あなたにとって「鬼滅の人」とは？ 連想する人物がみんなバラバラ！

■「ほら、鬼滅の人だよ」←誰を思い浮かべる？

「鬼滅の人」と聞いて、あなたが思い浮かべた人物は誰ですか？

　日本を熱狂の渦に巻き込んだ『鬼滅の刃』（著：吾峠 呼世晴）は、主人公、竈門炭治郎をはじめ、さまざまなキャラが活躍し、人気を集めています。炎柱・煉獄杏寿郎の活躍と最期が話題を呼んだ、劇場版『鬼滅の刃』無限列車編は興行収入、なんと404億円超、文句なしの歴代最高を記録しました。さらにアニメ第3期「刀鍛冶の里編」が2023年4月からの放送を控えており、『鬼滅』の熱狂は年をまたいで、まだまだ続きます。

　ここで気になるのは、冒頭で唐突に投げかけた質問です。

『鬼滅』ブームに伴い、作品に付随する多くのスターが誕生しました。とはいえ、ライトなファンであれば、うっかり「ほらあの、鬼滅の人」なんて乱暴に記憶に収納されることもあるでしょう。しかしながら、この「鬼滅の人」という単語から連想されがちな人たちこそ、『鬼滅』ブームの立役者です。「鬼滅の人」という幅たっぷりな入り口から、『鬼滅』が生んだ数々のスターを振り返りたいと思います。

「鬼滅の人」と聞いて、作者の吾峠呼世晴先生をさし置くわけにはいきません。この「吾峠呼世晴（ごとうげ・こよはる）という名前は、読み方に確信がない限り、うっかり「鬼滅の人」と言ってしまいがちではありますが、令和に誕生した大ヒット作家であり、最強の「鬼滅の人」です。まだ33歳、ネットでは「次回作」にも期待が集まっています。

『鬼滅』をきっかけに、全国区の認知度を獲得した大スターはまだまだいます。主人公、炭治郎の声優を担当した花江夏樹さんもまた、Mr.「鬼滅の人」でしょう。もともと声優業だけでなく、テレビ東京系バラエティ「おはスタ」でMCを務めるなど、八面六臂の活躍を見せる大人気の声優さんでしたが、アニメ『鬼滅』が放送された2019年に、第14回声優アワードで主演男優賞を受賞し、その実力の高さがいよいよ津々浦々に浸透しました。また、もともと人気声優の鬼頭明里さん（禰豆子役）、下野紘さん（善逸役）、松岡禎丞さん（伊之助役）たちも、さらにファンの幅を広げています。

　続いて、TVアニメのオープニングテーマ「紅蓮華」を歌ったLiSAさんもまた、「鬼滅の人」で思い浮かべざるを得ない方です。自身で作詞もした「紅蓮華」は、アニメとともに大ヒット。2019年の紅白にも出場し、本来のポテンシャルを『鬼滅』きっかけで、さらに世に知らしめた方の代表例です。前述の『劇場版 鬼滅の刃 無限列車編』の主題歌「炎」も、大ヒットしました。

　ここまで見てきた通り、「鬼滅の人」という極めてぼんやりとしたワードで連想されるのは、とんでもない才能を持ったスターばかりです。さて、みなさんはいったいどなたを連想したでしょうか。

※煉獄の「煉」は「火＋東」が正しい表記

※禰豆子の「禰」は「ネ」+「爾」が正しい表記

（片野）