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令和じゃアウト? 『キン肉マン』の「トラウマ不可避」なグロ描写集

マグミクス / 2022年12月30日 6時10分

令和じゃアウト? 『キン肉マン』の「トラウマ不可避」なグロ描写集

■子供にトラウマ植え付けた?

 かつて一大ブームを巻き起こしたマンガ『キン肉マン』。プロレスを題材にしているということもあり、残虐な描写が多くありました。ファンであった読者でさえも「おお……」と、言葉を失う表現も。今回は、令和の今じゃ無理そうな『キン肉マン』のトラウマ不可避のグロ描写を振り返ります。

●ラーメンマンがブロッケンマンをラーメンに……

 超人オリンピックでラーメンマンは、残虐超人という触れ込みでブロッケンマンと対戦します。ラーメンマンが足払いでブロッケンマンを倒すと、口の中につま先を突っ込みグリグリとダンス。そしてブロッケンマンにキャメルクラッチを決めると、そのまま力尽くで胴体を真っふたつにちぎりました。

 マンガではこのような凄惨な結末でしたが、アニメだと残酷過ぎると配慮されたのか、描写が変わります。ブロッケンマンの肉体はちぎれはしないものの、背骨を折られ無力化。その後、力をなくした肉体でラーメンとして精製されました。子供心に「人間はラーメンになるのか……」と信じてしまい、大きな衝撃でトラウマになりました。

 その後、正義超人側で戦うことになるラーメンマン。「キン肉星王位争奪編」では、キン肉マンチームとしてゼブラチームのモーターマンと対戦。スタンディングのキャメルクラッチを決めると、モーターマンを悪夢再びで真っふたつにしました。これを見たゼブラでさえ「悪魔の強さだ」と漏らしていました。

●肉体バラバラの結末

 戦いのなかで、もしくはとばっちりで体をバラバラにされ、読者を恐怖であ然とさせることもあります。たとえば、世界超人タッグ選手権でイワオとタッグを組んだキン骨マンが作ったブラック・シャドウ。スカル・ボーズとデビル・マジシャンにまず両腕をもぎ取られます。そして足四の字と首四の字をかけられたブラック・シャドウは首と足もバラバラにされてしまいました。

 続いては「7人の悪魔超人編」で、挑戦を渋るキン肉マンに対し、見せしめとしてバッファローマンがミート君をハリケーンミキサー。ミート君の身体は首、四肢とバラバラになってしまいました。

 さらにこの「7人の悪魔超人編」では、ウルフマンと戦うスプリングマンがデビル・トムボーイという技を敢行。ウルフマンの肉体をジリジリ締め付け、肉片が飛び散るほど粉々にしました。

 ミート君の件では流血のような決定的な残虐さはないものの、ブラック・シャドウの腕がもがれる際は血が吹き出ますし、ウルフマンの際は彼の断末魔もあいまって、震える恐怖を感じます。

■ウォーズマンの残虐性に隠された秘密とは…

キン肉マンに破れ、クリーンファイトに目覚めるウォーズマン 『キン肉マン』(4) [DVD](東映)

●強敵・凶悪な超人のなか、モブ超人でさえもトラウマを植え付ける

「7人の悪魔超人編」で、ブロッケンJr.と戦ったミスターカーメンが「ミイラパッケージ」でレフェリーをカリッカリのミイラにしたのもむごいですし、「キン肉星王位争奪編」でマンモスマンがゴーレムマンの首を引きちぎりマットを鮮血で染めたのも凄惨なシーンでした。

 上記のような強敵として登場した超人の荒ぶるファイトはわかりますが、モブ超人のベンキマンでさえ非道さを見せます。超人オリンピックでキン肉マンと戦ったキングコブラは頭が炎上。消火するためのベンキマンに助けを求めると、ためらいなく無言でキングコブラをベンキに流し込みました。後にキン肉マンに敗れたベンキマン、これまでベンキに流した超人が蘇りましたが、キングコブラの姿はなく、彼の残忍さを感じられる描写でした。

●残虐の頂点・ウォーズマン ……それには生い立ちに理由が!?

 なかでもひいてしまうほどの残虐さを見せたのがウォーズマン。とくに初期は子供心でも「こりゃマズい……」と思わせるラフファイトでした。超人オリンピックでのティーパックマン戦では、最初はティーパックをさんざん打たせる舐めプのあと、隙をみてスクリュードライバーで胸を貫き勝利。しかも顔であるカップを引きちぎり、中のティーをゴクゴク飲むパフォーマンス。

 そして次戦のペンタゴンには、翼を引きちぎったうえ、デコにベアークローを刺し、そのまま股間まで一直線に振り下ろしマットを血の海にしました。

 さらにこの大会では残虐ファイトは止まりません。ラーメンマンを相手にこめかみにスクリュードライバーを叩き込み、この先ずっと引きずることになる後遺症を負わせました。

 と、肩を持つ余地がないほど非道な超人・ウォーズマンですが、その生い立ちは同情せずにはいられません。超人でもロボットでもないロボ超人として生まれた彼は、少年期、ぬの袋のようなものを被り生活。酷いいじめにもあっていたようで「毎日が地獄だった」と述懐。そこで出会ったのが格闘技で、「強いものが絶対」という世界のなかでラフファイトも辞さずとなったようです。

 また、実は残虐性を見せるのはリングの上だけで、転んだ少年に手を差し伸べたり、サインに応じたり、転倒した女性に対しムチをふるおうとしたバラクーダを止めたりと、良い奴ではありました。

 その証拠に、再起不能かと思われていたティーパックマン、ペンタゴンは大会終了後にコメントを寄せているので、致命傷は与えていなかったことからもうかがえます。

 上記のようにエグい描写が散見された『キン肉マン』。「残虐超人」「悪魔超人」など、超絶ラフファイトを行うことで読者にヘイトを膨らませ、正義超人が晴らすという爽快感が、このマンガの魅力のひとつでした。

(南城与右衛門)

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