伝説の実写版『サザエさん』がアマプラで配信中 マスオとの交際は「クリスマス」だった?
マグミクス / 2022年12月25日 17時10分
![伝説の実写版『サザエさん』がアマプラで配信中 マスオとの交際は「クリスマス」だった?](https://media.image.infoseek.co.jp/isnews/photos/magmix/magmix_128564_0-small.jpg)
■江利チエミ主演の実写版は、サザエさん像の「原点」?
今年2022年も早いもので、クリスマスの時期です。実は、結婚する前のサザエさんとマスオさんがつき合うことになったのは、クリスマスパーティにマスオさんを誘ったことがきっかけだということをご存じでしょうか。
そんなサザエさんとマスオさんの出会いから婚約、結婚、出産を丁寧に描いた実写版映画『サザエさん』がAmazonプライムビデオやテレサなどの動画配信サービスで配信中です。
この実写映画シリーズは1956年からスタートし、全10作が制作されましたが、ソフト化もされておらず、これまでは名画座の特集上映やCSの限定的な放送などでしか見られませんでした。長年、「激レア」作品として知られていたものです。
今でこそ『サザエさん』といえば、国民的アニメというイメージが強いかもしれませんが、アニメ『サザエさん』が放送開始されたのは1969年。それまではザザエさんといえば、江利チエミの実写版というイメージが強かったのです。
実写化自体は江利チエミの前にも東屋トン子、高杉妙子によってされてきたものの、のちに制作されたドラマ版や舞台版なども含めると、一番長くサザエさんを演じたのは、江利チエミに他ならないのです。
さらにいえば、現在もアニメ版の声優を務める加藤みどりの「サザエさん像」の原型になっているのも、江利チエミによる実写版だといえます。もともと加藤みどりの声質が江利チエミと似ているというのもあるのですが、声の張り方、特にマニアックはところでは「カツオっ!」の言い方が、江利チエミ版サザエさんに酷似しているのです。
初期のアニメ版『サザエさん』は、『トムとジェリー』を参考にして制作されていることもあって、ドタバタ劇要素が非常に強いという特徴がありました。そのためサザエさんが包丁を持ってカツオを追いかけまわす……といった過激描写が多く、放送禁止用語も連発。今ではなかなか放送が難しいエピソードもあるのですが、江利チエミの実写版は、原作とアニメ版の中間的なテイストで、ドタバタ劇ではあるものの、安心して観ていられる昭和喜劇という印象が強いといえます。
だからこそ、サザエさんのもつ人情やフェミニズム的メッセージ性が直接的に伝わりやすく、おっちょこちょいだけど情に厚い女性のドラマとして非常に優れた物語となっています。
まだまだ「女性は奥ゆかしくあるべき」といった昭和的考えが一般的だった時代に、あえて異議を唱え、全体的に男性陣が情けなく描かれているのも特徴的といえます。
■サザエさんが歌って踊る? 豪華キャストと見どころが満載
Amazonプライムビデオで配信中の映画『サザエさんとエプロンおばさん』
江利チエミ版の特徴ともいえるのが、何といってもミュージカル要素です。東屋トン子版もその要素はあったものの、江利チエミ版の方が圧倒的に多いです。その理由としては、江利チエミは、美空ひばり、雪村いづみとともに「三人娘」として人気を博したアイドル的存在であったことから、プロモーション的に持ち歌を披露するシーンも多かったからです。
なかでもディズニー映画『シンデレラ』の挿入歌のカバー「ビビディ・バビディ・ブー」は毎回のように歌われています。
サザエさんの夢や妄想として、オペラ「蝶々夫人」や『風と共に去りぬ』のパロディシーンもあるなど、レパートリーも豊富。設定上、マスオさんの転勤や出張が多く、それをサザエさんが追いかけて行くのが定番で、さまざまなロケーションでサザエさんが歌って踊る「観光映画」としても機能しているため、絵的にも飽きさせません。
また、磯野家だけではなく、強烈な個性を持ったサブキャラクターも多く登場します。第4作目『サザエさんの婚約旅行』(1958)で初登場する、大阪に住むサザエさんの親戚夫婦は花菱アチャコと浪花千栄子が演じていますが、このふたりの掛け合いはもはや夫婦漫才といったところで、いつまでも聞いていられるほどです。ちなみに出番はそれほどありませんが、ノリスケを演じているのは名優・仲代達矢です。
第8作『サザエさんとエプロンおばさん』では、同じく長谷川町子原作の『エプロンおばさん』とクロスオーバーエピソードとなっているなど、実験的なことも積極的に行っていました。
見どころ満載の江利チエミ実写版『サザエさん』ですが、他の配信作品と同様、突然配信が終わってしまう可能性もあります。観られるうちに観ておくべき作品であることは間違いないでしょう。
(バフィー吉川)
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