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昭和世代が愕然! 若者には伝わらないアニメ描写 「ぶら下げた寿司」を見た人はいるのか?

マグミクス / 2022年12月23日 6時10分

昭和世代が愕然! 若者には伝わらないアニメ描写 「ぶら下げた寿司」を見た人はいるのか?

■電話をかける時は「ジ~コ ジ~コ」

 近年、『うる星やつら』など昭和時代の作品の再アニメ化が増えていますが、昭和の作品では当たり前だったアニメ描写も、今の若い人にはおそらく通じない可能性が……。当時アニメを見ていた人なら思い当たる描写を3つ紹介します。

●ダイヤル式電話

 昭和時代を代表する描写と言えば、ダイヤル式電話は外せないでしょう。現代のようにスマホをひとり1持つのが当たり前の時代に生まれた方には、もはや想像もつかないと思います。家庭用固定電話の普及率は1955年(昭和30年)の時点で1%、1972年(昭和47年)でようやく約30%に達し、固定電話が一家に一台になるまで普及したのは1980年代でした。

 家庭で使用されていた電話機は、本体と受話器が黒く、真ん中に大きなダイヤルがついた通称「黒電話」と呼ばれるものでした。駅や旅館などには大きめの「ピンク電話」が置かれ、公園などには周囲をガラスで囲まれた「電話ボックス」がありました。多くの人が同じ電話機を共有するのが当たり前の時代があったのです。

 当然、アニメやマンガにも黒電話やピンクの電話が登場しており、しばしば作品のストーリー展開を左右するギミックとして使われていました。TVアニメ『めぞん一刻』の第13話 「モテモテ五代くん? 桃色電話にご用心!」ではタイトルにも使われるほど、電話がストーリー上で重要な役割を果たします。

 主人公の五代裕作たちが住む「一刻館」では、住人あての電話は管理人室にかかってきたものを取り次いでもらう形となっていました。しかし13話では人形劇部に入部した五代君のもとに、部長の黒木小夜子を始めとする女性部員から次々と電話がかかってきたため、管理人・音無響子さんがキレ始めてしまいます。人形部の用事だからと弁明しようとした五代君でしたが、そこに七尾こずえから電話がかかってきてしまい、完全に弁明不能に。

 別につき合っているわけでもないのに露骨に怒りと動揺を見せた響子さんは、五代君と感情をぶつけ合いながらも最終的には仲直りし、一刻館には共用のピンクの電話が新たに設置されたのでした。現代ではまず成立しないストーリーでしょう。
 また、『シティーハンター』の主人公・冴羽リョウは「ダイヤルが戻る音を聞いて電話番号を特定する」特技を持っていましたが、これもやはり今では使えません。連載当時の時点で(ボタン式の)「プッシュホンだったらどうするの?」と心配されており、電話の世代が変化していく時代をとらえた貴重な描写となっています。

■駅の伝言板に「XYZ」←意味わかる?

1987年発売、昭和時代の雰囲気を残す、アニメ『シティーハンター』オリジナル・サウンドトラック(ソニー・ミュージックダイレクト)

●人びとが伝言を書いた、駅の掲示板

 スマホに先駆けて携帯電話が普及する前、駅の改札口近くに置かれていた掲示板は、知人友人どうしで連絡を取るために重要な役割を果たしていました。

「先にどこそこに行ってる」そんな走り書きのおかげで、待ち合わせに遅刻しても無事に合流できた記憶をお持ちの方も多いことでしょう。『シティハンター』では新宿駅東口の掲示板に「もう後が無い、助けてくれ」を意味する「XYZ」の文字を書きこむことが冴羽リョウへの依頼を意味しており、ストーリーが動き出す重要な要素となっていました。

 1980年代には既に撤去が始まっており、現代の都心ではまず見かけることはありませんが、『シティーハンター』の新作劇場版が上映されるタイミングでイベント設置が行われることがあり、その際は膨大な数の「XYZ」が書き込まれるのが風物詩となっています。

●ぶら下げた寿司

 昭和のアニメでは、酔っぱらったお父さんが寿司折りをぶら下げて帰ってくるシーンがしばしば描かれています。なぜお土産が寿司なのか。そしてなぜぶら下げているのか。疑問に思った方もいるのではないでしょうか。筆者はよく「落とさないのかな?」と心配していたことを思い出します。

 あのシーンについてはお土産が寿司であることから、「寿司屋でお酒を飲んでいた」ことを意味しています。一応1950年代後半に回転寿司は登場していますが主流ではなく、今でもガッツリとお酒を飲む場所ではありません。

 つまり「回らない寿司屋」で酒を飲んだことを示しているのです。家に帰らず同僚や上司、あるいは接待先と良いものを飲み食いしてきたお父さんが、家族たちにも美味いものを食べさせてやろうと、あるいは罪悪感からか持ち帰ったのがあのお寿司なのです。

 なお、ぶら下げている理由については、お寿司が左右に偏らないようにするためとされています。それにしても、酔っぱらったお父さんは、きちんとお寿司を家に持ち帰れていたのでしょうか? 筆者の父親もよく持って帰ってきてくれたので深夜にほおばっていた記憶がありますが、ぶら下げていた記憶はありません。実際にぶら下げたお寿司を食べた記憶をお持ちの方はぜひお話を聞かせてください。

※「冴羽リョウ」の「リョウ」の字は、正しくは「けものへん」にうかんむりのない「寮」ですが、機種依存文字のため、やむを得ずカタカナで表記しています。

(早川清一朗)

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