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もはや伝説? ジャンプの「トラウマ級」キスシーン3選 「酔った時は危険」

マグミクス / 2022年12月25日 18時10分

もはや伝説? ジャンプの「トラウマ級」キスシーン3選 「酔った時は危険」

■相手が人間とも限らないジャンプのキスシーン

 少女マンガ誌などの恋愛マンガにおけるキスシーンは、名場面も多い素敵な見どころのひとつです。そんなキスシーンは、「週刊少年ジャンプ」でも数々の作品で描かれてきました。

 例えば『バクマン。』の最終回における、主人公のサイコーと声優志望のヒロイン・亜豆の「自分たちの描いたマンガがアニメ化して、ヒロインの声優になったら結婚」という約束を果たした上でのキスシーンは、それまでのエピソードを踏まえての感動的な場面となっています。

 しかし、ジャンプマンガで描かれたキスシーンは、そんなロマンティックなものばかりではありません。今回は「絶対に憧れない、トラウマレベル」なジャンプのキスシーンを紹介します。

●アニメ版でのキスシーンに作者もドン引き? 『チェンソーマン』

 2022年10月より放送されているTVアニメも話題の『チェンソーマン』のキスシーンは、リアルすぎる描写で、作者である藤本タツキ先生がアニメ7話放送後に、Twitterで「よくジャンプでやれたな」と呟くほどでした。

 問題のキスシーンは、公安対魔特異課の一員で早川アキのバディ・姫野と、主人公・デンジによるものです。ホテル内での「永遠の悪魔」との戦闘中に、モチベーションをあげようと姫野は「今回の悪魔を倒した人にはなんと! 私がほっぺにキスしてあげま~~す!」と宣言します。

 ファーストキスの相手は憧れの上司・マキマと決めているデンジは一度断るも、「じゃあデンジ君が悪魔を倒したら……ベロ入れたキッスしてあげる」と耳元でささやかれ、分かりやすくやる気を取り戻しました。そして、デンジの活躍によって見事悪魔を倒した後、新人歓迎会と称した飲み会で「酔うと姫野はキス魔になる」と知ったデンジは、「確定キスじゃん!」と色めき立ちます。

 その後、遅れてやってきたマキマとの飲み比べで酔い潰れた姫野は、ついにデンジに思い切りキス。マキマの目の前という背徳感を覚えながらも、妙に柔らかい感触に動揺するデンジでしたが、それが舌ではなく「ゲロ」だと気付きます。おまけに、クセで口に入ったものを飲み込んでしまうデンジは……という風に、彼のファーストキスは、散々な結果となるのでした。

 ちなみに上記のシーンが描かれたアニメ第7話のエンディングテーマ「ちゅ、多様性。」(ano)は、サビの歌詞「get on chu」が「ゲロチュー」に聞こえるようになっています。まさにゲロチューの瞬間をポップに描写しているエンディング映像も含め、強烈なキスシーンでした。

※ここから先の記事では『呪術廻戦』の未アニメ化の内容を含みます。ご了承の上お読みください。

■伝説の擬音が鳴り響く超有名キスシーン!

乙骨は里香とも「キス」をした。『劇場版 呪術廻戦0』ポスタービジュアル (C)2021「劇場版 呪術廻戦0」製作委員会 (C)芥見下々/集英社

●衝撃の擬音でも知られる、伝説のキスシーン!『ジョジョの奇妙な冒険』

 第9部「The JOJOLands」の連載が発表されたことも話題の、人気シリーズ『ジョジョの奇妙な冒険』第1部のキスシーンは、かなり有名な伝説の場面です。

 主人公・ジョナサンと、長きにわたるジョースター家の因縁の相手・ディオとの対決が描かれている第1部「ファントムブラッド」では、ディオがジョナサンの初恋の相手・エリナに無理やりキスをしました。それを見たディオの取り巻きの「さすがディオ!」「おれたちにできない事を平然とやってのける そこにシビれる!あこがれるゥ!」というセリフは、読んでいない人も知っていそうなネットミームの定番となっています。

 ショックのあまりへたり込むエリナに、ディオは「君……もうジョジョとキスはしたのかい? まだだよなァ 初めての相手はジョジョではないッ! このディオだッ!」と追い討ちをかけますが、エリナは自身の唇を泥水で洗い、ディオに屈辱を与えました。

 何もかも強烈なこのキスシーンでは、「ズキュゥゥゥン!!!」という衝撃的な擬音が使われており、アニメ版ではギターをかき鳴らす音で表現されています。常人には思いつかないまさかの擬音や、当てつけのためだけにキスをするも、エリナに仕返しされ激昂するディオの表情など、いろいろとクセが強すぎる名場面でした。

●ゴキブリの特級呪霊相手にためらいなくキス!『呪術廻戦』

 2023年7月にアニメ第2期が放送されることが発表された『呪術廻戦』にも、強烈なキスシーンがあります。

 その場面は、『劇場版 呪術廻戦0』の主人公だった乙骨憂太が、呪術を与えられた者たちによる殺し合い「死滅回游(しめつかいゆう)」で、ゴキブリの特級呪霊・黒沐死(くろうるし)と交戦した際のものです。

 呪霊である黒沐死は、反転術式の正のエネルギーを打ち込めば簡単に倒せるものの、監視されていることを察知した乙骨は、反転術式という切り札を隠して戦っていました。さらに、「リカ」は市民を守っているために使えない、という圧倒的不利な状況です。

 その後、近づいてきた黒沐死を前に、反転術式を使う覚悟を決めた乙骨は、なんと黒沐死の唇から正のエネルギーを直接撃ち込んで倒しました。勝利したとはいえ、躊躇なく巨大ゴキブリの呪霊にキスをした乙骨は「ためらいがなさすぎてやばい(笑)」「リカちゃんにもキスしてたし、人間以外とキスしすぎじゃない?」と、読者の動揺を誘いました。

 このほかにも、『NARUTO』序盤のナルトとサスケがうっかりキスをしてしまった事故や、『銀魂』の新八と虫のような身体におぞましい顔がついたパンデモニウム(途中から新八から見ると美少女になっている)のキスなど、憧れないキスシーンは多々あります。どれも真似したくないものの、読者に強烈なインパクトを与えました。

(田中泉)

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