「原作ファンも納得した」『H×H』『幽白』のアニオリ展開 「これはこれであり?」
マグミクス / 2022年12月23日 12時30分
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■アニメでの珍しい恋愛的展開
人気マンガのアニメ化や実写化にともない、さまざまな事情から原作を改変したり、オリジナルのエピソードが追加されたりするのは珍しくありません。ただ、原作ファンからはあまり歓迎されないことが多いのも事実です。
今話題の人気漫画家・冨樫義博さんのマンガ『幽遊白書』や『HUNTER×HUNTER』のアニメにもオリジナルの追加エピソードが存在。それも原作にはなかった、ほのかに恋愛を感じさせるシーンまで追加されていたことをご存知でしょうか。
●桑原の姉と左京の出会い
浦飯幽助のライバルであり、仲間でもある桑原和真の姉・静流。霊感と喧嘩が強い姉御肌です。アニメ版には彼女にまつわるオリジナルのエピソードがあり、その相手は戸愚呂チームのオーナーである左京でした。
原作では接点のなかったふたりですが、アニメ版では暗黒武術会の会場で出会い、左京は静流の危機を幾度となく救います。左京は静流に対して優しい笑みを浮かべ、タバコの火を貸すような場面もありました。なんとなく大人同士の良い雰囲気を感じさせるシーンです。
アニメの第60話「怒り爆発! 桑原の反撃」では浦飯チームと戸愚呂チームの戦いが描かれ、左京は自分の命を賭けて「幽助対戸愚呂弟」戦を事実上の優勝決定戦にすることを提案します。この申し出をコエンマが了承するのですが、大会本部は会議を行うために試合は一時中断となりました。
ここからがアニメオリジナルの展開になります。左京が戸愚呂弟に自分の過去を語るシーンがあり、静流はこれを陰で聞いています。左京が闇の世界に堕ちた理由を知ってしまった静流は、神妙な表情を浮かべていました。
その後、第65話で戸愚呂弟が幽助に敗れると、左京は会場を爆破するスイッチを起動。約束どおり自らの命を絶とうとする左京の前に現れたのが静流でした。
静流の姿を見て微笑んだ左京は、胸元から何かを取り出し、彼女に投げて渡します。それは左京のイニシャルが刻印された愛用のライターで、状況から形見として渡したのは明らかでした。
そして左京は穏やかな笑みを浮かべながら軽く手を挙げ、会場の崩落に巻きこまれていきます。涙を流しながら左京の名を叫ぶ静流に、彼は「さようなら」とだけ告げました。
そんな悲しい結末を迎えた静流と左京の関係。恋愛感情まではともかく、互いに好意を抱いていたのは明白で、とても良い雰囲気のふたりだったのは間違いありません。
■『HUNTER×HUNTER』の人気コンビにもアニオリ描写が
ハンターファンの間ではポックルとポンズの人気は不滅!? 画像はDVD「HUNTER×HUNTER Vol.1」(バップ)
●ポックルとポンズの愛らしいコンビ
『HUNTER×HUNTER』でゴンたちも受験したハンター試験で一緒だった、ポックルとポンズ。ポックルは無事にハンター試験に合格しますが、蜂使いの女の子ポンズは蛇使いの罠にハマって残念ながら脱落。マンガではその後、キメラアントの調査をふたりで一緒に行っている場面が描かれています。
その『HUNTER×HUNTER』は二度アニメ化されましたが、そのどちらにもポックルとポンズの仲睦まじい様子がうかがえるアニメオリジナルのシーンがあります。
1999年から放送されたフジテレビ版のアニメでは、ハンター試験中に挿入された「軍艦島編」というオリジナルエピソードが存在。そのなかでコンビを組んだポックルとポンズは船のエンジンを修理することになります。みんなの命がかかった重要な役目にビビったポックルを勇気づけるように、ポンズは彼の手に触れ、ふたりで一緒にエンジンを始動させました。
さらに2011年に放送された日本テレビ版のアニメでは、ポックルとポンズが仲良く馬をふたり乗りするシーンや、彼がポンズを颯爽と助ける場面などもありました。思わず応援したくなるような、とてもお似合いなふたりだっただけに、キメラアント編で起こった悲劇が忘れられません。
●ファンにも比較的受け入れやすかった?
アニメオリジナル展開や原作改変にネガティブな声はつきものですが、この『幽遊白書』と『HUNTER×HUNTER』の展開はわりとマイナスな意見が少ないように思えます。明確な関係性までは示さない適度なさじ加減だったことも受け入れやすかった理由かもしれません。
ちなみに作者の冨樫義博さんは『幽遊白書』第10巻の折り返し部分にて、「あまりアニメには関わってません」「原作とアニメは別物と漫画家になる前から思っていました」という自身のスタンスを明かしています。
(大那イブキ)
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