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「ラストが衝撃的なゲーム」3選 トラウマ・どんでん返し…プレイ後呆然!

マグミクス / 2022年12月16日 18時10分

「ラストが衝撃的なゲーム」3選 トラウマ・どんでん返し…プレイ後呆然!

■衝撃ラストに、コントローラーを握ったまま唖然

 ゲームはプレイする過程が大事ですが、その体験を締めくくってくれるエンディングも重要な存在です。「終わりよければすべて良し」という言葉もありますが、最後の展開がそのゲームへの印象を大きく変える場合も少なくありません。

 しかし、エンディングの内容はゲームによってさまざま。基本的には、道中の苦労(=プレイヤーの努力)に報いる形のハッピーエンドが主流ですが、衝撃的な展開で締めくくるゲームも存在します。

 プレイしたユーザーを驚かせ、記憶に刻まれた驚きのエンディング。そのなかでも特に印象的で、今もインターネット上で語られている3作品の結末をピックアップし、お届けします。なお、結末に関するネタバレを大いに含むため、知りたくない方は閲覧をご遠慮ください。

●悲しい結末を変えたくて、もっと辛い結末に出会ってしまう…

 衝撃的なエンディングといえば、PS2ソフト『ドラッグ オン ドラグーン』を外すわけにはいきません。この作品の主人公「カイム」は、激しい戦場で命を落としかけていた時、同じく瀕死の状態にあったレッドドラゴンと遭遇します。互いの命をつなぎとめるため、一蓮托生となる「契約」を結び、ひとりの人間と竜の数奇な物語が幕を開けます。

 カイムとレッドドラゴンは協力関係に置かれていますが、ドラゴンは人間という種を見下しており、冷淡な姿勢を見せることも少なくありません。ですが、最初に迎えるAエンドでは、人間たちが生きる世界を守るため、その身を生贄同然に差し出す「女神」になることを自ら選択します。

 自らを犠牲とする選択を選んだのは、全てカイムのため。またそこで、初めて自分の名前である「アンヘル」を、カイムに伝えます。プレイヤーにとってもアンヘルはすでに相棒と呼べる存在になっていたので、「世界は救われ、相棒が犠牲となる」という展開に心が苦しめられました。

 ですが、『ドラッグ オン ドラグーン』はマルチエンディング。繰り返してプレイする先には、この悲劇を乗り越えたり、回避できる結末がきっとある……と、希望を抱いて2周目、3周目のプレイに臨みます。

 その熱意を抱いたプレイヤーたちは、まさしく多彩なエンディングに辿(たど)り着きました。カイムの妹「フリアエ」が異形の怪物になり果て、世界を滅ぼす脅威と化してカイムに立ちはだかるBエンド。神の意思に沿う種族としての在り方に逆らえないアンヘルが、人類を滅ぼすためにカイムと戦うCエンド。そして、災いを封じるためにカイムやアンヘルが命を落とし、仲間たちもその身をなげうったDエンドへと。

 Aエンドの悲しさを拭いたくてプレイを続けたのに、めくるたびに新たな絶望を突きつけてくる『ドラッグ オン ドラグーン』。それでも諦めずに希望を抱いて挑んだ最後のEエンドでは、災いの元である「母体」との戦いで別の世界に迷い込んだカイムとアンヘルが、その目的を達すると同時に、ミサイルを食らって墜落します。その場所は、東京・新宿。そのため、通称「新宿エンド」とも呼ばれています。

 なぜ迷い込んだ先の世界が現代日本だったのか、その理由は全く分かりません。また、突如現れた正体不明の存在(アンヘル)に対して、この世界の人間が防衛手段として攻撃するのは理解できますが、苦難の果てに掴んだ勝利の瞬間に迎える展開としては、あまりに非情が過ぎます。

 希望を夢見て先に進むたび、絶望がどんどんと増していくエンディング。その果てに待ち受ける、驚きの展開とあっけない結末。そのまま流れゆくスタッフロール。まさしく、「衝撃のラスト」という表現がぴったりです。

 ちなみに、本作のキャッチコピーは「抗え。最後まで」。最後まで抗ったのに……と慟哭したくなる気持ちでいっぱいです。

■何かを得るために、その代償を「プレイヤー」が払った作品も

誰かを救うには、代償が必要なことも。だが、『ニーア レプリカント』はさらに過酷な条件をつきつける

●悲劇を回避する代償を、「プレイヤー」が直接支払うことに

 衝撃的な結末を迎えた『ドラッグ オン ドラグーン』は、後にシリーズ化を遂げます。また、そちらのシリーズとは別に、前述の「新宿エンド」から繋がる『ニーアレプリカント/ゲシュタルト』(以下、ニーアレプリカントに統一)も制作されました。この作品もまた、最後に衝撃的な終わり方を迎えます。

『ドラッグ オン ドラグーン』ほど特化した作品は少ないものの、悲劇と絶望に彩られた結末を迎えるゲーム自体は、決して皆無ではありません。ですが『ニーアレプリカント』の場合は、そこに驚くべき仕掛けが施されていました。

 本作は、さらわれた妹「ヨナ」を助け出すため、兄の「ニーア」が奔走し、その戦いを仲間の「カイネ」が手を貸し、支え合います(ゲシュタルトの場合は設定が異なり、ヨナは娘、ニーアは父親)。そして本作も、結末が複数あるマルチエンディングを採用しており、いくつもの「終わり」をプレイヤーに提示しました。

 設定面で繋がりのある『ドラッグ オン ドラグーン』の場合とは異なり、全面的な絶望はなく、悲しくもどこか救いのある結末も描かれます。しかし、いずれも誰かが何らかの形で犠牲となり、特にカイネの身に看過できない悲しみは付きまとっていくのです。

 カイネはその身にマモノを宿しており、いつ暴走して自分を失うか分からない身の上。そのため、ニーアとヨナが念願の再会を果たした後、ふたりを残してそっと去る──という結末もあります。

 その終わり方はまだいい方で、なかにはマモノ化が制御できなくなったカイネを、ニーアがその手で殺めてしまうといった結末も。この展開に胸を痛めたプレイヤーは、「彼女を救う方法はないのか!?」と、さらにプレイを重ねていきます。

 そして『ドラッグ オン ドラグーン』の場合と違い、この『ニーアレプリカント』には、カイネを救う手段がちゃんと用意されています。その悲劇を回避するには代償が必要ですが、何も失わずに何かを得ようとするのは都合が良過ぎるので、なんらかの損失は仕方のない話でしょう。

 カイネを助ける代償は、ニーア自身が犠牲になること。これは、ただ命を差し出すのではなく、彼の存在そのものをこの世界から消し去るというものです。その影響は、現在と未来だけでなく過去にまで影響し、ヨナやカイネの記憶からもニーアがいなくなることを意味します。

 そして、存在の抹消という代償を負うのは、ニーアだけでありません。プレイヤーもまた、その喪失の痛みを負わなければなりません。具体的には、カイネを救う選択を採ることで、なんと「セーブデータ」が消えてしまうのです。

 セーブデータは、ここまでプレイヤーが費やした努力の結晶。そして、ニーアが歩んだ記録でもあります。だからこそ、ニーアの存在がなくなるのであれば、セーブデータもまた消える運命にあるのでしょう。

 作中の展開が、リアル世界にも影響を及ぼした『ニーアレプリカント』。そのエンディングを自力で見たプレイヤーは、誰もがセーブデータを犠牲にしました。この喪失感は、到底忘れられるものではありません。

 ちなみに、『ニーア レプリカント』をバージョンアップさせた『ニーア レプリカント ver.1.22474487139…』でも、セーブデータを犠牲にするエンディングがありました──が、その先の物語も用意されています。オリジナル版で衝撃を受けた方は、この『ニーア レプリカント ver.1.22474487139…』で更なる驚きと出会ってみてはいかがでしょうか。

●たった5文字で表現できる結末が、日本中に知れ渡った

 マルチエンディングが全てバッドエンドな『ドラッグ オン ドラグーン』。作中の人物を救うためにプレイヤーが代価を支払った『ニーアレプリカント』。どちらも異なる形で、驚きの結末を描きました。

 最後に紹介する作品も、この2作品とは異なる衝撃を与えてくれた作品です。その名は、『ポートピア連続殺人事件』。後に『ドラゴンクエスト』を生み出した堀井雄二氏の手によるアドベンチャーゲームです。

 相棒の「ヤス」(真野康彦)と共に殺人事件を追う刑事となり、その真相へと迫る『ポートピア連続殺人事件』。元々はパソコン向けのゲームでしたが、1985年にファミコン版が登場し、当時はまだ目新しいジャンルだったことも手伝って話題となりました。

 先にネタバレをすると、本作で起きた事件の犯人は、相棒のヤス。最も身近な人間が犯人という手口は、今でこそポピュラーな手法として広く知られていますが、当時のアドベンチャーゲームでは珍しく、その物語構成自体がプレイヤーに驚きを与えました。

 ですが、『ポートピア連続殺人事件』の結末に関して最も衝撃的な点は、「犯人はヤス」のワードが日本中に広まったことです。

 当時はインターネットなどもなく、個人が利用できる情報伝達手段は、電話や手紙、対面による口コミ程度。そんな不自由な時代に、「本作を遊んだことがないけど、犯人は知っている」という人が続出するほど、この情報は日本中に拡散されました。

 思わず人に言いたくなるくらい秀逸で衝撃的な展開だったこと、それでいて「犯人はヤス」というたったの5文字(発音でも7文字)で表現できること、またこの一文が音としても妙に心地良い点なども、口コミに拍車をかけた一因かもしれません。

 相棒のヤスが犯人だったのも驚きでしたが、これほど広く知られたゲームのネタバレは、他に類を見ないほど。今では、「ゲームのネタバレ」の代名詞とも言える存在にまでなっています。ともすれば、本体である『ポートピア連続殺人事件』よりも有名な「犯人はヤス」というワードのパワフルさに、ただただ驚くばかりです。

 こちらは余談ですが、本作の続編について堀井氏が構想を語ったことがあります。しかもそのタイトルは、『ポートピア連続殺人事件:犯人はヤス』。副題で率先してネタバレする大胆なタイトル名ですが、作中に登場する人物は「安川」や「靖子」といった「ヤスがつく人物」が多数登場するとのこと。ネタバレを逆手にとって惑わせる、堀井氏の鋭いセンスが光る構想でした。

* * *

 衝撃的なラストを綴った作品は、この他にも多数あります。プレイヤーが予想していなかった驚きの展開や、絶句する悲劇的な結末など、その方向性は多種多彩。時にはプレイヤーが落ち込んでしまうエンディングもありますが、だからこそ「今度はどんな結末だろう?」と、ゲームを遊ぶたびにドキドキできるのかもしれません。

(臥待)

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