過去M-1で笑撃だった「アニメ漫才」は? 「個人的優勝」「人類には早すぎた」
マグミクス / 2022年12月18日 18時20分
■「見てない」ことを逆手にとったアニメネタも
コンビ結成15年以内の漫才師の「日本一」を決める『M-1グランプリ』が、2022年も12月18日(日)18時34分より放送されます。毎年大きな盛り上がりを見せる『M-1』では、過去17回の大会で200本を超える漫才が披露されてきました。
基本的に『M-1』では「誰もが分かりやすいネタ」が、好成績を残す傾向があります。例えば、2021年のチャンピオン・錦鯉は、前年の20年大会決勝では「パチンコ」のネタを披露し、惜しくも4位敗退となりました。その際、審査員の松本人志さんは「(僕が)パチンコに弱い(詳しくない)っていうのもあるのかな」とコメントしており、のちに錦鯉のツッコミ・渡辺さんはインタビューで「松本さん、パチンコやっててくれよ」と、冗談交じりに悔やんでいます。
上記の例のように、あまり話題が「特定の人向け」にならないようにした方が有利な『M-1』ですが、どうしても「見ていない人」が一定数いる、「アニメネタ」をやったコンビの成績はどうだったのでしょうか? 話題になったいくつかの例を振り返ります。
今まで決勝で「アニメネタ」をやったコンビは、やはり分かりやすいように「国民的作品」を扱っていました。例えば、2006年大会で敗者復活戦から勝ち上がってきたライセンスは、「いろんなバージョンの『ドラえもん』」ネタで勝負に出ます。「アキバ系の人向けのドラえもん」「ヤクザの人向けのドラえもん」などを見せて、会場の爆笑をかっさらいましたが、結果は惜しくも6位でした。審査員のベテラン芸人の方々の一部は、子供時代に『ドラえもん』に触れていない世代だったので、もしかするとその点も不利に働いたのかもしれません。
その後の2008年大会では、4番目に登場したコンビ・ナイツが「宮崎駿監督」ネタを披露します。おなじみの「ヤホーネタ」で、ボケの塙さんがジブリアニメや関連する手塚治虫先生の話題のワードを次々と言い間違え、爆笑が巻き起こりました。結果は1stステージ3位通過、最終的には3位という好成績を残しています。誰もが知る作品を、主に「タイトルだけ言い間違える」というシンプルなスタイルかつ、知らない人もツッコミの土屋さんがすぐに「訂正」してくれるので、分かりやすいネタだったのではないでしょうか。
その他、大きく話題になったのは、2018年大会で8番目にネタをやったトム・ブラウンの「ナカジMAX」漫才です。具体的にいうと、「『サザエさん』に出てくるキャラ・中島を5人集めて、最強の中島『ナカジMAX』を作りたい」というネタだったのですが、とても言葉で説明できるような漫才ではないので、これ以上の詳細は省きます。
このネタも爆笑はかっさらうものの、審査員の得点は86点から97点まで大きくバラつきが生まれ、最終結果は6位敗退でした。ただ、一番高い点をつけた立川志らくさんの「何なんですか、あなたたちは」「私はあなたたちをずーっと追っかけます」というコメントも話題となり、トム・ブラウンと「ナカジMAX」は、さまざまなニュースで取り上げられます。今でも「意味不明だけど永遠に見てられる」「優勝コンビより記憶に残ってる」「人類には早すぎた漫才」「中島知らないおばあちゃんが勢いで笑った」と、語り草になるほどのネタでした。
そして、アニメネタで一番の好成績を残したと言えるのは、2019年大会の最終決戦でかまいたちが披露した「トトロ見たことない」漫才ではないでしょうか。1stステージで歴代最高得点を出したミルクボーイに負けて準優勝となるも、かまいたちは最終審査で松本人志さんからの貴重な1票を獲得しています。
前述の宮崎駿監督の代表作『となりのトトロ』を見たことがないという山内さん(ボケ)が、「それがいかにすごいことか」と延々自慢し続けるネタで、「拍手笑い」が何度も起こりました。『トトロ』本編の内容には一切触れていないため、誰もが笑えるネタではないでしょうか。「『○○見たことない』は、ほんとは何の作品でも通じるんだけど、何度も再放送されてるイメージで『トトロ』がベストだったと思う」「すごい発想、個人的には1位です」「他の年なら優勝では」と、SNSでも絶賛されていました。
今まで好成績を収めたコンビはいるものの、まだ「アニメネタ」で優勝した組はいません。2022年大会、もしくはその後の大会で、いつか「アニメネタ優勝」を達成する芸人は現れるのでしょうか。
(マグミクス編集部)
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