ゲーム機の「スケルトン」ブームが終わった意外な事情 あまりにも弱い、歴史の「たられば」
マグミクス / 2022年12月20日 20時45分
■気付けばゲームは「半透明」まみれ…ブームを終わらせたのはあの機体
あのスケルトンたちはどこへ消えてしまったのでしょうか。1990年代後半、ゲーム機は基本的に「スケルトン」でした。ゲームボーイカラー、ゲームボーイアドバンス、NINTENDO64、各種コントローラー、たまごっち……子供らが触れるもの全てが「透明」になる魔法がかかったかのような時代が、平成の半ばに確かにあったのです。
いったい、あの「スケルトン」はどこからやってきて、どこへ消えてしまったのでしょうか。「ブーム」の入り口と出口を改めて振り返ってみましょう。
発端を特定することは難しいですが、一般に火付け役となったのは1998年にAppleから発売されたiMacです。この洗練されたデザインから「スケルトン」そのものが「スタイリッシュ」の代名詞になりました。また、透けているマシン部分が少年心をくすぐりまくり、あっという間にゲーム業界は「スケルトン」一色に。あの時代、私たちはほぼ透けていました。
ところが今はどうでしょうか。ブームはあっという間に過ぎ去り、半透明ボディは平成という時代を象徴するアイコンとなってしまいました。ブームが下火になった原因は多岐に渡ります。火付け役のApple社が自社製品に採用しなくなったことも大きいですが、ゲーム業界においては2001年に発売されたニンテンドー ゲームキューブの存在が決定打となったと言ってよいでしょう。
実際、スケルトンのゲームキューブは見たことがないですよね。ゲームキューブはディスクをレーザー光で読み込む仕様です。安全上、レーザー光が外側に漏れてはならないために透明なボディの採用は見送られたのでした。(実際、発表時のゲームキューブは天面だけクリアパーツが使用されていました。)もし、この時ゲームキューブが安全面をクリアしていたら……今の子供たちはスケルトンボディのNintendo Switchで遊んでいたのかもしれないのです。あまりにも弱い、歴史の「たられば」がここにあります。
ちなみにずっと「スケルトン」と表記してきましたが、スケルトンは一部透明を指す場合が多く、半透明ボディを指す時は「トランスルーセント」という語が正しいようです。
(片野)
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