダンク』のイケメン枠として広く知られているのは、湘北高校の流川楓でしょう。湘北の絶対的エースであり、「超」がつくほど負けず嫌いな人物です。

　特に校内での人気がすさまじく、練習中は体育館に流川ファンが押しかけ、黄色い歓声をあげていました。しかし、バスケのこと以外は眼中にないクールな性格は、「かっこいい」と思った読者と「なんか鼻につく奴」と思った読者に分かれたのではないでしょうか？

　流川とは打って変わり、陵南高校のエース・仙道彰は、とてもおおらかなさわやかイケメンです。かなりメンタルが強い人物で、作中屈指の図太さを持っています。作中で明確に描かれているシーンは見受けられませんでしたが、女性だけでなく男性人気も高い人物のようです。

　確かに、190cmの長身と余裕のあるプレースタイルは、見た人すべてをとりこにする魅力があります。むかつく理由を見つけられないほど、好感度の高い仙道は「なんかずるい！」と感じさせる人物です。

　激戦区と呼ばれる神奈川県でトップ2に君臨し続けた、翔陽高校の藤真健司も作中で人気の高いキャラとして描かれています。一見、物静かな印象を受けますが、意外に勝負ごとになると熱さを持ったイケメンです。

　インターハイ決勝戦の陵南高校と武里高校の試合の観戦中、ファンの握手に応えていたことから、校外からもかなり人気が高いことが分かります。整った顔立ちに高いバスケセンスの持ち主だとは、「天は二物を与えず」という言葉を疑いたくなってきます。

　そして、王者・山王高校のエースであり、県内No.1プレイヤーと呼ばれる沢北栄治もかなりのイケメンキャラです。坊主なのにも関わらず、髪型（坊主）をもろともしない顔の整い具合から部内では「山王バスケ部始まって以来の二枚目」と言われているようです。

　チームメイトの河田いわく、女の子からファンレターなどをもらっているそうで、沢北の人気ぶりがうかがえます。しかし、調子のいい性格から、たびたび河田から絞められているようです。周りからの評価は事実ではありますが、少し天狗になっている態度に、「イケメンだから余計にむかつく」という読者の声もあがっています。

　口では「むかつく」と言っても、「嫌いじゃない」と思わせるのが『スラムダンク』のキャラクターの不思議なところです。2022年12月3日（土）より公開される、映画『THE FIRST SLAM DUNK』では、どのイケメンが登場するのか、期待が高まります。

※一部修正しました（12月2日16時08分）

（マグミクス編集部）