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『ワンピース』扉絵にすら再登場しない、初期キャラたち 「スポットが当たる余地なし(涙)」

マグミクス / 2022年12月23日 12時10分

『ワンピース』扉絵にすら再登場しない、初期キャラたち 「スポットが当たる余地なし(涙)」

■「東の海編」の敵キャラは、扉絵にも登場していなかった!?

 映画『ONE PIECE FILM RED』の大ヒットや、単行本累計発行部数の5億部突破に伴うギネス世界記録の更新、「ONE PIECEカードゲーム」の発売や、実写ドラマ化の発表など、2022年に大きな盛り上がりを見せた『ONE PIECE(ワンピース)』(著:尾田栄一郎)。「週刊少年ジャンプ」にて連載中の本編は最終章に突入し、どんな展開が待ち受けているのか、読者をワクワクさせています。

 今回は、最終章のなかでも注目が集まっている「なかなか再登場しないキャラ」について『ONE PIECE』研究家のミヤザワさんにお話を聞きました。25年間、扉絵連載も欠かさずに読み続けているミヤザワさんが考える「再登場の可能性」とは……?

ーー「本編で活躍したのに、扉絵に再登場がなかったキャラ」として、思い浮かぶキャラクターを教えて下さい。

 特に『ONE PIECE』の序盤に登場したキャラのなかには、その後本編でも扉絵でも一切登場していないキャラが多く存在します。「東の海(イーストブルー)」でルフィと戦ったキャプテン・クロや首領・クリークは扉絵でも本編でも全く登場していません。『ONE PIECE』では、バギーやベラミー、クロコダイルのように一度戦った相手が再登場するケースは多いですが、彼らはそうなれませんでした……。彼らの部下であるニャーバン兄弟やパールもいいキャラなので、扉絵連載があっても面白そうだったかなと思います。

 また、クリーク海賊団のギンは特に再登場の可能性が高そうでしたが、結局現在まで1コマも登場していません。あと思い浮かんだのは、「東の海」で「バラティエ」から「アーロン編」まで行動を共にしたヨサクとジョニーです。扉絵連載「世界の甲板から」の1コマでふたりが漁師になった姿は描かれていますが、本編での活躍度合いからしてもう少しその後を描かれてもよかったキャラかな、と思います。

ーー再登場がなかったキャラたちが「最終章」で活躍できる可能性はありそうですか?

 おそらく本格的に活躍する可能性は薄いと思われます。「インペルダウン」から「頂上戦争編」では、バギー、Mr.3、クロコダイルといった多くの面々が再登場して活躍しましたが、これらのキャラはそこまでに扉絵連載でその後が描かれたり、丁寧な伏線があったうえでの再登場でした。

 まだ解決しなければならない伏線・謎がたくさんあるなかで、いままで再登場がなかったキャラクターにこれからスポットがあたる余地はないかな、と思います。仮に登場するとしても、ルフィたちの手配書が更新されたり事件が新聞で報じられたりした際の各地の1コマのような些細な形になるかと思います。

ーー再登場がなかったキャラが、もし今後登場するなら、どのような活躍を期待していますか?

 まず一番再登場・活躍を期待するのは、やはりクリーク海賊団のギンです。「バラティエ」での戦闘の際、自ら首領・クリークの毒を浴びて瀕死となりましたが、別れ際に「グランドラインでまた会おう」と言っています。クリークのもとを離れ、立派な海賊になったギンと、新世界にて約束通り再会する展開があれば感涙ものです。

 次に期待するのは斧手のモーガンです。第1巻で登場した最古参キャラのひとりですが、その後扉絵連載にて少し登場したのみで本編での再登場はいまだにありません。扉絵連載でもメインキャラとして描かれた訳ではなく、「コビメッポ奮闘日記」でガープ中将を切り付け脱走し「ジャンゴのダンス天国」で一瞬ジャンゴとすれ違ったのみです。たびたび登場し重要キャラでもあるコビーとヘルメッポですが、モーガンにも再登場してヘルメッポと再会してほしいなあ、と思います。

 あともうひとり挙げるとすれば銀狐のフォクシーです。「デービーバックファイト」で戦ったのみの若干ネタキャラですが、実は彼の能力である「ノロノロの実」はワンピースのなかで数少ない時間に関する能力です。この「ノロノロの実」の能力は極めれば遅すぎて時間が止まるといったこともできるのでは、と個人的には考えています。彼自身が再登場して活躍する姿はあまり想像できませんが、その能力への期待を込めて挙げてみました。

■最終章は、やはりエネルの扉絵連載が重要な鍵を握っている?

ーー扉絵連載はサブキャラたちのエピソードを知れる、貴重な場所です。宮沢さんがお気に入りの扉絵連載はどれでしょうか?

 たくさんありますが、一番読み返した重要な扉絵連載は「エネルのスペース大作戦」です。このなかで『ONE PIECE』の世界における宇宙・月・および宇宙海賊という存在、かつての月の民とエネルの出身である空島「ビルカ」について重要な情報が描かれています。月や宇宙については、現状本編ではまったく言及されていないため、この扉絵連載が唯一の考察要素となり得ます。最終章に入る前に、この扉絵連載はもう一度読み直しておくべき内容です。

 違う観点で連載当時わくわくしたのは、扉絵連載の初期である「バギー一味冒険記」と「コビメッポ奮闘日記」です。扉絵でかつて登場したキャラクターのその後が描かれ、そして再度本編に登場するという流れは、当時とても興奮しました。特に「コビメッポ奮闘日記」で初出となったガープ中将は、後に本編でルフィのおじいちゃんということも判明しますが、この時の感動はいままで扉絵連載もかかさず読んできた人が味わえる特権だと思います。もし今から『ONE PIECE』を読む方がいれば、ぜひ1話から順番に扉絵も欠かすことなく読み進めていただきたいです。

ーーほかにも、メインどころではないけれど、宮沢さんが「動向に注目している」というキャラはいますか?

 扉絵連載でもメインキャラとして描かれた、カリブーの動向は注目しています。「2年後編」の始まりの「シャボンディ諸島」で登場して以降、「魚人島」や「ワノ国」と、実はルフィたちと行動をともにした時間が長いキャラのひとりです。「魚人島」ではポセイドン、「ワノ国」ではプルトンといった古代兵器に関する重要な情報を盗み聞きしているという点も重要です。

 さらに、第66巻の「魚人島編」からの伏線であるカリブーが気に入られたい「あの人」が誰なのかはいまだに判明していません。最終章のなかで古代兵器の復活はひとつの重要な要素だと思いますが、そのなかでカリブーの行動が鍵になってくると思われます。

 また、Mr.2・ボンクレーもいつか再々登場することもあるかな、と期待しています。「インペルダウン編」でルフィたちを助けるために自ら犠牲となり、その後マゼランにやられた描写はありましたが、666話の扉絵で、イワンコフに代わるLv5.5番地の新女王として生存していることが確定しました。ルフィとの友情度合いやいままでの貢献度からして、重要なタイミングでもう一度登場してもおかしくないキャラだと思います。

(マグミクス編集部)

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