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主人公の敗北で終わる名作アニメ3選「あまりにダサすぎる」「これが主人公(笑)か」

マグミクス / 2022年12月13日 12時10分

主人公の敗北で終わる名作アニメ3選「あまりにダサすぎる」「これが主人公(笑)か」

■最後の最後で負ける「敗北系主人公」

 王道のアニメであればあるほど、主人公が敵に打ち勝ち、ハッピーエンドを迎えることが多いもの。しかし、人気の名作アニメでありながら、主人公が最後にまさかの敗北を喫することも。「ここまで来てどうして……」と言いたくなるラストは、むしろ作品をより印象的なものにしてくれています。この記事では、「主人公の敗北で終わる名作アニメ」を3作品ご紹介します。SNSでも「もはやバッドエンド」「敗北を知りた……知ってた」と評判です。

※この記事には『DEATH NOTE』『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』『School Days』最終回の内容についての詳しい記載があります。

●『DEATH NOTE』(2006年10月~放送)

 高校生の夜神月(やがみ・らいと/CV:宮野真守)は、「超難関の東応大学に現役合格間違いなし」とウワサされる秀才です。しかも、父の夜神総一郎(CV:内田直哉)は警察庁刑事局長という、エリート一家で育ちました。

 ある日、学校でノートを拾った月。それは死神・リューク(CV:中村獅童)の落とした「デスノート」でした。月は自分の「正義」を貫くために、デスノートを使って犯罪者を次々と殺害していきます。しかしその行いは「Killer=キラ」として有名になり、月は名探偵のL(CV:山口勝平)に追われ始めて――?

『DEATH NOTE』は、同名マンガ(原作:大場つぐみ、マンガ:小畑健/集英社)を原作としたアニメで、原作は累計発行部数3000万部を突破。主人公の月は、強大な力を持つデスノートや、死神・リューク(CV:中村獅童)の協力を得て「新世界の神」になろうとします。しかし最終的には追い詰められ、デスノートに名前を書かれて命を落とします。

 優しい優等生を演じていた月ですが、「名前を書かれた人間は死ぬ」というデスノートを拾ってからは、その本質を露呈。「キラ」と名乗り、持て余していた天才的な頭脳を、デスノートを利用した犯罪者の殺害に使うようになります。そして、その行為は徐々にエスカレート。警察に勘付かれながらも、持ち前の頭の良さで正体を隠してきました。

 しかし、デスノートをすり替えられていることに気付かず、関係者を殺そうとして「僕の勝ちだ」とささやいた結果、正体がバレてしまう月。「そうだ、僕がキラだ」と認めながらもまだ逆転を諦めず、銃弾を受けた体でその場から逃げ出します。そこには、死神・リュークが。「もうお前は終わりだ、ここで死ね」と、リュークはデスノートに月の名前を書きます。月は階段であおむけに寝転がり、ゆっくりと目を閉じて死んだのでした。

 主人公であるものの、そのサイコパスぶりを発揮し、多くの人間を殺してしまった月。「新世界の神となる」という目標は達成できず終わり、グッドエンドともバッドエンドともつかない、印象的な結末を迎えました。この作品は、「dアニメストア」「U-NEXT」「Netflix」などで見ることができます。

●『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』(2004年10月~放送)

『機動戦士ガンダムSEED』シリーズ公式サイト、キャラクターデザインの平井久司氏による描き下ろしイラスト (C)創通・サンライズ

 時はC.E.(コズミック・イラ)70年。ザフト軍と地球連合軍の戦いは、多大な犠牲を払いながらも停戦条約が締結されました。しかし、ナチュラルとコーディネーターの争いは完全にはなくならず、地球連合軍はオーブ連合首長国に侵攻。その戦いのなか、シン・アスカ(CV:鈴村健一)は目の前で両親と妹を亡くしてしまいます。

 悲しみに暮れながらひとり避難したシンは、スペースコロニーであるプラントに渡り、ザフト軍に入隊。一方アスラン・ザラ(CV:石田彰)は、オーブ代表首長となったカガリ・ユラ・アスハ(CV:進藤尚美)のガードとなり、キラ・ヤマト(CV:保志総一朗)はオーブで静かに暮らしていました。しかし「ガンダム」が何者かに強奪され、皆の運命は動き始めて――?

『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』は、『機動戦士ガンダムSEED』の続編です。本作の主人公であるはずのシンですが、物語終盤でその立ち位置が一変。キラやアスランに主人公の座を奪われ、ザフト陣営の一員としても敗北してしまいます。

 目の前で家族を失ったことから、平和な世界を望むようになり、避難先のプラントでザフト軍に入隊したシン。エリートパイロットの証である赤服を身にまとい、序盤から最新のモビルスーツ「インパルスガンダム」のパイロットとして活躍します。

 平和な世界を望む一方で、その手段はガンダムによる戦闘というギャップに、葛藤するシン。過去のトラウマもたびたび思い出してしまい、同陣営であるアスランにも「過去にとらわれたまま戦うのはやめるんだ!」とたしなめられます。

 そのうえ、シンが終盤まで信じていた、プラント最高評議会議長ギルバート・デュランダル(CV:池田秀一)は、オーブを撃つことで戦争を終わらせようとします。ここでシンがデュランダルを止めるのかと思いきや、止めたのはアスランと、オーブ軍のムウ・ラ・フラガ(CV:子安武人)でした。

 さらに、要塞・メサイアへ赴きデュランダルを撃とうとしたのも、シンではなくキラやアスランたちでした。その後、シンは爆発したメサイアを見ながら涙するばかりで、戦いはそのまま終結。前作の主人公ふたりに見せ場を取られたうえ、最終3話のエンディングではスタッフロールの順番が変わり、シンの表記はキラとアスランの下へ。

 もはや公式公認(?)の敗北ぶりを見せたシン。突然の主人公交代劇に、当時の視聴者たちは騒然としました。この作品は、「U-NEXT」「バンダイチャンネル」「Amazonプライム・ビデオ」などで見ることができます。

●『School Days』(2007年7月~放送)

『School Days』より伊藤誠  (C)STACK・School Days製作委員会200

 高校1年生の伊藤誠(いとう・まこと/CV:平川大輔)は、毎日同じ電車に乗っている同級生・桂言葉(かつら・ことのは/CV:岡嶋妙)のことが気になっていました。そこで誠は、「好きな人の写真を待ち受けにして、3週間ばれなかったら恋が成就する」というおまじないを実行してみます。

 しかし、おまじないは隣の席のクラスメイト・西園寺世界(さいおんじ・せかい/CV:河原木志穂)にすぐばれてしまいます。世界は「手伝ってあげる」と、言葉を誠に紹介。誠は言葉に告白し、無事付き合うことになったふたりですが、誠の日常はそれから大きく変わり始めて――?

『School Days』は同名ゲーム(開発・販売:有限会社スタック)を原作としたアニメで、主人公とヒロインふたりの、三角関係をメインとした物語です。性的な描写が多く、終盤に衝撃的な展開があることから、放送当時大きな話題となりました。主人公の誠は、とある女性にめった刺しにされるという、主人公らしからぬ結末を迎えます。

 しかしこの結末、実は誠が自分で呼び寄せたもの。言葉という彼女がありながら、世界をはじめとした数々のクラスメイトと関係を持ち、人間関係を崩壊させていったからです。言葉の前で世界といちゃいちゃしたり、言葉を放置したり、同時進行で複数人と関係を持ったり……。

 そしてあろうことか、終盤では世界を妊娠させてしまいます。「何で子供なんて作ったんだよ!」と逆ギレした誠は、世界にメールで遠回しに「中絶してくれ」と伝えます。絶望した世界は、「ごめん       さよなら」というメールを誠に送り、誠をめった刺しにしたのでした。

 ゲームが原作の本作ですが、この結末は実はアニメオリジナルです。主人公の敗北どころか、かなりの惨劇となってしまったこの作品。当時秋葉原UDXで行われた最終話試写会では、誠のあまりのクズっぷりに、彼が刺されるシーンで拍手が起こったほどです。

 作中では刺され、リアルでも嫌われ……「誠○ね」というネットスラングまで流行し、各方面で「大敗北」を喫している誠。未だかつて、これほど嫌われた主人公はいるのでしょうか。なお、本作のスタッフには同姓同名のプロデューサー「伊藤誠」氏が参加していますが、けして彼がモデルというわけではありません。この作品は、「dアニメストア」「U-NEXT」「Amazonプライム・ビデオ」などで見ることができます。

* * *

 くしくも、さまざまな「敗北」を味わって終わってしまう、名作の主人公たち。しかし、主人公が負けて終わったからこそ、その作品はより、人の記憶に残る「名作」になっているのかもしれません。気になる作品があった方は、ぜひ最初からその敗北までを見届けてみて下さい。

※配信状況は記事掲載時点のものです。

(新美友那)

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