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『鬼滅の刃』視聴者が同情した鬼たち 「地獄見すぎ」「他人事とは思えない」

マグミクス / 2022年12月23日 17時10分

『鬼滅の刃』視聴者が同情した鬼たち 「地獄見すぎ」「他人事とは思えない」

■理不尽な状況から鬼が生まれる?

 新作アニメ「刀鍛冶の里編」の放送開始も楽しみな、人気マンガ『鬼滅の刃』(原作:吾峠呼世晴)では、主人公・竈門炭治郎たちと敵対する鬼たちの、「悲惨な過去」が描かれることが多々あります。今回はテレビ放送された範囲で、読者・視聴者が思わず同情してしまった鬼を振り返ります。

●下弦の伍・累

「那田蜘蛛山編」で炭治郎たちが戦った「十二鬼月」の下弦の伍・累は、鬼を集めて「家族」と呼び、「父」「母」「兄」「姉」役の鬼を従え、「末っ子」役を演じていました。こうした群れを作って行動する背景には、人間時代の悲しい過去があったのです。

 累は生まれつき身体が弱く、普通の生活が送れない子供でしたが、鬼の始祖・鬼舞辻無惨に鬼にしてもらいます。しかし、累の両親は日の光に当たれず、人間を食べるようになった息子を涙ながらに殺そうとしました。「俺たちの絆は本物じゃなかった」と思った累はふたりを殺しますが、その後、両親の自分への愛情に初めて気付き、「家族の絆」に強く憧れるようになります。

 そんな憧れが、家族役の鬼たちを恐怖政治で支配する結果につながってしまいました。「母」や「姉」も人間時代から悲惨な境遇にあり、鬼になってからも累に怯えていて、負の連鎖が続いていきます。「鬼になってからも愛情を求めている姿がつらい」「ただ家族に憧れているだけなのに気の毒」「加害者と被害者両方かわいそうなパターン」と、累たちの残酷なエピソードに同情の声が集まりました。

●上弦の陸・堕姫と妓夫太郎

 アニメ「遊郭編」での戦いも記憶に新しい、上弦の陸・堕姫(だき)と妓夫太郎(ぎゅうたろう)は、吉原を根城にしている鬼の兄妹です。人間時代、遊郭で生まれたふたりは歓迎されず蔑まれながら育ちましたが、妓夫太郎は顔が美しい妹・梅(人間時代の堕姫)を誇りに思い、取り立ての仕事をしながらたくましく生きていました。しかし、梅は客に無礼を働き、報復として生きたまま焼かれてしまいます。絶望した妓夫太郎は、当時の上弦の陸・童磨と出会い、堕姫を助けるため、「取り立てる側」になるために、ともに鬼となりました。

 生まれた環境と周囲の人々に恵まれなかったが故に兄妹の絆は強固なもので、「兄妹愛に泣ける」「来世ではいい環境に生まれてほしい」と、放送後はふたりの幸せを願う声すら上がっていました。文字通りふたりで一体の鬼なので、分離しているときは両方の首を同時に斬らないと消滅しないという特徴があり、その能力からも兄妹愛を感じられる人気の敵キャラです。

●「パワハラ会議」で殺された下弦の鬼たち

 前述の「那田蜘蛛山編」で累が消滅した後、無惨はほかの下弦の鬼たちを招集します。お気に入りだった累が殺されて苛立っていたのであろう無惨は、下弦の鬼が何か発言したことや、読み取った思考に対し、難癖をつけて次々に殺していってしまいました。

 ただ殺すだけではなく、精神的にいたぶる無惨の仕打ちが強烈すぎたため、ファンから「パワハラ会議」と呼ばれているシーンです。有名なこの場面の影響で、「いちばん可哀想なのは下弦の鬼たちでは……」「正直、社会人やってると自分を重ね合わせてしまうのは、下弦の鬼の面々」「中途半端に出世しても、ろくなことがないというのが何だかリアル」などと、言われるようになっています。

 今やネタにされてしまっている「パワハラ会議」ですが、問答無用で部下を殺していく無惨の姿は凶悪そのもので、炭治郎たちが立ち向かう最大の敵の「ヤバさ」を視聴者に突き付けました。

 2023年4月から放送予定のアニメ「刀鍛冶の里編」でも、人間時代の衝撃的な過去を持つ鬼が登場、さらにその後のエピソードでも、さまざまな鬼の抱える背景が明らかになっていきます。読者に衝撃と悲しい涙をもたらした名シーンを、どのように映像化するのでしょうか。

(椎崎麗)

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