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『ジョジョ』ジョナサンが「吸血鬼」になっていたら ディオは悪役のままか?

マグミクス / 2022年12月23日 18時10分

『ジョジョ』ジョナサンが「吸血鬼」になっていたら ディオは悪役のままか?

■吸血鬼になっても人格は残る?

 人気マンガ『ジョジョの奇妙な冒険』は、2023年2月17日発売の『ウルトラジャンプ』3月号から「第9部」の連載開始も決まり、話題を呼んでいます。その第1部で、主人公ジョナサン・ジョースターの同居人で、ジョースター家の養子ディオ・ブランドーは、血液を浴びると骨針を出す「石仮面」を利用して、目障りなジョナサンを暗殺しようとしていました。そして、ジョナサンの父・ジョージも、薬に見せかけた毒でジワジワと弱らせて殺し、ジョースター家の財産を乗っ取るつもりだったのです。

 物語の根幹に関わるこの石仮面は、古代アステカ文明の遺物で、飛び出す骨針で頭を貫かれた人間を、「吸血鬼」に変える力を持っていました。そして、ジョナサンに計画を暴かれ、追い詰められたディオは、石仮面の秘密に気付いて自らが吸血鬼となります。

 吸血鬼は鉄砲で撃たれても、バラバラにされても死なない再生能力を持ち、身体能力は人間を遥かに超えており、太陽の光か、それと同質の力である「波紋呼吸法」以外では、倒すことができません。そのため、ジョナサンは長年石仮面を追うツェペリの指導で波紋呼吸法を身につけ、ディオと戦うのです。

 第1部はこのようなストーリーラインですが、もし、ディオの最初の目論見通り、ジョナサンが石仮面を被り、骨針で頭を貫かれていたら、どんな物語になったのでしょうか。

 まず、当然ジョナサンはすぐに吸血鬼になるでしょう。そうなると、ディオのジョナサン暗殺計画は頓挫します。追い詰められるとすぐ馬脚を現すディオのことですから、それでも何とかジョナサンを殺害しようとするでしょうが、頭のいい彼は吸血鬼が不死身であることをすぐに理解するはずです。

 ディオは悪運も強い男ですから、「自分も石仮面を被って吸血鬼になろうとする」か「勝ち目がないと見て、全力で逃走する」のどちらかの行動をとると思われます。吸血鬼になったその場で、ジョナサンがディオにとどめをさせればいいのですが、吸血鬼化は必ずしも、その人本来の性格を大きく変えるわけではありません。2部で吸血鬼になった波紋使い・ストレイツォは、石仮面を被る前からすでに闇落ちしていましたが、戦いの際は基本的に冷静で用心深い性格のままでした。

 ジョナサンは優しくて誇り高い性格のため、吸血鬼になっても「親友だと思っていたディオを殺すことを躊躇する」「圧倒的な力でディオを殺すのは、ジョースター家の誇りに関わる」などの理由で、ディオを取り逃がす可能性も皆無ではないでしょう。そして、もし逃げきれた場合、ディオは「自分も吸血鬼化し、人を食い、『ゾンビ』を増やして悪の支配者となる(原作と同じ)」か「吸血鬼のジョナサンを殺す方法を探す」と考えられます。波紋法のことを知れば、ディオも習得しようとするでしょう。教えてくれる人がいるかは、わかりませんが。

 吸血鬼の力であろうと、波紋であろうと、ディオは自分がのし上がるために悪用する可能性が高いです。ジョナサンは例え吸血鬼になったとしても、ディオを追って止めようとするに違いありません。吸血鬼の体の維持に必要な血は、恋人・エリナやスピードワゴンが、ある程度提供してくれるでしょう。

 こうしたストーリーになった場合は、ジョナサンは決して人間には戻れない悲しみを背負いながら、ディオを追うダークヒーローになったのかもしれません。また、半永久的な命を手に入れるので、エリナとの間に子孫を残しながら、2部以降は後継の主人公たちをサポートするポジションになる可能性も考えられます。また別タイプの、「大河ドラマ」が生まれていたかもしれません。

(安藤昌季)

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